【定番アイテム:バーボン編】香ばしく飲みやすいアメリカンウイスキーの代表格”バーボン”を名品『クラフトバーボン「メーカーズマーク」』を飲みながら解説!

【定番アイテム紹介】バーボンって一体どういうもの!?

 

「おためし新商品ナビ」では新商品を中心に紹介しているが、どんな定番商品でも最初は新商品であり、初めて出会う人にとっても新商品と同じ感動を与えてくれる。なので今回から「定番アイテム」として、新商品とあわせて定番商品にもスポットを当てていきたいと思う。第一弾はウイスキーのバーボン。一口にウイスキーといっても種類がある。その中で人気が高いのが、スコッチとバーボン。これは銘柄ではなく、種類。中でもバーボンはハードボイルド小説の季語(?)的な意味合いを持つ初心者から上級者まで気軽に楽しめるタイプのウイスキー。今回は定番名品『クラフトバーボン「メーカーズマーク」』を飲みながら初心者のために解説していきたい。

 

USA産でとうもろこしを半分以上使いオーク樽で熟成することなど、様々なルールを守ったからこそ名乗れる”バーボン”

スコッチが英国紳士的に気取って飲むものに対し、バーボンはもっと気楽に飲むためのアメリカン・ウイスキー。初めて飲んだ人でも素直にそのコーン由来の甘みのある香ばしさで美味しいと感じられるタイプのアルコール。

一般的に人気のあるウイスキーのほとんどは、スコッチ系統かバーボン系統に二分される。スコッチは単一のモルト(麦芽)で作られることが王道とされているが、バーボンは複数の麦芽をブレンデッド(混ぜる)することで作られることがほとんど。価格的にもスコッチの方が高いことが多く、バーボンはお手頃価格でも手に入る。

 

 

ウイスキーの種類は全部で4種類+1

①スコッチ

イギリス/スコットランド由来でアルコール感が強く、それぞれ独特のくせを持った銘柄が多いウイスキーを紳士の嗜みとするときの王道種がスコッチ。通常ウイスキーといえばスコッチを指すことが多い。2009年以降はスコットランド産のみが「スコッチ」を名乗れる法律が英国で制定された。

蒸留所がそれぞれ味の特徴を決めるほど重要で、「ハイランド」が一番有名。また海辺近くのアイラ島の蒸留所で製造されるアイラ・ウイスキー(「ラフロイグ」「ボウモア」など)はスモーキーさが強力で、ヨード臭(正露丸臭)があり、美味しく飲むのはそれなりの経験値が必要となる。

代表銘柄は「マッカラン」「グレンフィデック」「タリスカー」「バランタイン」「デュワーズ」「ホワイトホース」「ジョニーウォーカー」など。

ちなみに名称的に「スコッチ」は名乗れないが、ジャパニーズウイスキーの味わいはスコッチを目指していることがほとんど。「山崎」「竹鶴」など。世界的にも評価が高い。

 

②バーボン(アメリカンウイスキー)

味的にはアメリカンウイスキー=バーボンなのだが、「バーボン」を名乗るには原料にトウモロコシを半分以上使うことや、新品のオーク樽を使い80%以下の度数で蒸留されることなど厳しい規制がある。

 

 

そこから外れたものでも、原則的にはバーボン的な美味しさを持つのがアメリカン・ウイスキー。

■バーボン代表銘柄

・アーリータイムズ
・I.W.ハーパー
・ジム・ビーム
・フォア・ローゼズ
・メーカーズマーク

 

 

・ワイルドターキー

ちなみに1789年、アメリカ建国の年に作られた元祖バーボンは「エライジャ・クレイグ」。普通に成城石井でも売られているので、興味がある人はぜひ原点を試してみて欲しい。
また「ジャックダニエル」は、サトウカエデの炭でろ過する独自の製法を採用しており、テネシーウイスキーを名乗っているが、バーボンと同系列の味わいだ。

③カナディアン・ウイスキー

④アイリッシュ・ウイスキー

軽やかさが特徴の「カナディアン・クラブ」が有名なカナダ産③、世界最古のウイスキーと言われるアイルランド産ウイスキー④。「ジェムソン」「ブッシュミルズ」などの銘柄が有名でアルコール感は最強。

 

 

バーボンの美味しさとはどんなものなのか

みんな大好きなコーンスナックの香ばしさ。それと通じるものがとうもろこし由来のバーボン・ウイスキーには存在する。どことなく甘みを感じる香ばしさが、飲みやすいウイスキー・ナンバー1と言われる所以だろう。

 

 

もちろんウイスキーなので、度数は40度ほどあるので、ストレートで飲むことは胃腸が弱くアルコール分解酵素を持つ人間が少ない日本人にとってはまれ。ロックで飲むのも厳しいという人も多いのではないだろうか。

