橋本環奈のポスターが目を引く色つきリップ以上口紅未満、皮膚の角層を染める『LIP THE COLOR(リップザカラー)』を使ってみた!
色つきリップクリームかな? と思ったら、どうやら違うよう。かと言って口紅でもない。『LIP THE COLOR(リップザカラー)』は、まさに色つきリップ以上口紅未満という絶妙な立ち位置でリリースされた。色をのせるのではなく、唇の角層を染めるという最新流行・ティント処方の実際のところを試してみる。
唇の角質を染め上げるリップティントというジャンル。韓国発のこのブーム、普通のルージュやリップと何が違う?
最近バラエティー番組への積極露出で幅広い人気を獲得している橋本環奈のポスターやCMで目立っているのが、ロート製薬『LIP THE COLOR(リップザカラー)』(プレシャスレッド・20g・実勢価格 税込約600円・2018年8月13日発売・SPF26・PA+++・無香料)。
色をのせるのではなく、唇の角層を染めてしまうのがリップティント。口紅にしても色つきリップにしても、唇の上に色をのせるという点では変わりない。ところがこのリップティントは唇の角層(角質層=皮膚の一番表面)自体を色素で染めるのが違い。
染める=落ちにくいというところから、世界的なブームになっており、唇コスメの1ジャンルとして各メーカーより製品が数多く出ている。ただ染めるということで、じゃっかん怖い気もすると思う。ただ角層というものは皮膚の表面を保湿するための大事な層だが、時間とともに剥がれ落ちて「アカ」と言われたり、足のかかとなどで分厚くなることで削られてしまったりするので、その奥にある真皮を染めるタトゥーとは別物と考えたほうがいい。
そしてティントにはウォーター(水)ベースとオイル(油)ベースがあり、水だと乾燥しやすいところをオイルではむしろ潤いを与えるので主流になっている。つまりロート製薬『LIP THE COLOR(リップザカラー)』のキャッチコピー「色落ちしないの。潤うの。」とはオイルベースで潤いも与えてくれるということ。
それも成分を見てみると、スクワランオイル、アルガンオイル、アボカド油、ホホバ油、シアバターという、美容系でおなじみのトリートメントオイルばかりを5種類も含んでいる。そしてそれと同時に唇を染めるティント処方を配合し、SPF26・PA+++とUV対策も万全という保護成分だらけの製品なのである。そもそもロート製薬はザ・保護リップともいうべき「メンソレータム ウォーターリップ」のリリース元であるだけに安心感はある。
今回使用したのはプレシャスレッドだが、ほかにピンクコーラル、フォギーローズの3色展開。それではカサつかずに潤い、それでいて染めてくれるのか、試してみたい。
使用感はリップクリーム。潤い続けながら、透明感ある発色が長く続く!
今まで使ってきた色つきリップクリームのイメージは、ほぼ色がつかなくて物足りないか、過剰に赤すぎてしまうイメージ。そこでこの『LIP THE COLOR(リップザカラー)』を試してみたところ、染めるということで覚悟していたのだが、それほど真っ赤にはならないのに拍子抜けした。
そもそもリップティント自体が、その性質上、唇に色の層を作るようにのせるリップクリームや口紅のように発色しづらいもの。そう考えると、重ね塗りもしやすいこの『LIP THE COLOR(リップザカラー)』は、だんだんと色づいていくようで自然な感じに仕上がる。
発色の透明感もいいし、それがずっと続くのは新しい感覚だ。自然な色味は、オンオフどちらでも使いやすいし、休日の近所の外出タイミングのように、しっかり色づかなくていいけれど無色はさみしいというシチュエーションに活きるような気がした。
またその控えめな性質から、目元のメイクを目立たせたいときにあえて使うという使用法もあるはず。さらに言うなら、このプレシャスレッド、口紅の赤とはかなりニュアンスが違う。バリッと目立つ真っ赤なルージュは自分に自信のある人ならいいが、主張が強すぎると感じる人も多いのでは? その点この『LIP THE COLOR(リップザカラー)』は程よい赤で軽い主張。ちょうどいい。
口紅ではべったりとつくカップのふちも、薄く色づく程度。軽く指でぬぐってしまえばいいので、そういう意味でも手軽だ。
最後に落とし方。これは念のためにメーカーに聞いてみた。
「洗顔料でも落ちますが、唇にダメージなく落とすためにはクレンジングがお勧めです」
(ロート製薬 広報)
実際に落としてみると、普通の洗顔料で結構落ちるので、そんなに神経質になることはないと思う。今までの口紅や色つきリップとは一味違うニュアンスを試したい人は、ぜひ試してみて欲しい。
入手は全国のドラッグストア、バラエティショップなどで可能だ。
公式サイトはこちら
photo by 髙水弐徳