【総決算企画】編集長による試して良かった2018年ベスト新商品をキーワードで振り返る!

刺激強めの一年でした

 

魅力的な新商品がたくさん誕生した2018年。数々のインパクトを与えてくれたモノたちを、編集長・清水葉子がキーワードとともに振りかえってみた

 

2018年に流行したものアレコレ〜誰もが行くとこまで行きたかった2018年〜

余計な味はいらない、刺激だけ欲しいと進化した「無糖強炭酸」、アルコールとの合体など新たな変身を遂げた「進化型エナジードリンク」、ちびだら飲みを定着させた「ペットボトルコーヒー」、ビール会社の本気を形にして大ヒット「本麒麟」、アルコール度数をぐんぐん高めた「高アルコール缶チューハイ・ビール類ブーム」、テキーラの美味しさを再認識させたプレミアムテキーラ「ドン・フリオ ブランコ」、根強い人気の「坦々麺」とともに注目を浴びたシビれる辛さの「花椒(ホアジャオ)」、カロリーから糖質へとダイエットの敵が変更になった「低糖質食品」、濃厚な味と抜群の腹持ちで圧倒した「ギリシャヨーグルト」、持ち歩くための「パウチ入り菓子」、塗る→染めるの進化を遂げたティント口紅などなど…。

 

 

2018年を振り返ると、様々なブームに彩られていたことがわかる。全体的に刺激強めの傾向があるようで、あらゆるものがより刺激を求めて研ぎ澄まされていく傾向が見てとられ、行くとこまで行きたい人々がシーンを引っ張ってきたようだ。

 

 

その中でも印象的だったモノの数々をカウントダウンで、キーワードとともに振り返ってみよう。

 

 

第5位●レンチン新時代

 

レンジでチンするものの可能性がさらに広がった2018年。画期的だったのは、チルド製品で、レンチンする間に麺を茹でるという新機軸。これはありそうでなかった。

 

実際に味も抜群だった「レンジカップ 行列のできる店のラーメン 厚切り叉焼麺 背脂豚骨醤油 / 濃厚豚骨味噌」。下手なラーメン店に足を運ぶよりも手軽に、安く味わえるのに驚いた。またニホンウナギの絶滅が囁かれ、価格が高騰したうなぎを、別の素材で再現したフェイクフードの本格化。中でも「うなる美味しさ うな次郎 長持ちパック」の執拗なバージョンアップによる完成度の追求に感動した

 

 

第4位●優しい使用感

刺激が強まる世間的な方向とは裏腹に、関節にも使える優しい”さする”感で支持を受けたマッサージャーが「ハンディドクターII EM-12CG」。強い刺激では癒せないのが人間の体であり、筋肉。まるで人の手のように、という本来の目的を追求した製品だ。

同様にマスクを日常的に使用する習慣が定着した2018年。ファッション的にデメリットとなる白マスク主体の風潮を変化させたのが「PITTA MASK(ピッタ・マスク)」だ。K-POPアーティスト着用の黒マスクが実現できるグレー(黒)のカラバリ、それがさらにカラフルに進化して、ファッションアイテムとしての存在感を強めた。

また使用感は化粧パフと同じポリウレタンを使用し、大量生産で安価に入手できるが、不織布ならではの刺激に弱い人々に光明を与えた。耳も全く痛くならない。肉体のメンテナンス部分に関しては、必ずしも強めの刺激がいいわけではないのだ。

 

 

第3位●ハイアルコール/ビール臭さ

6%、7%、一つ飛ばして9%とアルコール度数が高まって、よりコスパ良く酔えると2017年から始まった「高アルコール缶チューハイ」が引き続き強い支持を集めた2018年。

 

ビールならではのビール臭さをしっかり持ったビール系「本麒麟」も大ヒットし、よりクセの強いものが好まれた印象がある。しかし缶チューハイは意外に10%大台のものは、大々的には出なかった(サンガリアより「スーパーストロング12」という12%製品が出たが、ポプラ、ローソン限定だった)。

 

 

果たして大手酒造メーカーは本格的な大台に乗る製品を出してくるのか、気になるところだ。

 

 

第2位●次世代たばこ

嫌煙ムードが蔓延する中、アイコス、グロー、プルーム・テックなどの煙の出ないたばこが大注目を浴び、一説にはスモーカーの半数が加熱式たばこにスイッチしたとも言われる昨今。アイコスが加熱式たばこブーム以降初となるフルモデルチェンジを決行して2機種になった「アイコス3/アイコス3マルチ」

ノンニコチンで楽しめるのが特徴だったVAPEは、プルーム・テックのたばこカプセルを使える互換品と、使い捨てのカートリッジで楽しむポッド型が主流に。そんな中、専用カートリッジを使わなくても全ての銘柄が加熱式たばことして楽しむことができるたばこデバイスヴェポライザーが静かにブームとなり始めた。

 

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第1位●エナドリ進化形

エナジードリンクのリリースが非常に多かった2018年。2015年発売と古株なのに相変わらず人気の高い「お嬢様聖水」は別として、エナジードリンク+アルコールの問題作『KiiVA ENERGY VODKA(キーバ エナジー ウォッカ)』は衝撃だった。何しろソフトドリンクの枠を一気に飛び越えてお酒ジャンルに飛び込んだから。

 

自販機専売でマウンテンデューブランドの『キックスタート』はカフェイン控えめでグレープ果汁入り

 

元祖エナドリ「レッドブル」がリキャップ可能に進化するなど、エナドリが日常的に愛飲されるようになった印象がある。とはいえ、そうした反動か、刺激が強すぎるという人のために、自然派成分で優しさを売りにした『サントリー 南アルプス PEAKER(ピーカー)ビターエナジー』、『RAIZIN CLEAR』なども出た。刺激的だけど体には優しいという不思議な境地を追求するほどエナドリの種類が増えたのである。

 

記者

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清水葉子

「おためし新商品ナビ」編集部・商品調達人

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