『ナチュラル油搾り器』日本初! 自力で搾りたてのオイルを自宅で自作!

原料ごとに搾油率は変わる

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メーカーが記載している原料ごとの搾油率の目安は下記の通り。
ピーナッツ 30~48%
野菜種子 20~35%
ヒマワリ 22~40%
ゴマ 40~50%
大豆 10~15%
クルミ 40~55%

今回検証した「ゴマ」は大さじ10杯分で約大さじ2杯分(クリアな部分は約大さじ1杯分)のゴマ油に。「大豆」は100gで約小さじ1杯分の大豆油となった。搾油率を見てみると、「ゴマ」「クルミ」がこの中では割とよく搾れるのではないだろうか。「大豆」は10~15%の搾油率なので、今回の検証でも投入する材料に対して搾れる油はやはり少ない印象を受けた。

 

搾油後の後かたづけは1回ごとに行った方がいい

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後片付けは1回ごとにした方が良い。使用直後は本体やらせん棒が熱くなっているので、ある程度冷ましてからの方が良いだろう。ミトンを使い、らせん棒をはずし、洗浄用ブラシなど使いながら洗う。その他、濾過網、底皿、カップなどは通常通りに洗えば良い。本体の方にも、オイルやカスが付着するのでこちらはやわらかい布などで拭いておこう。(本体の水洗いは不可。)

 

大きな種子を扱った場合はお手入れが少し大変であった。搾りカスも大量に出るので、らせん棒の間にかなり詰まってしまう。筒部かららせん棒がなかなか取り外せない。その場合はT字引っ張り棒を使い、取りだそう。

 

また、搾り動作中にカスが詰まり、らせん棒が動かなくなることもある。この場合は、中止ボタンを3秒間長押しをして、らせん棒を逆回転させてみよう。

 

全体的には組立や後片づけは、特に難しいことはなかった。慣れてしまえば、ササッと扱えるようになるだろう。本体にも、油やカスが入り込む箇所があるので丁寧に手入れする必要はある。

 

オリーブオイルは搾れないことに注意

家庭で一般的によく使うオリーブオイルだが、基本的に固い種子から搾油する為、果実であるオリーブに関してはこの機械では搾ることが出来ない。オリーブオイルというのは収穫後すぐに搾油するのが望ましく、一般的な家庭では鮮度のよいオリーブを手に入れるのはなかなか困難であったりする。また綺麗な状態での搾油はとても難しいため、今回検証した油搾り器では搾油不可となっていることに注意したい。

 

油搾り器に対する情報が現段階では少ないが…

さて、フレッシュオイルの美味しさは格別なのは間違いないとして、もう少し色々な情報が欲しいところ。取扱説明書も簡易的な感じで、操作方法のみが書かれている。もちろん、その時の素材の質により搾れる量などは変化するだろうが、どのくらいの時間で搾油出来るのか、どのくらいの量が搾りやすいのかなど、ある程度の目安になる具体的な数値が欲しい。

 

また、搾った油を使い切る目安など、そういったものの情報も少ない。現段階で購入するとしたら、そのあたりを自分自身で見極めていかなければならないだろう。油を搾った後に入れる容器も必要になってくる。油受けカップに入れたままだと、容積が大きく酸化も早い。密閉できるような小型の瓶などがあると良さそうだ。原材料費や搾れる量を考えると、一般的に普及するにはなかなか難しい印象もある。

 

搾りたてのオイルの美味しさ・鮮度は間違いない!

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しかし、フレッシュなオイルの美味しさと鮮度は間違いなく格別。挽きたてのコーヒー豆の香りが香しいように、搾りたてのオイルの香りと風味は別格なのだ。スローフードやローフード、玄米菜食生活やマクロビオティックなど、使う食材の鮮度や質を意識している人にはもちろんおすすめ。

こだわりの食を求めている人、鮮度にこだわる人、個人経営の料理教室やカフェを営む人、またアロマやエステなどでフレッシュなオイルを使う人、無添加の手作り石鹸を作る人などには魅力的な家電ではないだろうか。
参考価格は59,800円。

オススメ度:(良い商品です)
公式サイトはこちら

記者

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蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

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