【ヨーグルト9種比較】ヨーグルトってどれが美味しい? スーパーの人気商品を徹底検証!

 

ヨーグルトの起源は紀元前5000年頃の中央アジアに遡る。遊牧民が動物の乳を皮袋や胃袋に保存した際に自然発酵し、ヨーグルトが生まれたとされる。バルカン半島や中東に広まったヨーグルトは、特にブルガリアで発展し、ブルガリアの乳酸菌「ラクトバチルス・ブルガリクス」が知られるようになった。第二次世界大戦後にはアメリカで商業生産が始まり、様々なヨーグルトが普及。現在では朝食やおやつ、デザートなど幅広いシーンで食べられている。

 

味や食感、価格など6つの項目で9種を徹底比較!

今回は、スーパーで手軽に購入できるヨーグルトを以下の点を中心に食べ比べてみた。

 

1.「味」 甘味、酸味、後味のバランス

2.「食感」 クリーミーさ、滑らかさ、口当たり

3.「成分」 糖質、脂肪、タンパク質量、乳酸菌の種類や量

4.「パッケージ」 デザイン、分かり易さ

5.「価格」 コストパフォーマンス

6.「特徴」 健康面での利点

 

ラクトフェリン ヨーグルト(森永乳業)

・購入場所:マルエツ

・内容量:100g

・価格:129円(税込)

光沢のあるネイビーで統一されたパッケージは売り場でも目立つ。ヨーグルト以外にもラクトフェリンシリーズは知名度があるので、ご存じの方も多いのではないだろうか。

原材料は、乳製品(国内製造又はフランス製造(5%未満)又はその他)、砂糖、乳たんぱく質、ココナッツオイル/増粘剤(加工デンプン)、ラクトフェリン(乳由来)、香料、酸味料、甘味料(スクラロース)。

コンセプトは「からだを中から強く」。

食感は液体に近く、クリーミーで滑らかな口当たりだ。甘さは控え目で、酸味もほとんどない。後味はまろやかでバランスが良く、美味しいヨーグルトである。

 

糖質は記載なし、脂質1.8g、タンパク質4.3g、乳たんぱく質の一種であるラクトフェリンを100mg配合している。カロリーは100g当たり74kcalである。1g当たり1.29円でコストパフォーマンスも及第点だ。

 

ZAVAS ヨーグルト(明治)

・購入場所:マルエツ

・内容量:125g

・価格:168円(税込)

プロテインでお馴染みのZAVASブランドを冠したヨーグルト。パッケージは極めてシンプルだ。他の商品とはデザインもコンセプトも異質の存在で、売り場で自然と目がいってしまう。果たしてヨーグルトなのか、プロテインなのか気になるところだ。

原材料は、乳たんぱく質(デンマーク製造、ニュージーランド製造)、乳製品、麦芽糖、食塩/酸味料、加工デンプン、増粘多糖類、甘味料(ステビア、スクラロース)、香料、ビタミンB6、ビタミンD。

コンセプトは「理想のカラダへ」である。

 

低糖質、ミルクプロテイン15g、ビタミンB6、ビタミンDを配合し、糖質は80%カットされている。ここまでの印象は、やはりプロテイン。

食感は固さもなく液体っぽさもない、口当たりは粘りのあるクリームチーズのよう。ねっとりとまとわりつくような独特の味わいである。甘さは全くなく、酸味も感じられない。見た目はヨーグルトであるが、中身は完全にプロテインと言えるだろう。糖質2.2g、脂質0g、タンパク質15g、カロリーは125g当たり70kcalである。ビタミンB6とビタミンDを配合し、タンパク質の含有量は15gと非常に高く、ヨーグルトとしては異質である。1g当たり1.34円でコストパフォーマンスも優れている。完全なプロテインであり、独自性は高い。

 

おなかへGG(タカナシ)

・購入場所:マルエツ

・内容量:100g

・価格:109円(税込)

パッケージは白を基調にブルーのラインでメッセージを訴求しており、スタンダードな色使いの「特定保健用食品」(通称トクホ)である。

原材料は、生乳(国産)、砂糖、脱脂粉乳、クリーム、果糖、ゼラチン、寒天/安定剤(べクチン)、香料。

コンセプトは「おなかへGG!」。

食感はある程度固さがありながらも、滑らかさも同時に備えている。ヨーグルトらしい甘さがあるが、酸味はほとんど感じられない。まろやかさもあり、全てにバランスが良いので、とても食べやすく美味しいヨーグルトである。

 

糖質は記載なし、脂質2.0g、タンパク質3.5g、生きたまま腸に届く乳酸菌ラクトパチルスGG株の働きにより、腸の環境を良好にするよう工夫された特定保健用食品である。メッセージ性や独自性も高い。カロリーは100g当たり91kcalであり、1g当たり1.09円でコストパフォーマンスは極めて優れている。

 

ロイテリ(オハヨー乳業)

・購入場所:マルエツ

・内容量:110g

・価格:149円(税込)

パッケージは白を基調としており、シンプルに商品名を訴求している。ロイテリ菌を使用した機能性表示食品であるが、パッケージからはコンセプトが分かりにくい。

原材料は、生乳(国産)/乳製品、乳たんぱく、ゼラチン/甘味料(キシリトール)。

コンセプトは「お口に生きた乳酸菌」。

食感は固さとやわらかさのバランスが良く、クリーミーな口当たりである。甘さも酸味もほとんどなく、後味はスッキリしているが味はほとんど感じないヨーグルトだ。

 

糖質は記載がなく、脂質2.4g、タンパク質5.4g、ロイテリ菌が含まれている機能性表示食品だ。

口腔内フローラを良好にするDSM17938株は歯ぐきを支え、丈夫で健康に保つ機能が報告されている。コンセプトは口腔内環境を整えるという内容で、ヨーグルトとしては珍しく、独自性は非常に高い。

カロリーは110g当たり84kcalで1g当たり1.35円と中価格帯だが、口腔内環境を整えることに関心がある方なら、コストパフォーマンスも十分に納得できるであろう。

 

ビヒダス(森永乳業)

・購入場所:マルエツ

・内容量:100g

・価格:139円(税込)

パッケージは白とブルーを基調とした爽やかな配色。特徴を分かり易く記載しており、ターゲットに対して一目でメッセージが伝わるデザインだ。腸内環境を整える機能性表示食品である。

原材料は、乳製品(国内製造)、ミルクオリゴ糖(ラクチュロース)、乳たんぱく質、ゼラチン/甘味料(スクラロース)。

コンセプトは善玉菌で「腸内環境を整える」。

食感は水分に近い液状でとてもみずみずしく、クリーミーさも兼ね備えている。口当たりもとても滑らかである。脂質が0であり、甘みも酸味もほとんどなく、後味もすっきりとしている。

 

糖質の記載はなし、脂質0g、たんぱく質4.3gで、ビフィズス菌BB536を20億個、ラクチュロース4.0配合しており、便秘気味の方の便通改善、大腸の腸内環境を改善する2大ポイントを特長としている。カルシウムを配合し、カロリーは100g当たり52kcalと低カロリーであり、1g当たり1.39円と中価格帯だが、コンセプトが明確で、便通改善や腸内環境が気になる方には、十分に納得できるコストパフォーマンスであろう。