冷蔵庫はどれを買うべき? 主要5社(日立、パナソニック、三菱電機、シャープ、東芝)に取材!

5万円お得に買うためには今がチャンス!

 

冷蔵庫の買い換えを考えているなら必見! おためし新商品ナビでは以前も5つのメーカーに取材したが、今回も現在発売中の機種(2016年モデル)を紹介。それが今まさに買い時な理由と、旧モデルとの違いをまとめてチェックしよう。

そもそも冷蔵庫の買い時っていつ? 最新型ばかりが選択の余地じゃない理由

冷蔵庫は毎年一回、秋ごろに新モデルが発表される。この記事で紹介するのは現在発売中の「2016年モデル」だが、あと2~3ヶ月もすれば「2017年モデル」が店頭に並び始めるはず。そのとき旧モデルは5万円くらい値引きされるので、とにかく安く買いたいなら10月頃に旧モデルを狙うのがベスト。

 

今どきの冷蔵庫はどれも完成度が高いので「冷えればOK」程度の考えなら、旧モデルを含め、どれを買っても満足できるはず。たとえば電気代(消費電力)は10年前のモデルと比べおよそ半分になっている。

 

もちろん最新モデルは毎年確実に進化しており、所有する満足感もある。この記事では主要5メーカー(日立、パナソニック、三菱電機、シャープ、東芝)それぞれの先進機能、および旧モデルからどこが進化したかを紹介する。

 

 

日立(HITACHI)の冷蔵庫は、実用的なバランス感覚が最強!

バランス感、それが日立(HITACHI)製冷蔵庫の持ち味。「肉と魚と野菜。食品の鮮度維持は日立が強いですよ!」とは、記者が立ち寄った家電量販店店員の言葉。多くの家電サイトでも「迷ったらとりあえず日立」「日立がひとつの基準」などと書かれていたりする。

日立 505L 6ドア冷蔵庫(クリスタルブラウン)HITACHI 真空チルド R-XG5100G-XT

具体的には「真空チルドルーム」と「新鮮スリープ野菜室」という特許技術を保有しているのが大きな特徴。※これらの詳細なメカニズムについては、前回の取材記事を参照いただきたい 日立の広報に取材したところ2016年モデルでは2015年モデルと比べて、炭酸ガスの生成量を増加した新プラチナ触媒を採用したことで、さらに鮮度とおいしさをキープできるようになったとのこと。

プラチナ触媒で、野菜の鮮度を保つ! ※画像は旧モデル

 

ほか細かな工夫として、大きな鍋などがそのまま入る「かわるん棚」や、日立のほかには東芝だけが採用する「電動ドア」も嬉しい。

大鍋や、スイカも丸ごと入る「かわるん棚」。 ※画像は旧モデル

 

なお、2015年以前の旧モデルからの主な改善点はもうひとつ、冷凍室のアルミトレイが大型化して、薄物ケースにぴったり設置されるようになったこと。これによってアツアツご飯などを平らに並べて、一気に冷凍できるようになっている。日立はこの機構を「デリシャス冷凍」と名付けている。

 

クルマでいえばトヨタ、携帯電話ならドコモのようなイメージで語られる日立の冷蔵庫。いわゆる優等生。だが他社の冷蔵庫もそれぞれ違った個性を持ち、それぞれの魅力にあふれている。次はパナソニックの冷蔵庫を紹介しよう。

 

 

パナソニック(Panasonic)のスタイリッシュな冷蔵庫で、生活がアがる!

スタイリッシュな暮らしを実現するのがパナソニック(Panasonic)の冷蔵庫だ。直線的な外観デザインだけでなくドアを開けた内観もスマート。3方向からのLED照明が庫内を照らす。いつもの食材がぐっと美味しそうに見える! パナソニックの冷蔵庫は所有しているだけで気分が高揚する。まさにパナソニックが標榜する「ふだんプレミアム」である。

