【タバコ代が1/3】「セブンスター」や「アメスピ」など、好きな紙巻きタバコを『HIMASU 1Be3』を使って加熱式に変える

タバコは銘柄が大事です

 

タバコ葉を燃やさないので煙やニオイが少ないと、シェアをのばしているのが「アイコス イルマ」「プルーム・エックス」などの加熱式タバコ。移行したくても吸い慣れた銘柄がないという人に紙巻きタバコを加熱式化できるデバイス『HIMASU(ハイマス) 1Be3』を紹介したい。

 

紙巻きタバコに専用機器でグリセリン添加、潤沢な蒸気とともに楽しめるひとひねり効いたヴェポライザー

タバコ葉は約200℃程度まで温めればニコチンは気化するという原理から生まれた加熱式タバコ。その専用スティックにはグリセリンが添加されており、それにより白い蒸気を発生するようになっている。

 

「アイコス・イルマ」「グロー・ハイパー・プラス」「プルーム・エックス」などの加熱式タバコはそれぞれのデバイスに最適化された専用スティックを発売しているが、そのラインナップに自身が愛煙している銘柄がないことから、「いま吸っているこのタバコが加熱式で吸えたらな」と思っている人も少なくないだろう。

基本スペックは、USB Type-Cケーブル経由充電(フル充電約40〜60分)。喫煙可能時間は1回につき3分30秒。加熱温度は2種類。フル充電で高温使用(210℃)で9回、低温モード(200℃)で10-12回程度、使用可能

いわゆる一般的な紙巻きタバコサイズの、キングサイズには限られるけれど、その夢を実現したのが紙巻きタバコ用加熱式デバイスとしてEasySeller/Himasu Technology(東京都)が販売する『HIMASU 1Be3』(95×46×20mm/90g・希望小売価格 税込9,980円・2021年9月発売)である。

 

いわゆる手巻き用タバコ葉(シャグ)を使用して温め、喫煙を可能にするヴェポライザーではあるが、特徴的なのはシャグそのままでは蒸気がほぼ見えないのと違い、『HIMASU 1Be3』はグリセリン添加を前提に、独自インジェクターを付属させることで、一般的な加熱式タバコのような白い蒸気を簡単に楽しめるようになっているのが画期的だ。

 

 

『HIMASU 1Be3』の使い方

では実際に『HIMASU 1Be3』を使ってみよう。ここでポイントとなるのが、同梱されているリキッドインジェクター。上部の穴には注入針が備わっており、紙巻きタバコの先端をそこに軽くねじ込んで本体をプッシュすると、グリセリン・リキッド(食品レベルVG100%)をタバコ内部に注入することができる。

 

ちょっとした手間だが、この作業を行うことで白い蒸気が生み出せるようになる。ただこのグリセリン、油なので触ると手がベタベタになる。こうしたスマートに手を汚さずに注入できるインジェクターは非常にありがたい。

内部に注入針があるリキッドインジェクター。交換リフィルは5本付属

ワンタッチで手を汚さずグリセリン注入可能! チープなルックスの実力派

その後、『HIMASU 1Be3』の底部の穴に、紙巻きタバコの先端を押し入れる(タバコは逆さにはまる状態)。

このままフィルターのついていない方から吸い込むことになるので、先端の樹脂製マウスピースを外し、中に同梱されているフィルターを取り付けるのがおすすめだ。


操作はワンボタン。長押しで起動、3つのLEDが全部光ったら、吸うことができる。温度切り替えはLED消灯時に5クリック。

キックもきちんとある。穏やかなうまさ

使用後はタバコを取り出して、加熱された部分(1/3程度色が変わっている)をハサミでチョキン。再びリキッド・インジェクターを使用し、また吸う。1/3ずつ加熱されているので、1本で3回吸うことができるわけだ。これがタバコ代が1/3になる理由である。


ただチョキン作業の時、タバコ葉が飛び散るので大きめの灰皿の上などで行うのがおすすめ。事務用ハサミではけっこう豪快に飛び散るが、葉巻用に市販されている「シガー・カッター」(写真右下)、中でも刃の部分が丸く閉じるタイプなら、だいぶ被害は抑えられる。

 

 

『HIMASU 1Be3』で「アメスピ」「ラーク」「セブンスター」「セーラム・ライト」「ゴロワーズ」を吸ってみた!

