『カナダドライ ジンジャーエールリッチブラウン』むせるほどの突き抜ける刺激と芳醇な香りの恍惚的美味飲料!

来のジンジャー(しょうが)のテイストを小気味よく香り立たせた日本コカ・コーラ株式会社(東京都港区)による大人向け新炭酸飲料『カナダドライ ジンジャーエールリッチブラウン』(500ml・希望小売価格 税抜140円・2015年2月16日発売)が登場した。

 

日本においてジンジャーエールはサイダーの親戚的な立場で扱われることが多かった。お酒が飲めないひとや子どものためのソフトドリンクという印象で、長いことドリンクシーンに存在していた。ジンジャー(しょうが)は爽やかな風味付け程度で、どうしても子ども向けのイメージが強かったのが真実だろう。

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そんな流れの中で、近年流通するようになったアサヒ飲料によるウィルキンソン・ブランドのジンジャーエール(ジンジャエール)に手を出して、目の玉が飛び出すくらいの生姜の辛みにびっくりした人も多いことかと思う。

そう、ジンジャーエールはもともとはカナダで作られたビール代替飲料「ジンジャービア」がルーツで、その出自は生姜の絞り汁をベースにした激辛飲料なのである。ただ日本でシェアの高いカナダドライ・ブランドのジンジャーエールの辛みが弱く甘みが強かったので、長いこと子ども向け飲料の位置に甘んじていたのだ。

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だがいよいよカナダドライ・ブランドも近年は大人向けの商品も開発してきている。そしてその一つの到達点とも言えるのが、この『カナダドライ ジンジャーエールリッチブラウン』である。その味わいはお子様に勧めるのはちょっとばかり刺激が強すぎる。

 

スクリューキャップをひねっても、若干トーンの低いプシュッ音。香り立つのはまさに生姜のキリリとした香りである。チビリと口に含んだだけでツーンと鼻に抜ける、油断して飲むとむせてもおかしくない本格レベル(ウィルキンソン・ブランドのジンジャーエールの辛い方ほどではないにしても充分)。のどごしも生姜の辛さが走り抜けるヒリヒリ感がたまらない。これは大人だ、大人のための飲料だ。

 

もちろん甘みベースではあるのだけれど、炭酸のシュワシュワ感と合わせてついつい眉間にしわが寄る、ハードボイルドな飲み口なのである。あえて差別的表現をするのなら、「女子ども向けじゃない」大人のためのテイスト。そして辛いだけで終わらないところがこの『カナダドライ ジンジャーエールリッチブラウン』の素晴らしいところ。グラスについでみるとわかるが、琥珀色に近い微妙に白濁したルックスは何とも惚れ惚れするほどかっこいい。グラス内部に張り付く炭酸の泡も粒だっていて、存在感が半端ない。

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そして、コク。これがこのドリンクのイチオシ部分。ふくよかな広がりともいうべき味わいの深さが18世紀から存在するジンジャーエールという本来の飲み物の魅力を再認識させるのだ。

 

パッケージも大人びたカラーリングで素敵なのだけれど、ここまで来たらぜひペットボトルではなく、ガラス瓶でリリースしてほしいと思うくらい本格派の飲み物なのだ。

もちろん甘みが控えめであることから、カクテルベースにももってこい。ビールとミックスすると近年流行の「シャンディガフ」というビアカクテルにもなるし、単純に炭酸の代わりに使えばジンジャーハイボールとなる。

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生姜の刺激でグイグイいけるこの味わいは、ノンアルコールビールなどを好む層にも大きくアピールするに違いない。

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オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイト:カナダドライ ジンジャーエールリッチブラウン

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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