ハイグレード版めんつゆ『鰹節屋のだし』(うどん・そば・そうめん)を食べ比べて検証してみた!

マキ株式会社からこだわりのめんつゆが発売された。『鰹節屋のだし 関西風うどんつゆ』『鰹節屋のだし 蕎麦つゆ』『鰹節屋のだし 素麺つゆ』の三点である。「だし」にとことんこだわり、これまでにない圧倒的な「だし感」を実現したというがどれほど美味しいのか、通常のめんつゆと食べ比べてみた!

 

氷温熟成法が美味しさの秘訣

今回の『鰹節屋のだし』シリーズはそれぞれの麺(そうめん・蕎麦・うどん)に合う原料を厳選し、独自にブレンドしたことで、より美味しく麺を味わえるという。ヤマキだからこそ出来たこだわりの「麺専用つゆ」なのだ。「鰹節屋」を自称するヤマキがこの商品のために新開発した手法が氷温熟成法。氷温熟成法とは鰹が凍る直前の氷温帯(0℃~-3℃)で解凍する事で、うま味成分であるイノシン酸が通常よりも高いかつお節を仕上げる製法のことだ。

 

かつお節を10倍も使っているのに、なぜか安い

ベースに「氷温熟成法かつお節」を使い、通常の3~10倍の節原料を使って作られた「つゆ」。それが今回のシリーズだというが……なぜか価格は従来のめんつゆと大差ないのが気にかかる。

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節原料=かつお節であり、これを10倍も使っているならば、価格も10倍とまではいわずとも2~3倍になってもおかしくないと思うのだが。どれも300円前後で購入できてしまう。味も10倍おいしいのか? きちんと検証したい。

 

 

「めんつゆ」vs『鰹節屋のだし 関西風うどんつゆ』

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いつもの「めんつゆ」にメインで使われているのは「かつお節」と「そうだかつお節」。一方で、『鰹節屋のだし関西風うどんつゆ』には「氷温熟成法かつお節」のうま味に加え、「宗田かつお節」「さば節」「うるめいわし節」の 4種類に、昆布まで贅沢にブレンドしている。
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※画像では左が『鰹節屋のだし』右が「めんつゆ(従来品)」

「めんつゆ」の内容量は400mlで380円。『鰹節屋のだし関西風うどんつゆ』の内容量は300mlで330円。「めんつゆ」は2倍濃縮、『鰹節屋のだし』は4倍濃縮となっておりそれぞれ希釈して使う。つまり従来品の方が高い。規定の希釈率で計算した場合、従来品は1.7倍の値段である。さて、味はどうか。

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明らかに風味に違いがある。ただし美味い不味いではなく、そもそも狙っている方向性が違うようだ。「めんつゆ」はしょうゆベースで甘みがあるのに対し、『鰹節屋のだし』はクリアな色をしており、名前にある通り「関西風」なのだ。関東人である記者には、どちらかと言うと「しょっぱさ」を感じるつゆとなっていた。

続いてそば用のつゆを比較しよう。