『タイガー コーヒーメーカーACE-S080』魔法瓶メーカーならではの真空保温と夏にうれしいアイス機能搭載!

コーヒーのおいしさを決めるのはドリップ時の蒸らし。そうしたマイルド/ストロングと深蒸し具合を選べ、これからの季節にうれしいアイスのコースを選ぶことができるのが、タイガー魔法瓶(TIGER)『タイガー コーヒーメーカーACE-S080』。しかも魔法瓶メーカーならではの独自の真空保温で煮詰まらずに長く楽しめるという。これは試さずにはいられない。

マイコン制御による深蒸しで、マイルド/ストロング/アイスの選べる3コース

安価なクラスのコーヒーメーカーだと湯の放出は一定で、ハンドドリップの店で必ずするようにまず蒸らすための湯を入れてしばらく待ち、それからたっぷりの湯を一気に注いで抽出するというドリップができない。それがコーヒーメーカーのコーヒーがまずいと言われる所以である。しかし近年のコーヒーメーカーは進化しており、そうしたハンドドリップのような蒸らし機能を持つものも1万円くらいの機種からなら珍しくなくなった。

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またさらにもう一つ安価なコーヒーメーカーが抱える問題点に、コーヒーを冷まさないための下部のヒーター熱源によってコーヒーが煮詰まってしまい恐ろしくまずくなるというものがある。

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その点この『タイガー コーヒーメーカーACE-S080』(1.08L※2〜8杯まで・28.0×17.4×34.5cm/2.8kg・実勢価格 税込約11,000円・2016年3月21日発売)マイコン深蒸しドリップと呼ばれる手法でマイルド、もしくはストロングに合わせた時間で蒸すことができるのが特徴。さらに真空断熱保温でヒーターを使わないから煮詰まることもない。コーヒーメーカーの2つのデメリットは解消されているという。

 

それでもコーヒーメーカーとなるとイメージの問題がある。どうしてもコーヒー機器メーカーの製品に分があるように思えてならないのではないか。正直言えば、記者もそうだった。煮詰まり防止のため保温サーバー採用のものを使っていたのだが、すぐ冷める。その点で魔法瓶メーカーの生み出したコーヒーメーカーに大いに興味があったのだ。

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使用方法は特殊ではない。取り外し可能な水タンクは親切なことに通常カップサイズのほか、マグカップ量にも対応。さらにアイスで使う場合の目盛りも別にある。そしてこれは機器自体の機能ではないが、事前にコーヒーサーバー部分に熱湯を入れて温めておけという指示がある。そう、コーヒーはデリケートなもので冷たいサーバーに入れて急激に温度が下がると風味が落ちる。なかなかわかっている指示である。さらに使った熱湯をそのまま捨てるのがもったいなければそのままカップを温めるのに使うといいだろう。

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水を入れた水タンクをしっかりセットしたら好みによってコーヒー粉を入れてドリップ。スタートスイッチはマイルド、ストロング、アイスの3種類。ドリップが終了するとピー音でお知らせ。せっかくなので3種類全部試してみた。

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コーヒーメーカーのコーヒーとは思えないハイクオリティな味わいに驚く

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■マイルド

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決してアメリカンという意味ではないので念のため。それなりに蒸らしが効いていて、すでにこれでかなりのコクが出ている。今まで他メーカーのコーヒーメーカー(コーヒー機器メーカー系)と全く同じ手順を踏んだのだが、全然味が違うのに驚いた。深蒸し機能恐るべし。街の喫茶店でも上級レベルのコーヒーが淹れられた。これはすごい。

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■ストロング

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グンと苦味がアップして、これはもう本格珈琲専門店並みの美味しさ。コーヒーメーカーでここまでの味が出ればもう言うことはない。ハンドドリップと大差ないクオリティーで非常に驚いた。もう以前のコーヒーメーカーには戻れない…。

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■アイス

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もう、アイス用の豆を使うとこれまたオシャレなカフェ・クラスの味わい。すっきりとした中に深みがあるこのアイスコーヒーの味に今回は一番感動した。さらに驚いたのは、ホット用の豆を使って淹れても美味しく仕上がったこと。これはますます戻れない…。

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ちなみにアイス時はサーバーに氷を入れた上でドリップする。サーバーの真空保温はもちろんアイスにも有効で、そのせいか風味が良い。実際に保温サーバーではあるが真空保温ではないコーヒーメーカーで同じように氷を入れてアイスコーヒーを作ってみたが、味の差は歴然だった。サーバー内部のコーヒーはすでに冷えているため、グラスの氷も溶かすことなく薄まりにくい。