【テキーラの基礎知識】一気飲みだけではないその魅力を定番『ドン・フリオ ブランコ』で知る!

ベロベロになるだけがテキーラの魅力じゃない!

 

テキーラ=強い酒というイメージは間違い。確かにビールや日本酒に比べるとアルコール度数38度は高いが、ウイスキーの平均が43度を越えることを考えると、それほどではない。ただ飲み方が、ショットグラスの一気飲みで競い合う印象が強いので、大量に飲むことになり、泥酔イメージがあるだけ。今回はテキーラのそうした飲み方にとらわれず、美味しいお酒として楽しむために定番プレミアムテキーラ『ドン・フリオ ブランコ』を飲みながら解説する。

 

アガベ100%の上質なプレミアムテキーラなら、ライムも塩も必要ない!?

ウイスキーに高級なものとそうでないものがあるように、メキシコが生んだ世界的スピリッツ、テキーラ(別名・メスカル)もお酒の一種なので上質なものからあまり品質にこだわらない廉価版など、たくさん存在する。

テキーラの基本原料は尖った葉っぱが特徴のブルーアガベなどから作られる「アガベ」(別名・竜舌蘭)。それを原料に、以前低GI(血糖値上昇リスクが少ない)甘味料として人気を博したこともあるのがアガベシロップだが、現在ではその効果は否定されている。

もちろんそうした糖分に関しては、そもそもスピリッツなので蒸留の課程で無くなっている。テキーラは糖質ほぼゼロと考えていいので、糖質制限ダイエット/ロカボ実践中の人でも安心して飲めるアルコールだ。

だが知っておきたいのは、アガベ100%原料のものをプレミアムテキーラと呼び、何かしらの混ぜ物をして安価に仕上げたミクストテキーラとは結構別物の味わいを持つということ。そして一般的にショットグラスに注ぎ、ライムをかじり、一気飲みしたらすかさず塩を舐めるというテキーライメージの飲み方は、むしろ雑味のあるミクストテキーラに適した飲み方だということ。

この丸いキャップが実に楽しい

 

なのでテキーラの印象は、初めての出会いがミクストだと”飲みにくい”と感じるだろうし、最初からプレミアムテキーラを味わったなら、そんなに凶暴な感じではなくて飲みやすい! と感動するかもしれない。

 

 

代表的な銘柄、王道は「ドン・フリオ」と「パトロン」!

プレミアムテキーラの代表的な銘柄は、「パトロン」「クエルボ」「サウザ」「ホセ・クエルボ」など。そして今回紹介するキリンビール『ドン・フリオ ブランコ』(750ml瓶・実勢価格 税抜約4,000円・2018年6月5日発売)は王道かつ定番のブランド。

“Don”の文字の下、「100% de Agave」と書いてあるのがプレミアムテキーラの証

1942年にテキーラ界の伝説の男、フリオ・ゴンザレスが17歳で創業したことで知られるドン・フリオブランドは、プレミアムテキーラとして「パトロン」とともにセレブ人気も高い美味しいテキーラである。現在のテキーラブームの火付け役となったのがこの二つのブランドだ。

 

 

テキーラの飲み方は、枠にとらわれることなく自由にしてOK!

まずはストレートで味わってみよう。アガベ特有のほんのり苦味のある甘みを遠くに感じながら一口。まろやかでありつつビリビリと電気が走るようなアルコール感、その後に残るシトラス香を楽しみたい。

転がっていかないマッシュルームフォルムのキャップも楽しい

 

これがプレミアムテキーラ『ドン・フリオ ブランコ』の美味しさの原点。もちろん調子に乗ってグイグイいくと、アルコール分解酵素を持たない人が多い日本人にとっては泥酔の原因となるので注意。

そして次はロックで楽しもう。ひんやり感がさらに加わり、アガベ特有の心地よいクセがなんとも美味しい。

製造してすぐに樽に詰めたものが透明な水色の「ブランコ」。テキーラの基本の味が出やすいタイプ

 

本当はこうしたプレミアムテキーラの飲み方としては少々もったいないのだが、ライムと塩によるよくあるショット飲みもしてみよう。グラスのふちに塩をつけてもいいが、正式にはライムをガブリとかじり、テキーラを流し込み、すかさず手の親指と人差し指の間にのせた塩を舐める。ワイルドな定番の飲み方だけに、これはこれでライムの酸味と塩の引き締め効果で普通に美味しい。でも、やっぱりもったいない。

これに粗塩とライムで基本のテキーラショット飲み

すぐ無くなってしまわないように、また肝臓にあまり負担をかけないように割材を使用するのもおすすめ。単純に氷とソーダ(炭酸)で飲むのも、アガベ由来の香りだちとシトラス感がアップするのでいい。

 

 

とびきり上品なカクテルベースとしても大活躍!

テキーラはカクテルベースとしてよく使われる。グラスのふちに塩をまぶしてライムを添えた「マルガリータ」、カシスを入れてややこしい色に染める悪魔という意味の「エル・ディアブロ」、オレンジジュースとグレナデンで夕陽を再現した「テキーラサンライズ」などが有名どころ。

 

 

基本的に無味無臭のウオッカベースのカクテルはアルコール感を消す方向のカクテルが多いが、ラムやジン、テキーラではその特有のクセを活かした美味しいカクテルが数多く存在する。

 

 

今回作ったのは、スター闘牛士の意味を持つ「マタドール」。公式サイトにも「ドン・フリオ マタドール」の名称でレシピが載っているので、気軽に試したい。

  • 「ドン・フリオ マタドール」
    ドン・フリオ ブランコ 30ml
    パイナップルジュース 45ml
    ライムジュース 15ml

材料はいたってシンプル。ライムは本物を絞って使うとなお美味しい。パイナップルジュースも濃縮還元タイプでもいいが、ストレートジュースならさらに美味しい。

 

 

味わうとまろやかな中にほんの少しのアガベのクセを感じさせる味わいを、パイナップルとライムが引き立てる、酸味のバランスも最高な飲みやすいフルーティーカクテルの出来上がり。これは老若男女が美味しいと感じることのできる、数少ないカクテルの一つ。

 

 

セレブ人気も高いプレミアムテキーラ、定番『ドン・フリオ ブランコ』なら様々な美味しさを味わえる!

世界中でセレブ中心に大ブームの火がつき始めているプレミアムテキーラ。『ドン・フリオ ブランコ』なら丸みのある淡いブルーのボトルと丸いキャップはフォトジェニックでもあるので、SNS映えするのも確実。テキーラが一本あるとカクテルのレパートリーも抜群に増える。美味しいテキーラで陽気に長い夜を楽しみたい!

 

 

入手は全国の酒類取扱店などで可能だ。

 

 

公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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