肉汁から脂だけ分離!『4カップファットセパレーター』は欧米でメジャーなキッチンツール。

が好き。でもヘルシーに仕上げたい! 「ひと工夫」のある便利な生活雑貨を発売している小久保工業所より新たに発売の『4Cup Fat Separator(フォーカップ ファット セパレーター)』をご紹介する。ファットセパレーターは海外ではメジャーなキッチンアイテムで、スープやソースから脂分だけを分離させることが出来るというもの。

 

主に使える料理としては、ステーキ、焼き肉、バーベキュー、ローストビーフ、ローストチキン、ハンバーグ、お肉を使った煮物、そしてグレイビーソース(調理された肉から出る肉汁 を元に作られるソース)作りなど。脂分を取り除くことによりヘルシーな仕上がりになり、肉汁などを有効活用することが出来る。

 

肉を食べたいが肥満が気になる、いかにも海外らしい発想のアイテム。「fat separator」で検索すれば、海外では様々なメーカーから様々な形のものが発売されていることがわかる。だが日本では「OXO(オクソー)」ブランドのものが一部販売されていたくらいで、広く流通に乗せて商品展開するのは、今回の「KOKUBO」ブランドのものが初と思われる。

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セット内容は、計量カップとストレーナーの2点。 ちなみに『4Cup Fat Separator』となっている「4cup」とはアメリカ規格「1cup=250cc」のこと。日本は「1cup=200cc」。全体の容量は250cc×4cupで1リットルとなっている。 商品名は「4cup」となっているが、本体の目盛りには、cup(アメリカ規格)、ml、fl.oz(オンス)と3種類の目盛りが書かれている。

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使い方は、

  1. ストレーナーをセットしたカップに肉汁を注ぎ入れる
  2. 脂分が二層に分離するのを待つ
  3. 取っ手上部のタブを親指で押しながら、脂分と分離した汁だけを注ぎ出す

というもの。

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今回は分かりやすいように、2層になっているドレッシングを使って試してみることにした。

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ドレッシングをよく振って油分をしっかり混ぜ合わせてからカップへ。 ストレーナーがあることで、細かく混入した具を取り除き、液体だけを入れることが出来る。 そして、油分が分離するのを待つ。

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油分が分離したら、取っ手部分のタブを押しながら、別容器に注ぐ。

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注ぎ口から出てくるのは沈殿した液だけ! 上澄みの脂は容器の中だ。液が垂れてくることもなく、注ぎやすい。

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さて、簡単に油分(脂分)をカットできるような印象であるが、実際の使い心地について触れていこう。 まず今回の場合はドレッシングで試してみたが、油分(脂分)をしっかり分離させるのに時間がかかった。置き時間を短くした場合、一見分離しているように見えるのだが、液体を注ぐ途中で油分が入ってきてしまうのだ。くっきりと分離させるには、記者がよく混ぜたこともあるだろうが、1時間以上かかった。

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注ぐ時にゆっくりと注ぐのもポイントだろう。勢いよく傾けてしまうと、せっかく分離したものが容器の中で混ざる。ちなみに約160mlのドレッシングから、60mlの油分を取り除けた。

 

これらのことから考えて、この『4カップ ファットセパレーター』を購入する際のポイントは、やはり各家庭の食生活にあるだろう。欧米スタイルの食生活で肉料理をよくするだとか、大鍋で角煮やチャーシューを作るのが好きならば、購入検討しても良さそう。最大1リットルの煮汁を一度に入れられて、サッと注げば脂を大まかにカット、そんな用途に向いている。

料理が少量ならば、脂はお玉などですくって取り除いたり、脂取りシートを使った方が楽だと思われる。 ファットセパレーターを使えば、洗い物がその分増えてしまう。

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本体の耐熱温度は90℃となっているので、多くの食洗器で使えるはず。当然のことながら揚げ物などの油処理には使えない。

 

セパレーターとして使わない時は、大容量の計量カップとして使うことが出来るというのは、なかなか面白い。

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小久保工業所が提供している クックパッドの特設ページ「KOKUBOのキッチン」には、ファットセパレーターを使用したレシピ(ロコモコ丼、焼豚、鶏手羽ロースト)も公開されている。

容量:1リットル 耐熱温度:90度 耐冷温度:-20度 販売価格は¥3,800(税別)。 2015年2月14日(土)より発売中。 KOKUBO公式オンラインショップほか全国の量販店にて。

オススメ度:(ピンときたら、どうぞ)
公式サイトはこちら

記者

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蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

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