【コンビニスナック】わさび、山椒、唐辛子、どう違う? ミニサイズ『ピリ辛おせんべい』特集
都内セブン-イレブンで見つけたピリ辛おせんべい。ちょっとしたおやつやおつまみにぴったりな食べきりサイズだ。しかし、辛いと言っても唐辛子やわさびなどその種類は様々。一体辛さの違いで味わいがどのように変わるのだろうか。ミニサイズ『ピリ辛おせんべい特集』と題して食べ比べしてみよう。
食べきりサイズの3商品をピックアップ!
“辛い”といってもツーンとしたりピリピリしたりと様々。その刺激の違いによって、味わいも大きく変わってくる。これまで激辛ブームは幾度も繰り返されてきたが、初期は唐辛子やハバネロのようなヒリヒリとした刺激だったのに対し、近年では花椒と組み合わせたビリビリとした辛さ(麻辣)やスパイスカレーのような複雑なものなど多様化しているのだ。
コンビニで買える『ピリ辛おせんべい特集(ミニサイズ)』では、山椒(さんしょう)・唐辛子・わさびを使ったおせんべいを食べ比べして、辛さの違いがどんな味わいを引き出しているのかを検証する。実食するのは次の3商品。
・岩塚製菓『バンザイちりめん山椒あられ』
・ひざつき製菓『極濃明太マヨつな旨揚げ』
・ホンダ製菓『コクのわさびマヨ味あげせん』
それではいってみよう。
岩塚製菓『バンザイちりめん山椒あられ』
1つ目は、山椒を使った岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)『バンザイちりめん山椒あられ』(35g・実勢価格 税抜123円・都内セブン-イレブンにて購入)。不思議なネーミングだが、おそらくこれは万歳三唱(バンザイ山椒)とかけたもの。
パッケージにもゆる~くて可愛らしい猫(?)のイラストが書かれており、山椒パウダーの存在を讃えている。ただ、意味が分からないとなかなかシュールなデザインだと思う。
パッケージや商品名からは遊び心が伺えるが、原材料に「激辛ちりめん山椒風味シーズニング」が使われておりしっかりと辛さを追求していそうだ。
ご存じの方も多いと思うが、花椒と山椒は同じサンショウ属だが別物。香りについては山椒の方が爽やかで、袋を開けてみるとそんな印象を与えてくれる。反面、辛さについては比較的マイルドな刺激だ。
中には1~2cmサイズのあられが35g。うっすらと緑色に見えるのは枝豆ペースト。山椒は基本的に風味を付けるために使われることが多くこれも例外ではない。うっすら塩気のあるもち米をベースとした味だが、風味が鼻に抜けることで他のあられにはない上品な美味しさになっている。
初めの数口はほとんど山椒の辛さを感じなかったのだが、10個ほど食べたあたりから次第にピリピリとした刺激が現れてくる。とてもマイルドな味わいなので痛みはないが、食べ続けるとその辛さがどんどん主張をし始めるのでなかなか面白い。
山椒ってこんな一面もあったんだ、とちょっとした発見ができた1品だ。山椒好きはぜひ食べてほしい。
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ひざつき製菓『極濃明太マヨつな旨揚げ』
2つ目は明太子の辛さが特徴のひざつき製菓株式会社(栃木県栃木市)『極濃明太マヨつな旨揚げ』(37g・希望小売価格 税抜120円・夏季限定発売・都内セブン-イレブン)。マヨネーズソースと明太マヨフレーバーのW味付けをした濃厚な味付けのつな旨揚げだ。
関東では原料に米を使用したおせんべいが一般的だが、関西では小麦を使用したおせんべいも販売されている。この商品は小麦粉とコーンスターチを使用しているので、関西寄りのおせんべいのようだ。
明太マヨ好きの心にストレートに刺さるパッケージを開けると、マヨネーズの超濃厚な香りが顔を直撃。それもそのはず。原材料に3種類のマヨネーズ風味の材料が使われており、厚みのある仕上がりとなっている。
香りとは反対にサクサクっとした軽い食感を感じながら2~3本を食べてみると、マヨネーズのコクをしっかりと感じる味わい。食べ進めていくと酸味やまろやかさなどがどんどん足されて濃厚になっていく。
一方で辛味はほぼなし。超低刺激の辛味はあるものの、ほとんど気にならない程度。辛さに慣れた人ならないも同然だ。明太子の味がマヨネーズに隠れてあまり前には出てこないが、後になるほど感じやすくなってくるので飲み物を出来るだけ挟まずに連続で食べるのがおすすめ。
明太マヨの味をしっかりと感じられたら、ビールでグイっと流し込みたい。そんな味。
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ホンダ製菓『コクのわさびマヨ味あげせん』
最後は鉄火焼でおなじみのホンダ製菓株式会社(埼玉県川越市)が発売する『コクのわさびマヨ味あげせん』(33g・実勢価格 税抜100円・都内セブン-イレブンにて購入)。わさび茎パウダーを使用した本格的な辛味が楽しめる揚げせんだ。
名前やパッケージが先ほどの『極濃明太マヨつな旨揚げ』と似ているが会社も製品も全くの別もの。こちらはいわゆるぼんち揚げのような形状をしており、うるち米を原材料に作られたおせんべいだ。
袋を開けるとふわりと広がるマヨネーズの濃厚な香り。わさびの香りはほぼなし。直径3.5cmほどで一口サイズ。
ヒョイと口に入れると、コクのあるマヨネーズ…ではなくわさびのスーッとした味と香りが口中に広がる。これは意外な展開だ。これまでの2つが低刺激だったので油断していたが、風味もしっかりとしていてピリッとした刺激も感じる。これは美味しい。
マヨネーズのコクと酸味は後半になってから。わさびの刺激を堪能した後、それがなかったかのように口中をまろやかな味わいに変化させてくれるのだ。そのおかげか、食べ進めていっても辛さが一定なので変わらない味を楽しむことができる。
サクサクとした軽い食感で味はそんなに濃厚ではないので、日本酒との相性も良さそう。
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100円とは思えない高クオリティ!ピリ辛でさらに美味しい!
『バンザイちりめん山椒あられ』、『極濃明太マヨつな旨揚げ』、『コクのわさびマヨ味あげせん』、いずれも個性的なピリ辛の表現の仕方で美味しく食べることができた。おやつはもちろんお酒のおつまみとしても申し分ない。
何より驚きなのは100円ちょっとで買えること。この美味しさならコスパも良いし文句のつけようがない。食べきりサイズなので保存のことも考えなくていいのも魅力的だ。いずれもコンビニで発売中。お酒と一緒にカゴに入れてみてほしい。
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photo by 尹 哲郎