パナソニック 501L 6ドア冷蔵庫(オニキスミラー)Panasonic エコナビ NR-F502XPV-X

デザイン先行ではなく、機能と一体のデザインだから素晴らしい。高級ベアリングを使用して引き出しが大きく開く「ワンダフルオープン」。冷却器を上に持っていくことで、庫内を広く感じさせる工夫。500mlビールが縦置きできる棚もいい。ちなみに棚板はすべてガラス製だから輝きと清潔感がある。この輝きの美しさは、実物で見比べるとけっこう違う。

美しいオールガラス棚に500mlビールが縦置き可能。 ※画像は旧モデル

 

発売中の2016年モデルは前のモデルと比べ、冷却スピードがアップした。おかげで食材だけでなく作り置きの総菜も1週間程度の保存が可能となった。従来のシャワー冷却に加え、食品の熱をすばやく奪う「アルミ冷却プレート」を搭載したこの機構をパナソニックは「酸化ブロック冷却W」と名付けている。また野菜コーナーの湿度コントロールの性能をアップした「Wシャキシャキ野菜室」で、野菜の鮮度をより長持ちさせられるようになったという。

ガバッと引き出せる「ワンダフルオープン」。庫内も直線的なデザインで美しい! ※画像は旧モデル

 

とにかくパナソニックの冷蔵庫は美しい。オープンキッチンが主流となり、冷蔵庫は見せる家電という立ち位置になりつつある昨今、ひときわスタイリッシュなパナソニックの冷蔵庫は売り場でも目立つ! 繰り返しになるが、デザインと使いやすさを両立させている点が素晴らしいと思う。

 

 

三菱電機(MITSUBISHI)の冷蔵庫は「切れちゃう瞬冷凍」がスゴすぎる!

-7℃で食材を半凍結させる「切れちゃう瞬冷凍」、これが三菱電機の冷蔵庫が持つ、もっとも独創的な機能だ。なんとミンチ肉をすぐ使える状態のまま2~3週間保存できる。-18℃で凍らせる通常の冷凍室と違って解凍不用で、ミンチの塊を包丁で簡単に切りわけるのは衝撃の体験! またカレーなどを保存する場合も「切れちゃう瞬冷凍」がおすすめ。ジャガイモがスカスカになってしまうこともなく、やはり2~3週間おいしさをキープできる。-3℃で微凍結させて鮮度維持するいわゆるパーシャル機能から、さらに一歩進んだ技術といえる。

三菱電機 フレンチ6ドア470L冷蔵庫肉や魚の鮮度長持ち、上手に解凍。氷点下ストッカーD (クリスタルブラウン) (MRWX47ABR) クリスタルブラウン MR-WX47A-BR

発売中の2016年モデルは前モデルと比較して、野菜をおいしく保存する機能がより強化されたという。具体的には密閉性の向上での鮮度維持および、野菜室内に3色LEDを新設することによって野菜の彩り、ビタミンC、糖量をアップさせた。

この小部屋が-7℃で冷やす「切れちゃう瞬冷凍」。 ※画像は旧モデル

 

「切れちゃう瞬冷凍」は使いこなせば最強。一方で「この部屋なんだっけ?」みたいなものぐさ、冷蔵庫をラフに使いたい人種にとっては宝の持ち腐れになる恐れも……?

閉め忘れを防ぐ、オートクローズ機構を搭載! ※画像は旧モデル

 

もちろん三菱電機の冷蔵庫は「切れちゃう瞬冷凍」以外にも魅力的な機能をたくさん持っている。たとえば全室が仕切られていてニオイ移りしにくい&氷が溶けにくい、駆動音が5メーカーでもっとも静か、閉め忘れを防ぐオートクローズ機構などは、三菱電機の魅力だ!

 

 

シャープ(SHARP)は冷凍室(フリーザー)で勝負!

