【コンビニで買える『無糖紅茶』5選】どれが食事と合うか飲み比べ! 〜午後の紅茶 おいしい無糖/同 ジャスミン/レモン&ハーブ/ジャワティストレート レッド/パラダイスティー

無糖紅茶なんてどれも一緒って思ってない?

 

健康意識の向上や在宅中の楽しみ方として、無糖紅茶への注目が高まっている。食事にもあわせやすく、仕事中にも飲みやすいという幅広い味わいからも、水や日本茶に代わる飲み物として親しまれているようだ。そこで今回は、5種類の無糖紅茶をピックアップした『無糖紅茶比較』を開催。各ブランドの味わいをたしかめてみよう。

 

甘くない紅茶市場トップを走るキリンビバレッジだが…

ピックアップしたのは次の5商品。いずれも、スーパーやコンビニで手に入りやすい無糖紅茶だ。ちなみに、今でこそ「キリン 午後の紅茶」がトップシェアを誇っているが、無糖紅茶の先駆けは大塚食品の「ジャワティ」(1989年発売)。どちらも食事に合う紅茶がコンセプトで競い合ってきたブランドだ。そのため、今回は食べ合わせにも注目しながらレビューしていきたい。

 

・『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖』

・『シンビーノ ジャワティストレート レッド』

・『パラダイスティー(PARADISE TEA)』

・『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ジャスミン/レモン&ハーブ』

それではいってみよう!

 

『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖』

トップバッターはキリンビバレッジ(東京都)『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖』(500mlPET・希望小売価格 税込152円・2022年5月24日リニューアル発売)。今年5月に3年ぶりとなる中味をリニューアルした紅茶だ。

 

茶葉には、紅茶のシャンパンとも呼ばれる「ダージリン茶葉」を20%使用。「おいしい無糖」シリーズではお馴染みの異なる2つの温度で抽出する独自技術「ツイン・ブリュー製法」によって、茶葉の香りや旨味を引き出す製法を採用している。

色は薄め

口を近づけると、紅茶の芳醇な香りが鼻をくすぐる。茶葉の味わいをしっかりと出しつつも、全体的にすっきりとした飲み心地。日本茶ほどではないが、渋みや雑味が若干感じられるのもポイント。少し酸味の効いたマリネや酢豚との相性が良さそうだ。後味がクリアなので、さらに次のひと口が進みそう。

 

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『シンビーノ ジャワティストレート レッド』

原材料に香料も使わない真っ向勝負

2つ目は、無糖紅茶の先駆者、大塚食品(大阪府)『シンビーノ ジャワティストレート レッド』(500mlPET・実勢価格 税込151円・2021年9月リニューアル発売)。インドネシア ジャワ島産の良質な茶葉を100%使用したストレートティーだ。

 

リニューアルでは、香りのフルリーフと味わいのブロークンの2つの異なる大きさの茶葉(グレード)を使用。これによって、華やかさとしっかりとした味わいを両立しながらも、食事に合う味に仕立てられている。

色は濃いめ

無糖なのに甘い茶葉の香り。飲んでみると、口の中でも香りが広がり濃厚でコク深い味わいを届けてくれる。渋みがかなり強く、後味にもそこそこ残るゴリゴリのお茶といった感じ。日本茶に近い飲み心地なので、食事も日本食とあわせてみたい。

 

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『パラダイスティー(PARADISE TEA)』

キャッチコピーは「ココロ華やぐ、紅茶とハーブのリフレッシュティー」

続いては、UCC上島珈琲(兵庫県)『パラダイスティー』(450mlPET・実勢価格 税込134円・発売中)。紅茶をベースに、4種類のハーブ(サフラワー、ローズ、コーンフラワー、マリーゴールド)をブレンドしたフレーバーティーだ。

 

マンゴージュースを目の前にしているような甘くて華やかな香り。4種類ものハーブがしっかりと紅茶に溶け込み、味わいとして感じられるほど濃い(記者はベリー系に近いと感じた)。ただし、その分クセが強く、普段フレーバーティーを飲まない人にはかなり異色な飲み物に感じるだろう。

これほどフレーバーティという言葉がぴったりな紅茶もない

後味は意外とすっきりしていて、残り香がほんのり残る。淡泊な味付けの白身魚のフライと合わせやすそうだが、食事と合わせるよりはこの華やかさを活かしたカクテルなどにして楽しんだ方が、『パラダイスティー』の魅力を引き出してくれそうだ。

 

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『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ジャスミン/レモン&ハーブ』

『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ジャスミン』。淡いカラーデザインが可愛い

最後は2つ一緒にレビュー。1つ目と同じくキリンビバレッジ(東京都)の「おいしい無糖」シリーズから、『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ジャスミン/レモン&ハーブ』(400g缶・希望小売価格 税込151円・2022年6月7日発売)。どちらもセブン&アイグループ限定発売のフレーバーだ。

『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 レモン&ハーブ』

2つとも世界三大銘茶の「ダージリン茶葉」を20%使用し、食事に合わせやすいように、クリアですっきりとした後味に仕立てられている。同シリーズではめずらしく缶ボトルのため、ホット&コールド兼用で飲めるのもうれしいポイント。

紅茶とブレンドされたことで、上品な香りとなった『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ジャスミン』。ジャスミンの華やかな香りは少々抑えられているが、その分すっきりと飲みやすくなっている。雑味や渋みがなく、甘みがあるので起床後、就寝前にも飲みたくなるバランスの良さだ。幅広い食事と合わせやすい万能タイプ。

 

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暑い夏にぴったりな爽やかな味わい

『キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 レモン&ハーブ』は、ただのレモンティーとは少し違う印象。ハーブにローズマリーが使われており。酸味があまり強くなく、キュッとしたアクセントが丸くなっている。さらに、ミントによって香りにも味わいにも爽やかさがプラスされている。から揚げなどの揚げ物とのマリアージュは間違いないが、あえてのそうめんとの組合せもおもしろそうだ。

 

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まとめ

無糖紅茶市場の先頭に立つキリンビバレッジの「おいしい無糖」シリーズは、やはりさすがのクオリティ。クセがなく万人向けする味わいと紅茶としてのおいしさを両立している。また、食事との食べ合わせや趣味嗜好に合わせて選べるフレーバーの豊富さも、他の追随を許さない理由だと実感できた。

 

一方、『シンビーノ ジャワティストレート レッド』と『パラダイスティー』は、それぞれ方向性は違うが、紅茶の良さや魅力を感じさせる味わいだった。香りに特化したり、食事に合うけどコク深い味わいだったりと、独自のアプローチで差別化されている。

 

無糖だからこそわかる紅茶の奥深さをぜひ楽しんでみてほしい。

 

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記者

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎

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