ビオディナミ農法で作られた南仏産オーガニックワイン『ベル・フルール オーガニック メルロー(赤)/シャルドネ(白)』なら酔い心地もサステナブル! しかもお手頃価格って!?

この価格にそぐわない高級感ラベルもインスタ映えしそう

南フランスで100年以上続くビオディナミ農法(より厳格な有機農法)採用のワインメーカー「ドメーヌ・カズ」。世界中の三つ星レストランで採用されている名門。そこ生まれのオーガニックワインが『ベル・フルール オーガニック メルロー(赤)/シャルドネ(白)』。えっ、これって千円札一枚で手に入るの!?

オーガニック認証を海外・国内基準でともに合格した正真正銘のオーガニックワインは地球にも人間の舌にも優しかった!

ワインとなるといろいろカタカナの専門用語が頻出しがち。ワイン農場はワイナリー、ミディアムボディは渋みや舌に感じる濃さがちょうどよく、人間でいうところの中肉中背でバランスの良いタイプ。通常ボディが重い(フルボディ)はこってり系の料理に向いていて、軽い味わい(ライトボディ)は淡白な料理に向いていると言われる。

そしてオーガニックワインとは、有機農法で作られたワインのこと。化学肥料を使わないことで地球にも人間にも優しい製法。近年はエコというよりもサステナブル(持続可能)と表現されることが多いが、それはこの先の子孫代々に負の環境遺産を与えずに繁栄し続けられる仕組みのこと。

 

 

ただ一口にオーガニックと言っても、国内外で認証条件が違う。ヨーロッパ各国が加盟する団体「ECOCERT(エコサート)」が目下のところ世界標準とされていて、世界基準の中でも厳しい制限で認証を行っている。

 

そんな厳格な基準のECOCERTを受け、国内外どちらの認証基準をクリアした正真正銘のオーガニックワインが、メルシャン『ベル・フルール オーガニック メルロー(赤)/シャルドネ(白)』(各750mlびん・実勢価格 税込約1,000円・2018年2月27日発売)

しかも世界中の三つ星レストランで採用されている南フランス最大のビオディナミ農法(より厳格な有機農法)ワイナリー「ドメーヌ・カズ」生まれと聞けば、もはやいつ目玉が飛び出る値段になっていてもおかしくない気がする。

 

厳格なオーガニック基準をクリアしつつ安価に抑えられたその理由は?

それはひとえに企業努力の賜物。メルシャンによると、高品質のオーガニックワインを採用しつつも、ボトリングを日本国内で行うことによって、この価格帯を実現したのだそう。ではいよいよ、味わいを確かめてみたい。

 

 

『ベル・フルール オーガニック メルロー(赤)』

メルロー(ボルドー地方発祥のぶどう品種)を100%使用したミディアムボディの赤ワインが『ベル・フルール オーガニック メルロー(赤)』。「チェリーやプラムのようなリッチな果実のアロマに、ほのかなスパイスを感じ、穏やかなタンニンが調和した赤ワインです」との説明書きを横目で見ながら、スクリューキャップを開け、ワイングラスを傾ける。

ふわりと香るのは確かに芯のあるフルーティーなアロマ。口をつけてするりと飲み込むと、辛口の味わいと赤ワイン特有のタンニンの渋みが舌の中心を捉えるミディアムボディ。甘口というわけではないのに、非常に飲みやすい。飲み口が非常にソフトで、オーガニックワインにありがちな喉がイガる感じも無い。これがビオディナミパワーなのか。

酔い心地はまさに永遠にふわふわと漂ってしまいそうなサステナブル感。是非とも繊細な味わいを残した肉料理と合わせたいと感じた。

酸化防止剤(亜硫酸塩)は味を変化させず、酸化や腐敗の進行を防ぐためにワインにはほぼ必須のものなので神経質になる必要はない。腐る方がよっぽど危険だ

『ベル・フルール オーガニック シャルドネ(白)』

美しい午後の陽光のような色合いが素敵な『ベル・フルール オーガニック シャルドネ(白)』。「パイナップルやモモのアロマに加え、新鮮でいきいきとした酸のバランスが良く、しっかり余韻が楽しめる白ワインです」とのこと。これもスクリューキャップでワインオープナーいらずの気軽なタイプ。

広がるアロマはやっぱり芳醇フルーティー。辛口な中にシュッとした酸味があり、これもとても飲みやすい。しっかり冷やせば、よりシャープで精悍な味わいに。キリッとしたイケメンタイプ。でもどこかに優しさがにじみ出ているような。

淡白な和風の味付けの料理にも合いそうなプロフィール。ワイン初心者でも素直に美味しいと感じられるワインらしい味わい。料理の引き立て役にも徹してくれそうな、控えめな名優のような上品さがある。

 

オーガニックワインの印象を大きく変える雑味の少ない美味しさ。ワイン入門者の最初の一本にも最適!

どちらも美味しい。良心的に作られた良心的なワインという印象。必要以上の主張はしない引き算の美学とでもいうべきか。赤ワインに、白ワインに人が求めるものをよくわかっているクセのなさが特徴か。

普段飲みにも適した価格帯、初心者でも素直に楽しめる飲みやすさ、それでいて地球と人間と未来に優しいのだから素晴らしい。入手は全国の酒販店で。

 

公式サイトはこちら

記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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