『ノリノ ハイパー』はテープのりの革命児! 多少の凹凸面でもがっちり貼れる&貼ってはがすが可能になった!
オフィスの定番、テープのり。そのテープに芯地を追加することによって使い勝手を大幅に改善させたのが、このプラス株式会社(東京都港区)による『ノリノ ハイパー』(2015年2月10日発売)である。
さながら修正テープのように、気軽に封筒の口部分などにサーッと塗るように貼り付けテープをカット、そのままのりとして接着が可能だった回転式テープのりは、手を汚さず気軽に使えるということもあって、目下オフィスの定番として活躍中である。
ただしこのタイプの回転式テープのりは確かに便利だったのだが、ひとつだけ弱点があった。それは薄い紙同士の接着には適していたのだが、のりの役割をするテープ自体が薄く、多少でも凹凸があったり、素材が違うものであったりすると接着しにくかったのである。また接着力自体もあまり強いものとは言えないのが大半だった。
実際オフィスでも、ちょっとした紙同士の接着には重宝していても、実際にがっちりと接着したいものには別途液状のりを用意していたのが現状だろう。
そうした回転式テープのりと液状のりを隔てていた壁を一気に突き崩すのが、今回紹介する『ノリノ ハイパー』なのである。
その構造はこうだ。
凹凸のある厚手の紙などは表面が平らでないことが多い。そうなると薄手のテープでは密着面が少なくなり、剥離しやすくなる。ではテープ自体を分厚くすればよいのか。それでも接着面が少ないことにかわりはなく、剥がれやすいことになる。
それを解決するために『ノリノ ハイパー』がとった手法はテープの3層化である。のり部分とのり部分の間にソフトな中芯を入れたのだ。つまりこれがクッションとなり、多少の凹凸は吸収して、接着面同士を密着させるという寸法である。
本体の構造は従来の回転式テープのりと同様なので、使い方も同じ。先端部分はサイドのボタンを押して開け、非使用時にはフタを閉めておく。先端ののり部分を接着したい面にかるく押し当てて回転させる。
この『ノリノ ハイパー』には赤いボディの「超強力にはるタイプ」と緑のボディの「きれいにはがせるタイプ」の2種類があるのだが、いずれも、ざらつき具合の違う素材同士でもいとも簡単にピタッとくっつけられるという。3層構造の面目躍起である。
実際に使ってみよう。
まずは『ノリノ ハイパー』の「超強力にはるタイプ」。
これはかなりがっちりとくっつく。封筒などをとめるにはちょっとオーバースペックに感じるくらいにベタッと接着し、剥がれなくなる。対応しているのも厚紙・薄い板はもちろん、プラスチック、ガラスなども接着できるため、プレゼンボードやポップなどの紙工作には非常に便利だ。
ちょっとしたテレビのリモコンでも壁に張り付いて落ちてこない(本来の用途ではないので非推奨)。面白がっていろいろなものを貼り付けてしまうとあとで大変なことになるので注意。
そしてもうひとつのタイプが『ノリノ ハイパー』の「きれいにはがせるタイプ」。紙はもちろんだけれど、樹脂、ガラス、スチールなどに使用できるのが重宝ポイント。つまり後ではがすポスターなどの掲示物にバッチリなのだ。
のりとしては、ふせんの強力版程度の接着力。普通のポスターなら難なく暫くの間貼っておけるし、剥がすときも楽。テープが残ったとしても手でこするだけで落ちるので、こちらは実に気楽。
おそらくオフィスではこちらの「きれいにはがせるタイプ」がより重宝されるのではないだろうか。また仕事場だけでなく、家庭でも珍しく良い成績をとった場合の子どもの100点満点のテスト用紙の掲示から、商店店頭などでの一時的なセール告知の掲示まで幅広く役立つに違いない。
さらにここには「きれいにはがせるタイプ」としか書いていないが、こちらは貼ってはがせてまた貼れる、まさにふせんタイプののりだということを明記しておきたい。
もちろん両者とも、カートリッジがなくなったら簡単に交換できる。超強力タイプは、テープ幅10mmと15mmを選ぶことができる。細い10mmはベロの狭い封筒に使えるはず。
『ノリノハイパー』は、テープのりのまさに正常進化と言えるアイテムだった!
【スペック】
【外形寸法】 W 100 mm ×D 28 mm × H 60 mm
【テープ方式】 テープ交換式
【本体質量】 35g
【材質】 本体ケース:100%再生ABS
【テープ長】12m
【テープ幅】「超強力にはるタイプ」10/15mm「きれいにはがせるタイプ」15mm
【価格】
「超強力にはるタイプ」10mm 税抜400円
「超強力にはるタイプ」15mm 税抜500円
「きれいにはがせるタイプ」15mm 税抜500円
※詰め替えテープ 税抜280円〜