実際に有名銘柄を吸ってみる。紙巻きタバコのように燃焼するわけではないので、まったく同じ味を再現できるわけではないのに注意。あくまで「その銘柄が加熱式スティックになったら」という姿勢で挑みたい。

 

「ナチュラル・アメリカンスピリット・オーガニック・ミント・ライト」(ニコチン1.0mg/タール9mg)

まずは人気の高い「アメスピ」の中から、加熱式タバコと相性の良いメンソールタイプをセレクト。メンソール感はいくぶん控えめになり、オーガニックなタバコ葉本来の葉の旨味とアロマを感じることができた。大自然の味がする。

 

「アメスピ」全体に言えることだが、巻紙自体もしっかりしており、タバコ葉もぎっしり詰まっているので『HIMASU 1Be3』で使用しやすい。

 

 

「ラーク・クラシック・マイルド KS ボックス」(ニコチン0.7mg/タール9mg)

歴史深い大人の銘柄、通称「ラーク・マイルド」で使用してみる。タバコ葉がぎちぎちに詰まっているので、『HIMASU 1Be3』向き。

吸うと、「ラーク」ならではの落ち着いたアロマとしっかりしたスロートキック。これは合うかも。吐き出す蒸気もラーク風味。紙巻きタバコが大人になって、いくぶん丸くなって上品さが増した印象で、とてもおいしい。

 

 

「セブンスター」(ニコチン1.2mg/タール14mg)

つねに人気の高いきつめの和製タバコの王道中の王道「セブンスター」。しかし巻紙が柔らかいせいか、いくぶん『HIMASU 1Be3』にささりにくい。ゆっくり回転させながらの挿入がおすすめ。

 

特徴的な酸味のあるアロマが漂うが、吸い口はややマイルド。重厚なキックとともにガンガン吸っていたら、クラッときた。

 

 

「セーラム ライト ボックス」(ニコチン0.6mg/タール7mg)

往年のサーファー銘柄。控えめな清涼感と、上品なタバコ葉の旨味。キックは強くないがしっかりとしたタバコ感とのバランスが良いと思う。メンソールを刺激ではなく、アクセントに欲しい人にちょうどいい。

 

 

「ゴロワーズ レジェール」(ニコチン0.6mg/タール8mg)

さらにフランスタバコの代表格で、黒タバコを使用したクセのある喫味が特徴のかっこつけ洋モク「ゴロワーズ」にもチャレンジ。加熱している間にわずかに黒タバコらしい堆肥感のあるニオイはするが、実際に吸ってみると少々キャラが弱い。

 

 

キック感はそれなりにあるものの、巻紙が柔らかくタバコ葉がスカスカめなので、『HIMASU 1Be3』で使うのはけっこう難しい。昭和のタバコ吸いのように、フィルターを下にしてテーブルをトントンと叩くことで葉の詰まりは改善されたものの、3回目まで吸えるかどうかは微妙だった。

 

お気に入り銘柄が吸えて、タバコ代1/3!

ただこんなレアな銘柄まで吸える『HIMASU 1Be3』はすごい。銘柄選びのポイントは、タール値が高すぎると辛さが出やすく吸いにくいので、ほどほど(7〜8mg)から挑戦して行くのが良いと思った。そのままだとタバコを逆側から吸うことになるので、フィルターはつけた方がいい。メンソールは刺激が比較的弱めに出る傾向あり。

 

 

おすすめ第1選択肢は葉が詰まっており巻紙も硬めの「アメスピ」。巻紙に燃焼促進剤が入っていない無添加タイプが無難だろう。

 

また、加熱式化するということは、ニオイがほぼなくなること。そのレベルは室内で吸ってもほどほどの換気があれば気にならない程度。タバコ葉が散らかるのも、シガー・カッター使用前提で慣れればそれなりに防げる。何はともあれ最大の魅力は、タバコ代1/3というところかと思う。

 

入手は公式オンラインストアなどで可能だ。

 

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記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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