部屋干しを100分で終わらせる! パナソニックの衣類乾燥除湿機『F-YHPX200』で梅雨もへっちゃら!

洗濯物を部屋干しする人が増えている。置き型「衣類乾燥除湿機」の市場も拡大し、機能も年々進化中。今回はパナソニックとライオンが共催し日本気象協会が協力する「お洗濯情報セミナー」に参加し、最新型の衣類乾燥除湿機、パナソニック『F-YHPX200』を取材した。

 

2017年の梅雨に備える「お洗濯情報セミナー」!

やってきたのは東京都江戸川区・平井。

「お洗濯情報セミナー」はライオン株式会社の研究開発本部内にて開催。

会場には多数のマスコミが詰め掛けた。

最新の衣類乾燥除湿機について説明してくれたのは、パナソニック株式会社の亀谷佳子(かめがい よしこ)氏だ。

 

 

部屋干しはなぜ、乾きにくくイヤな臭いがするのか? 

ここ15年ほど、洗濯物を部屋干しする世帯は増え続けている。背景には共働き世帯数の増加があり、特に子育て期は乳幼児~子供の部活動が盛んな年頃まで洗濯機をフル回転、「日中外に干すなんてムリ!」という家庭が多いのではないだろうか。

 

だが部屋干しで気になるのは乾きにくさ臭いだ。その理由を亀谷氏が解説する。

洗濯物の水分が乾燥した周りの空気に移動することで洗濯物は乾く。しかし周りの空気が高湿になると、それ以上洗濯物から水分が移動できなくなる。乾くスピードは急速にダウンし、湿った洗濯物の繊維の上で菌が活動、臭いの原因となる。つまり、除湿をしつつ水分移動を促すため空気を循環させることがスムーズな部屋干しに必要なのだ。

 

風を当てながら除湿する、衣類乾燥除湿機の合理性はここにある。空気清浄機と同程度、わずかな設置スペースながら洗濯物を1~2時間程度で乾かしてしまうという、最新機種の機能をクローズアップしよう。

 

4kgの洗濯物も、わずか100分強で乾かす! 最新機種『F-YHPX200』

パナソニック株式会社の新製品であるハイブリッド方式衣類乾燥除湿機『F-YHPX200』(2017年4月20日発売予定、想定市場小売価格10万円前後)。

部屋干し乾燥に特化した機能を誇り、衣類乾燥スピードNO.1をうたっている。従来のラインナップにおける最上位機種は120系であり、1日の最大除湿能力は12.5Lだったが、今回の200系は20L/日の除湿能力を誇る。本体サイズも120系に比べて一回り大きい200系だが、置いてある印象では、それほどの差を感じなかった。

『F-YHPX200』最大の特徴は、パナソニック独自の技術によるツインルーバーの搭載。これにより不規則で複雑な気流が生み出され、衣類にまんべんなく風が送られる。通常の乾燥機ではなかなか風が届きにくい奥側も素早く乾燥させることが可能なのだ。

 

十分なスペースが確保できず、衣類が密集している状態でも真下に『F-YHPX200』を置くことで約165cmのワイド送風による乾燥ができる。アパートなどの狭い室内でも効果的に部屋干しをすることができるだろう。

空気を冷やし結露させることで除湿するコンプレッサー方式を取り入れたことにより、梅雨時の除湿に強いのも特徴だ。『F-YHPX200』はコンプレッサー方式と、ヒーター機能と乾燥剤を利用するデシカント方式の両方を備えた、ハイブリッド方式。下位機種のほとんどはデシカント方式のみの採用で、冬場の除湿力に優れるが、電気代はコンプレッサー方式よりもかかる。

コンプレッサーとデシカント、互いの機能の欠点を補いつつ、1年中効果的に部屋干しを行えるように設計されているのが『F-YHPX200』のハイブリッド方式というわけだ。ちなみに電気代は、おまかせモードで1時間当たり9円前後。毎日2時間稼働させたとして、月わずか540円だ。

記者は取材などで日中洗濯を行うことがなかなかできないため、部屋干しを毎回行っている。もちろん普段は天日干しをしていても、雨が降っていては部屋に干すしかない。その性能の説明を受け、短時間で乾燥できる『F-YHPX200』は大変魅力的に思えた。

 

ライオン株式会社、日本気象協会からも、参考になる情報多数!

また、セミナーでは部屋干し対策の最新ノウハウの数々も紹介された。その中から記者が注目した項目をピックアップしてお届けする。

 

部屋干しで乾きにくく、臭いが気になるものといえばバスタオルだろう。ライオン株式会社のお洗濯マイスター・山縣義文氏によると、汚れが落ちにくい箇所は中央部分であることが実験で明らかになったそうだ。対策として洗濯液につけおき洗いをすることや、洗濯槽の下部に広げて入れることなどが紹介された。これらを意識するだけでも梅雨時の不快感が軽減されそうだ。

ライオン株式会社の石橋朋彦(いしばし ともひこ)氏・佐々木七実(ささき ななみ)氏からは、2月1日に新たに生まれ変わった洗剤「HYGIA(ハイジア)」が紹介された。部屋干しの臭いは、菌の増殖の過程で発生する。「HYGIA」のプレミアム抗菌作用によって、菌の増殖を抑えることで、不快な臭いを発生させないようにするのだ。セミナーでは実験によってその効果を実証。記者も臭いを実際に嗅いでみたが、見事にイヤな臭いを感じることがなかった。

 

日本気象協会の気象予報士・河島未怜(かわしま みれい)氏からは梅雨時に洗濯物が乾きにくい県のランキングが発表された。

 

もっとも乾きにくいのは雨の多い九州地方の宮崎県。続いて鹿児島県、長崎県だったが青森県、秋田県と続いたのは意外だった。これは湿度が高く気温が低いことが要因だという。逆にもっとも乾きやすいのは内陸に位置する山梨県とのこと。

 

ちなみにパナソニックとライオン、日本気象協会は、気象予測サイトtenki.jp上の『部屋干し』アイコンも共同開発したという。彼らの部屋干し対策への情熱がうかがわれる。

 

ひとつ下のモデルなら約65,000円で入手可能 

都会暮らしで100%部屋干し派の記者も、心から手に入れたいと感じた衣類乾燥除湿機。最上位機種『F-YHPX200』でなくても、ひとつ下の120系モデル『F-YHPX120』(2017年4月20日発売予定)ならば、想定市場小売価格6万5千円前後とお手頃。こちらもハイブリッド方式だ。

各機種のスペック差ほか、詳細な情報はパナソニック公式サイトで。

公式サイトはこちら

記者

加藤 真大

神奈川県在住。“何でもためしてみる”が信条。出版社勤務時代から仕事のお供はカップラーメン&コーヒー。ゲーム&アニメにも造詣が深い。

この記者の記事一覧

トラックバック