【糖質ゼロ】一気飲みで失神する方じゃない、美味しさを堪能するための高級テキーラ、その中でも世界一と評される『ドン・フリオ レポサド』とは?

ハリウッドセレブも愛する成功者の酒『ドン・フリオ レポサド』

 

テキーラといえばライムをかじって塩とともに気を失うまで一気飲みし続けるイメージを持つ人は多い。ただ安価な混ぜ物入りテキーラに関しては正しいのだけれど、実は高品質の原料のみを使用したプレミアムテキーラというジャンルのものは、もっとゆったり楽しんでも美味しいもの。そのプレミアム製品の中でも王者の風格を持つ『ドン・フリオ レポサド』で、じっくりテキーラを体験してみたい。

 

「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」でも最高金賞を受賞した本場メキシコで一番売れているプレミアムテキーラ

以前「おためし新商品ナビ」でもまろやかさとフレッシュさの共存する定番プレミアムテキーラ「ドン・フリオ ブランコ」の美味しさを堪能したが、今回紹介するのはさらに熟成という技が加わった「レポサド」に分類されるキリンビール『ドン・フリオ レポサド』(750ml瓶・希望小売価格 税抜4,940円・発売中)だ。

テーブルの会話を邪魔しないように背の低いボトルにしたという

ちなみに『ドン・フリオ レポサド』は500年間テキーラを飲み続けてきたメキシコ人から「世界一」と評される、一番メキシコで売れているテキーラで、プレミアムテキーラというジャンルを生み出したブランドがドン・フリオである。

メキシコの位置。 0829ktさんによる写真ACからの写真

そして3月に行われた「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)」で、テキーラの中で唯一の最高金賞を受賞したことでも話題に。つまり日本人の舌でもその美味しさを味わうことが可能だということが証明された形だ。

あわせて読みたい:【テキーラの基礎知識】一気飲みだけではないその魅力を定番『ドン・フリオ ブランコ』で知る!

 

 

いまさら聞けないテキーラの基礎知識

一口にテキーラといっても、2種類に分類される。本来はアガベ(リュウゼツラン)というとがった葉の植物を原料に作られるが、他にも混ぜ物をして安価に抑えたものをミクスドテキーラと呼び、アガベ100%で作られたものをプレミアムテキーラと呼ぶ。日本酒でいうと醸造アルコールを混ぜて作られる吟醸酒と、米と米麹で作られた純米酒と考えればいいだろう。

ブルーアガベ(リュウゼツラン)」。サボテンではない(nannziさんによる写真ACからの写真)。甘味料のアガベシロップとしても使用されるが、蒸留酒なので糖質はゼロだ

一般的にライムをかじって塩と一緒に飲むタイプは、ミクスドテキーラの方。プレミアムテキーラはそんな飲み方をしたらもったいない、独特の香りと味わいを楽しむためのお酒である。アルコール度数は高く思われがちだが、通常38度程度。ウイスキーの平均が43度と考えると、そんなに高くはない。

そしてさらにプレミアムテキーラの中でも熟成の度合いによって、ブランコ(シルバー/熟成期間は60日以内)、レポサド(2ヶ月以上)、アネホ(1年以上)の3つに分かれる。『ドン・フリオ レポサド』は小さめのバーボン樽で約8カ月も熟成させているのが特徴だ。

 

 

いまさら聞けないドン・フリオ/プレミアムテキーラの基礎知識

創始者ドン・フリオ・ゴンザレス・エストラーダが「世界一美味しくて、最高品質のテキーラをつくりたい」という情熱で、コスト度外視で作り上げたプレミアムテキーラ。働きすぎた彼は1985年に脳卒中で倒れてしまい、意気消沈。

 

 

そんな彼を元気付けるためのパーティーを家族が開いたのだが、そこにはテキーラ業界の人々が600人近く大挙して押し寄せたのだという。そんな彼らに振る舞ったのが、「ドン・フリオ」の名を冠した最上級テキーラ。その採算度外視ぶりで相場の3〜4倍の価格になる代物ではあったが、集まったテキーラ通たちは「これこそ世界一のテキーラだ、高くても売ってくれ!」と絶賛し、結果市場に投入されることになったという逸話がある。


そしてそれこそが高品質の原料を使用してテキーラの可能性を広げるプレミアムテキーラとして新たな市場を作り上げ、他のブランドも追随することになったというからすごい。

 

高品質のテキーラって熟成すると、こんなになめらかな口当たりで甘みとドライフルーツ、ナッツなどの味わいを含んで複雑な美味しさが出てくるんだ!


そんな歴史も感じつつ、『ドン・フリオ レポサド』を飲んでみたい。まずはストレートできっちり味わおう。アガベの甘い芳香だけでなくドライフルーツやナッツ感まで感じ取れるということだが、確かに言われてみるとナッツ感をわずかに感じる。


高品質のブルーアガベが持つ甘みが中心で、バニラ、シトラス系ドライフルーツやナッツ、スパイスの味と香りが複雑に織り上げられて、なめらかに口の中に忍び込んでくる。以前味わった「ドン・フリオ ブランコ」よりも大人の深みをより濃く感じるのは、やはり熟成のおかげか。


そこにあるのはパーティー酒ではなく、濃密な時間をまったりと過ごすための強めのアルコール。ちびりちびりと飲むだけでも酔いはしっかりやってくる。このままいけるとこまで行きたくなるが、ここはグッと我慢して、カクテルも味わってみたい。

 

美味しさをより長く感じるためのロングカクテル作りにもチャレンジ!

今回試したのは公式サイトに掲載されているロングドリンクカクテル「ドン・フリオ パローマ」。「パロマ」とも発音されるテキーラベースのフルーティーな味のカクテルだ。

公式サイトより

いそいそと作って飲んでみる。今回はジュースではなく、生グレープフルーツを絞って制作。おいしい! 甘いジュースよりもジューシーな美味しさに驚いた。アガベの香りと、生グレープフルーツの爽やかな苦みが、炭酸で弾けると、こんなに華やかな味わいになるんだ!


すっかり幸せな気分に浸ってしまった。家に居ながらにして、小粋なバーで飲んでる気分になり、思わず目を閉じてその幸せを噛み締めたくなること確実。しかもストレートで飲むよりも長い間持続的に楽しめるのがいい。

入手は全国の酒類取扱店などで可能だ。

 

 

 

公式サイトはこちら

記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

この記者の記事一覧

photo by 尹 哲郎/Official images

トラックバック