『ご当地最前線 東京中華そば』鶏油としょう油が強力に香り立つコントラストをアップした東京ラーメン進化系!

ースコックのご当地ラーメンを紹介していく「ご当地最前線」シリーズ。その最新作として基本のキとも言うべき東京ラーメンが登場。『ご当地最前線 東京中華そば』(93gうち麺70g・希望小売価格 税抜205円・2015年7月27日発売)はまさに”中華そば”と呼称するにふさわしい香味たっぷりのスープが絶品だ。

 

東京ラーメンといえば鶏ガラしょう油ベースで縮れ麺というのが定番。しかしこの「ご当地最前線」シリーズは昔ながらのご当地味の再現ではなく、近年風のエッセンスを取り入れているのが特徴。よく見るとパッケージにも“新”東京と表記されている。確かにあっさりスッキリが東京ラーメンの特徴なはずだが、この『ご当地最前線 東京中華そば』はそれなりの進化を遂げている。

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本来の東京ラーメンというものは穏やかな鶏ガラ風味をしょう油の向こうに感じながらしっとり味わうものだけれど、この『ご当地最前線 東京中華そば』は違う。写真で言うなら、”コントラスト強く調整”という感じだろうか。エッセンスは同じでもその際立ち方が違う。

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スープは丸鶏と香味野菜の旨みをしっかり利かせて生醤油で仕上げたコクと旨みの美味。だが鶏油の濃厚な風味はかなり強力で、しっかりと濃い味でアピールしてくる。

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そこに参戦するかやく類は程良く香辛料を利かせた鶏肉そぼろと、独自の風味が旨いタテ型タイプにしては大きいチャーシュー、そしてネギとしゃきしゃき食感のメンマ。

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これらの組み合わせはたまらなく旨い。絶妙でありつつ完璧。本来の薄味系統の東京ラーメンも良いが、こうしたクッキリとした美味しさもまたアリだと感じた。

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ただ惜しいのは下味まで付けた適度な弾力と滑らかさのある角刃仕上げのめん。スープと具材が本格的なだけに、カップ麺標準の油揚げめんとしては美味しいのだけれど、白さが際立ってしまうその麺はどうしても引けをとってしまう。できることならノンフライ麺で味わってみたかった。

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それでも全体としてはとても美味しいカップ麺。東京ラーメン及び、本来の昭和の中華そば好きにはかなりアピールできる内容だ。さらに濃く脂っこい味に馴れた近年のコンビニ舌にも対応するシャープな美味しさもあるので、醤油ラーメン党の人は一度試した方がいいだろう。

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オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:ご当地最前線 東京中華そば

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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