『ワンダ グランドワンダ 微糖 フルボディ』は熱風焙煎で生豆の味わいを生々しく感じさせる王道缶コーヒーだ!

る人ぞ知るドイツの焙煎機メーカー・プロバット(Probat)のロースターを使用して熱風焙煎で仕上げたのがウリだというアサヒ飲料の缶コーヒー『ワンダ グランドワンダ 微糖 フルボディ』(ボトル缶370g・希望小売価格 税抜150円・発売中)。ひたすら焙煎にこだわったというその味はどれほどのものか、飲んで確認する!

 

いくらコーヒー好きでも、焙煎機のメーカーにまでこだわる人は少ないかもしれない。しかしこの『ワンダ』の豆をローストしたのが、コーヒー界のAppleとも呼ばれ大きな話題を呼んでいる「Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)」でも使用されているロースターだと聞けば、ちょっと興味も湧くのでは? 「プロバット(Probat)」は、そんな焙煎機メーカーなのである。

 

さて、まず缶飲料となるととりあえず振ってしまう習慣の人は気をつけなければいけない。キャップ上面に”振らずに”と注意書きがされている。
カリッという小気味いい音とともにキャップを開けるとほのかなコーヒー臭。微糖仕上げということで、ミルクの甘い香りもそこには混ざっている。ホットでも飲めるとのことだが、今回はこれから来る暑い季節のためにコールドで飲んでみる。

CR5_2319

グビリと味わうと薄すぎず、濃すぎずの微妙なバランスがお見事。缶コーヒーをコールドで味わう場合、のどの渇きを癒やしたいという側面も大切だ。その点が通常のカフェで味わうコーヒーとの用途の違い。手軽にコーヒーの醍醐味を味わいつつ、渇きを癒せるというのが缶コーヒーの重要な役目で、そのバランス感の妙こそが醍醐味だと記者は思う。

そこでこの『ワンダ グランドワンダ 微糖 フルボディ』はどうかというと、すっきりとクリアな風味で仕上げてありながら、”フルボディ”と銘打っているだけあって、上質なコーヒー豆ならではの生々しいコクを感じられるのが素晴らしい。これは恐らく火を使うよりも熱風で焙煎したところから来る生豆の風味の残り具合なのではないだろうか。創業1868年の老舗焙煎機メーカー・プロバットの底力はたぶんここに表れている。

CR5_2322

砂糖にアセスルファムKとスクラロースの甘味料を加えた甘さは微糖だけれど、それなりに甘い。全粉乳と脱脂粉乳によるミルク感もしっかりある分、苦さも目立たないので、老若男女が楽しめる安定したメジャー感がある。抑えた苦味の分だけ本格コーヒー通には物足りない部分もあるかもしれないが、缶コーヒーとしての完成度は非常に高い。普段からコーヒーにミルクと砂糖を使っている人ならばほぼ満足できるはずだ。

CR5_2326

ちなみにこの『ワンダ グランドワンダ 微糖 フルボディ』のCMは元SHOGUNのケーシー・ランキンによるお馴染みの楽曲が、力強いロックアレンジで生まれ変わっているのだが、確かにその雰囲気はこの味と一致している。なのでそのイメージが気に入ったら買いだ!

CR5_2329

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:ワンダ グランドワンダ 微糖 フルボディ

記者

アバター画像

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

この記者の記事一覧

トラックバック