パソコン画面をノートにスクラップする専用プリンター!デジタル&アナログ併用の意外な快適生活!『ココドリ』

んなにデジタル文具が普及しても、紙の手帳がなくならないように、デジタル時代となっても、アナログの“味”が駆逐されるわけではない。それよりも、その間を上手に“いいとこ取り”して、仕事や遊びを楽しむことの方がスマートだ。かくいう記者も、そうやってデジタルとアナログの振幅の中で仕事をしている。その件については、お正月企画でも書かせていただいた。

今日ご紹介するキングジムの『ココドリ』という商品は、そんな位置づけで見ると、とても収まりのいい新商品のように思える。パソコンの画面を、あたかも新聞紙をスクラップするかのように、切り取って紙に出力するプリンター。さっそく使ってみた。

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この『ココドリ』、裏に細いゴムが付いていて、これがデザイン的にも、機能的にもなかなかいい。そのおかげで、ちょっとノートPCの上などに、一時的に置いても滑らずに安定している。

本体の幅が11cmで、高さ、奥行ともに7.2cm。コンパクトなうえに、重量も220gと軽く、デスクに置いておくと、ちょうど小さな鉛筆削りのようで可愛い。

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そこから、幅72mmで解像度203dpiのモノクロ印刷された用紙が排出されてくる様は、ちょっとワクワクさせるものがある。ノートにスクラップをとっている人や、何かの資料集めで、WEB検索などをしている人には、便利に使えそう。これでカラープリントだったらもっといいのに・・・。

冒頭にも書いたとおり、徹頭徹尾、バリバリのデジタル派で、WEB上の資料は画像データとして保存して、それをドキュメント系のソフトにまとめておく方法もあるが、意外とそれは小回りが利かなくて不便だったりする。こうして紙に打ち出して、ノートに貼っておけるのは、意外と快適で重宝するのだ。

 

 

これはキングジム製作の『ココドリ』プロモーションビデオだが、これを見れば、この商品の自分なりの使い方をイメージできるのではないだろうか。

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専用ソフトは、付属のCD-ROM及び、キングジムのWEBサイトのお客様サポートのページからダウンロードしてインストールできる。

プリントには2種類のモードがあり、「キャプチャーモード」は、図や写真、文字などが混在するページを、そのままそっくりと印刷するのにちょうどいい。

印刷したいエリアを範囲指定すれば、そのまま、その部分が簡単に印刷できる。

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それに対し、「テキストモード」では、テキストのみを範囲指定して、テキスト部分だけの印刷ができるモード。それを大きく印刷したり、紙の節約のために小さく印刷したりと、設定も可能だ。

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印刷には、専用のロール紙を使用し、『ココドリ』の全面を開けて、そこにセットする。印刷されたら、上部にあるギザギザのカッターで、カットする。ちょうど、レジでレシートが打ち出されてくるようなイメージだ。

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専用のロール紙には2種類あって、1つは普通のロール紙。「メモタイプ」という名前で、75mm×4mで税別500円。もう1つは「ふせんタイプ」というもので、紙の裏全面に、弱粘着のりが塗布されており、印刷したものを、そのまま付箋のようにノートや、手帳に貼り付けられて便利だ。こちらは、75mm×4mで税別750円。どちらも感熱紙である。

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こうして、『ココドリ』からロール紙を出しておくと、トイレットペーパーのようでもあり、ちょっとユーモラスだ。ちなみに「ふせんタイプ」ののりは、貼ってはがせるタイプだが、スクラップブックに貼っておくにも十分な粘着力があるので使い勝手は悪くない。

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さて、キングジムのクリップ専用プリンター『ココドリ』、価格は税別1万4000円で、1月31日より発売されている。デジタル・アナログの両刀使い派の人なら、ちょっと食指が動く商品かもしれないが、いかがだろうか。【渡邉 穣】

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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