香料不使用のこだわり職人気質ブランドから機能性表示の無糖ブラック『ダイドーブレンド スマートブレンドブラック 世界一のバリスタ監修』。ヘルシーなのに美味しいのか、検証だ!
世を挙げて健康志向の昨今。嗜好品のコーヒー飲料もまた健康に向かった製品が増えている。そんな中、ついに自販機本格コーヒーブランドの雄・ダイドーから『ダイドーブレンド スマートブレンドブラック 世界一のバリスタ監修』が誕生。“食事の糖や脂肪の吸収を抑える”機能性表示食品だ。さてどんな味わいなのか。
さすがの職人技で、不自然さを極限まで抑えたすっきりとした味わいの無糖ブラックはちびだら飲みにも適してる!?
ダイドードリンコは売り上げの約8割を自販機が占める街角の巨人ブランド。コーヒー本来の美味しさを大切にして、コストがかかるというのに香料不使用を貫く質実剛健の職人気質メーカーだ。そこから何と今回、難消化性デキストリンによる“食事の糖や脂肪の吸収を抑える”機能性表示食品として登場したのが、ダイドードリンコ『ダイドーブレンド スマートブレンドブラック 世界一のバリスタ監修』(430ml・希望小売価格 税抜140円・2018年4月2日発売)。
世間一般では機能性表示食品の根拠となる難消化性デキストリンは無味無臭と言われているが、そんなことはない。コーラなどの炭酸飲料なら炭酸の泡立ち方が変わってくるし、無炭酸飲料でも特有のぬめるような舌触りを感じることも多い。味は無味でも食感は多少変わるというのが本当だろう。
コーヒーとなると味わいがデリケートなだけに変化は無視できないレベルとなるのではないか。実際市場に難消化性デキストリン入りコーヒーがほぼ出回ってないことを思うと、よほど難しいのではないか。特に無糖ブラックとなるとなおさらではないか。
だがワールドバリスタチャンピオンシップ 第14代チャンピオン ピート・リカータ氏による「世界一のバリスタ監修」ブランドならやってくれると信じたい…。
ではペットボトルのふたをひねってみよう。香りだちはすっきり爽やか。酸味と苦味が中和する地点を目指しがちなサードウェーブ系のような良い香り。香料不使用でもしっかりコーヒーの香りがする。さすが。
問題の味を確かめる。グイッと飲んでみた。するりと入り込むスペシャルティーコーヒー的な味わい。それでいて飲み込んだ後にザラッとした苦味が画竜点睛。これはエスプレッソ添加で実現している同ブランドならではのコーヒーをエスプレッソ添加で仕上げる独特のスタイルで記者のお気に入り。
スムーズな飲み心地からは違和感は感じられない。個人的な好みとしてはすっきりし過ぎている気もするが、機能性を持っていることを考えると補ってあまりある。この味わいは濃過ぎずにオフィスでちびだら飲みするためには、かえってアドバンテージか。
糖が気になる、脂肪はできるだけ吸収したくないというコーヒー好きブラック党にとってはこの『ダイドーブレンド スマートブレンドブラック 世界一のバリスタ監修』はおそらく最適解なのではないだろうか。
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photo by 尹 哲郎