『阪神甲子園球場監修 甲子園カレーラーメン』たくさんの熱戦を見てきた大正時代発祥のカレーの味は昭和感満点

校球児の爽やかな熱戦とともに、また阪神タイガースの活躍を祈りつつ、観客が味わってきたのが阪神甲子園球場のカレー。それをラーメンにアレンジしたのがエースコックの『阪神甲子園球場監修 甲子園カレーラーメン』(117gうち麺90g・希望小売価格 税抜210円・2015年8月3日発売)だ。

 

「甲子園カレー」、その歴史はなんと昭和を飛び越えて大正13年にまで遡るというから驚き。当時は何より”ハイカラな”メニューとして話題になったというから時代を感じる。そんな球場のアルプススタンドを埋め尽くしていたファンが味わっていたのが「甲子園カレー」で、応援しているチームの勝ち負けによって塩辛さに違いがあっただろう伝統の味。

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その味わいを気軽に味わえるカップ麺として開発されたのがこの『阪神甲子園球場監修 甲子園カレーラーメン』で、しっかり甲子園が監修しているところがすごい。

さてその味わいとはいかがなものか。

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まずパッケージがバックスクリーンなのが不思議。カップ麺のデザインでこれほど土の色がフィーチャリングされているのは珍しい。まあ茶色はカレーの色と言えなくもないけれど。中身を覗くとお馴染みの油揚げめんが顔を出す。すでにこの段階でカレーの風味がしてくるのは、麺自体に味付けがしてあるから。

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さてかやく入り粉末スープを投入してから熱湯3分。後入れの醤油感の強い液体スープを入れれば完成だ。香り立つのはもう昭和のカレーの香りそのもの。どことなく甘じょっぱい感覚のレトロな匂いがなんともB級でそそる。

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かき混ぜると見えてくるのがかやくの味付け肉そぼろ、飴色タマネギ、ネギ、人参。なるほど見た目も昔フィーリング。ずるっとスープをすするとタマネギの甘みがまず飛び込んできて、そこからポークベースの旨味が襲い、ほんのりスパイシーな辛さが顔を出す。近年の本格派カレーとは全く違う、日本人による日本人のためのカレーという趣き。

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麺もまた定番の丸刃仕上げの油揚げめんなのだが、これがまた脂っこさとともに昭和感をグレードアップ。まったりとしたスープとともに味わえば口の中は昭和の薄ぼんやりした街灯に照らされた街並みのムードに染まる。これは美味しい。

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実に素朴、実に懐かしさあふれるこの味わいは、老若男女問わず日本人なら美味しいと感じる昔ながらのカレー。甲子園に足しげく通った人なら泣いてしまうかもしれないが、そうでなくとも充分歴史の重みを感じる味わいに舌鼓が打てる。

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昭和の世界にタイムスリップしたいならぜひ!

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:阪神甲子園球場監修 甲子園カレーラーメン

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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