冷凍に特化したのが、シャープの冷蔵庫。一部機種には「メガフリーザー」というサブネームを付けて、冷凍室の大きさ強調しているほど。忙しい共働き世帯では、どうせ肉や生野菜なんて買い置きしない(できない)のだから「ステータスは冷凍に全振りで……」といったところ。さらに低温で保存する「新鮮冷凍」モードや、急冷をかける「タイマー冷凍」など各種ブースト機能を搭載したモデルも。

シャープ 冷蔵庫 メガフリーザー プラズマクラスター搭載 551L グラデーションレッド SJ-GT55C-R

そしてシャープの特許、左右どちらかも開けられる「どっちもドア」モデルの存在。これはオモシロ機能ではなくて、引越しが多い世帯にとって嬉しい機能。カラーバリエーションも独創的で、赤のグラデーションや漆黒のモデルもある。

巨大な冷凍室! ※画像は旧モデル

 

つまり都会のDINKsにウケそうな要素が詰め込まれている。透明で大きな氷が作れる「おうちでロック製氷」も、家でウイスキーグラスを傾けるビジネスマン&キャリアウーマンに喜ばれるだろう。

 

 

2016年モデルからはちょっぴりファミリー向け要素も取り入れて、野菜の鮮度維持も強化したという。野菜室に上段薄型ケースを設けて「うるおいガード」とし、水分減少率を抑えたのは2015年以前の旧モデルになかった工夫。加えて一部モデルでは周囲からの冷気による「輻射5面冷却」で野菜室全体を包み込み、安定した低温制御を実現。野菜の甘味成分もアップするという。SHARPはこれらコンセプトを「雪下シャキット野菜室」と名付けている。

シャープといえば、のプラズマクラスターも搭載! ※画像は旧モデル

 

ドレッシングや調味料類をまとめてスッキリ整理できる「段々スパイスポケット」もシャープだけの工夫だ。

 

 

東芝(TOSHIBA)の冷蔵庫だけが「まんなか野菜室」!

「まんなか野菜室」が東芝(TOSHIBA)の特徴。いまのトレンドは中段に冷凍室を配置するスタイルだが、東芝だけが旧来の配置にこだわっている。「よく使う野菜室は、しゃがまずに使いたい」と考えるなら、東芝一択だ!

東芝 冷凍冷蔵庫 VEGETA 509L クリアシェルホワイトGR-K510FD(ZW)

買い替えで、日々の使い勝手が変わらないことも一つの魅力。「VEGITA(ベジータ)」の名前通り、野菜を中心とした設計思想なのだ。

東芝だけが「まんなか野菜室」! ※画像は旧モデル

 

ほかにも東芝だけの特徴として、冷却器を2基搭載する「ツイン冷却」が挙げられる。エンジンが2つあるからパフォーマンスに余裕が生まれる。つまり冷却が安定し、温度変化が起きない、氷が溶けない、野菜の保湿、静粛性の確保、といった様々な効果に繋がってくる。これは業界内で評価されている機能だったりする。

触れるだけで開く「電動ドア」は東芝と、日立だけが搭載。 ※画像は旧モデル

 

野菜室の配置は“昔ながら”の東芝だが、中身はもちろんハイテク。抗菌イオンで悪臭を防いで鮮度を守る「ルネキャット」という東芝だけの特許技術を搭載。2016年モデルでは「ルネキャット」が旧モデルよりも強化され、野菜室のエチレンガス分解効率が向上。さらに真空断熱材の性能が約20%アップして、より保冷と省エネを実現している。

 

 

まとめ:どれを選んでもきっと後悔はしない! あとは個性で選びたい!

ここまでご紹介した通り、どのメーカーの冷蔵庫も優れた機能と個性を備えている。デザインの違いを感じるには、できれば店頭で実機に触れてみることをおすすめする。写真では同じハコにしか見えない冷蔵庫も、けっこう角の丸みだとか、ガラス棚や表面の質感が違うことに気づくはず。

 

一点、あらかじめ知っておきたいのは、各メーカーが保有する独自の先進機能は“大きい冷蔵庫”だけに付いてくること。具体的には400L以上、実売価格で20万円がひとつの目安。それより小さい冷蔵庫には、最新機能は付いていない。

 

まずは自宅の冷蔵庫置き場のサイズを測ってほしい。最低でも間口60cm以上(東芝は65cm以上)あればOK。

 

10年くらいは使う家電だから、自分に合った最高の一台を見つけて頂きたい!

記者

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おためし新商品ナビ編集スタッフ

おためし新商品ナビ編集スタッフです。 https://www.shin-shouhin.com/

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