 

 

スナック文化花盛りの高度成長期は、ウイスキーといえば水割りが主体で、セットとして氷とミネラルウォーターが有料で提供されていたものだが、今ではあまり流行らないスタイル。

 

 

そんな中、日本人特有の飲み方として近年ブームを巻き起こしているのがハイボールだ。ウイスキー&ソーダと全く同一の意味なのだが、最近はそれが広義に解釈されており、ジンでもウオッカでも焼酎でも、ノンアルコールの炭酸で割ればハイボールと称されることが多い。なので店で注文の際はウイスキー(もしくは銘柄)のハイボールと指定しなければならないのは、なんとも釈然としないが。

 

 

もっとも人気の高いのがサントリーの「角瓶」をベースにした角ハイボール。もう少し値段の張る「山崎」やアルコール度数の高い「白州」をベースにするのも美味しい。ただどれもスコッチ的味わいがベース。

 

 

そこでバーボンのハイボールを試したい。というのもコーン由来の香ばしさと甘みに炭酸はよく合うからだ。クセが強いなと感じたらレモンを添えるという手もある。

 

 

ハイボールを美味しく飲むためにはきっちり冷やして氷を溶かしすぎない、ステアしすぎて炭酸を抜いてしまわないことが大切

 

バーボンハイボールの作り方は通常のハイボールと同じ。
実に簡単で、以下の通り。

  1. (できれば冷やした)グラスにロックアイスを投入
  2. ウイスキーを適量入れる※指一本分(ワンフィンガー)がシングル、2本分(ツーシンガー)がシングルの目安だが、氷の分を考えて多めに注ぐ
  3. 炭酸水(ソーダ)をそーっとグラスに沿うように注ぐ
  4. マドラーをタテに1往復、横に1回転。勢いで氷がするする回るように
  5. 飲む。美味しい

安いタイプのウイスキーならともかく、それなりの価格のものなら、レモンやライムは控えめに。むしろ果肉よりも果皮の苦味を加える感じで絞る方が美味しい。

 

 

定番名品『クラフトバーボン「メーカーズマーク」』の美味しい飲み方

俳優・小栗旬出演CMでにわかに注目を集めている「メーカーズマーク」だが、バーボンの本拠地ケンタッキー産の由緒正しい1951年生まれの名門ブランド。

 

 

良質な水が湧く湖のほとりの蒸留所で職人の手で一本ずつ作られている。

 

 

旧式の粉砕機を使い穀類を砕き、完全に乾燥して火入れ(燃やす)されたホワイトオーク樽を使用することによって、独特のバニラ香が生まれるという。もちろん原酒に水は一滴も加えない。そしてボトルのラベルはいまだに蒸留所にある印刷機で刷られているスーパーハンドメイド。

 

ちなみにボトル上部の赤い封ろうは一本ずつ作っているので、形がそれぞれ違うので、購入するときはそのフォルムも選びたい

 

原料は通常バーボンに使われるライ麦ではなく、冬小麦を使用してまろやかさを出しているのが特徴。

 

 

そんなサントリースピリッツ株式会社『クラフトバーボン「メーカーズマーク」』(700ml瓶・希望小売価格 税抜2,800円・発売中)を美味しく飲むにはどうしたらいいか。やはり最初の一杯はストレートもしくはロックで味わいを確認したい。

 

 

封ろうを開けるのは多少苦労するかと思うが、うまく切れなければカッターやハサミのお世話になろう。キャップを抜くと、ふわっと上質な香ばしさが鼻に心地いい。通常の荒々しさを身上としたバーボンとはひと味違う、ふんわりと優しく甘い香りだち。

 

 

最初の一口をストレートで味わうと、蜂蜜のような琥珀色が光を反射して何とも贅沢な眺め。舌に少しずつ流し込むと、オレンジ、蜂蜜、バニラの合わさったような独特のアロマが広がり、滑らかでふっくらとしたアルコール感を楽しめる。

 

ロックで飲んだ後、クラフトバーボン・ハイボールでひと味違う美味しさを!

 

さらにロックで味わうと、それらがキリッと引き締まり、さらにシャープな印象も加わって実にうまい。ただこのままグイグイいくと泥酔してしまうので、日本人の愛するハイボールスタイルで飲んでみたい。

 

 

作り方は上記の通常の作り方と同じ。

 

 

ステアした時の香りだちが、もう美味しい予感しかしない。甘やかな香りと炭酸のシャープさのハーモニーでフレッシュな酔い心地。今まで飲んできたハイボールとは違う、バーボンならではの香り立ちと、クラフト製法ならではの上品なアルコール感が、カクテル的な美味しささえ感じさせる。飽きのこないしなやかな後味とともに、いつまでも飲んでいたくなる味わいだ。

 

入手は全国の酒販店、スーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。

 

公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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