【激辛しびれ比較検証】夏だから汗をたっぷりかきたい! 辛シビ系スナック菓子食べ比べ特集

一番痺れるハートを持っているのはどのスナックなのか!

 

辛い、痛い、痺れる! と苦痛を伴うのが激辛料理。なのになぜ我々はそこに隠れる魅力に惹かれてしまうのだろうか。今回は記者のもとにやってきた、辛くて痺れる魅力にあふれた3種類の辛シビ系スナック菓子たちを食べ比べしてそれぞれの魅力を確かめたい。カルビー東ハトァミリーマート×YBC、一体どの商品が記者の心を奪っていくのだろうか。

辛シビ系スナック菓子の定義とは?

第4次ブームといわれる昨今の激辛料理は、四川料理などで使われる花椒(ホワジャオ)が主流。舌や喉がヒリヒリと焼けるような辛さの唐辛子とは全く違う、弾けるようなピリピリとした痺れる辛さが最大の特徴だ。

 

花椒特有の食欲をそそる華やかな香りもあって、瞬く間に世間に浸透。スナック菓子業界もここぞとばかりに花椒を使用した新商品を投入した。第1次ブームを牽引した唐辛子系「カラムーチョ」や第3次ブームを牽引したハバネロ系「暴君ハバネロ」も、最新作には花椒を使用している。

 

今回は、そんな花椒を使用した辛シビ系スナック菓子を食べ比べして、最も辛シビを感じる商品を決めようという企画だ。一体どれほどの痺れを体験させてくれるのだろうか。早速食べていこう。

 

暴君ハバネロハバ麺・汁なし担々麺味

エントリーNo.1は、東ハト『暴君ハバネロハバ麺・汁なし担々麺味』(60g・実勢価格 税込131円・2019年6月17日発売)。第3次ブームを牽引した激辛スナックを代表する「暴君ハバネロ」に花椒が加えられ、ハバネロと花椒の辛さを同時に味わえる一石二鳥の商品だ。

黒ベースの背景に赤いロゴ。花椒が加わってもハバネロカラーは健在

東ハトが独自に格付けをした辛さレベルは、痺れの目安がレベル6、辛さの目安は定番の「暴君ハバネロ」のレベル5を上回るレベル6となっている。四川料理ならではの麻(痺れ系)と辣(辛さ系)を感じられる味が特徴のようだ。

1袋あたりのエネルギーは329kcal、糖質は約33.3g

さらに花椒を加えただけではなく、汁なし坦々麺味にしているのはポイントが高い。単に花椒を加えたといわれるよりも味のイメージがしやすいし、買ってみたいと思わせてくれる。

袋を開けると期待通りの花椒の香り。「暴君ハバネロ」の辛さを知っているだけに、反射的に身構えてしまうほど。

 

定番は輪切りのスナック形状だが、本商品では麺をイメージした細長い形状となっているのも趣があって面白い。ただし、硬さはバリ硬。噛むたびにガリボリッと響く音を奏でる。

じゃがりこくらいの太さ。長さは短め

味わいは流石の仕上がり。ただでさえ辛い唐辛子系に加え、それに負けない痺れる辛さが舌を刺激する。数回食べるだけで、うっすらと汗が出てきた。風味にも花椒を感じられてかなり完成度が高い。

しかも、ただ辛シビなだけでなポークの旨味がしっかりと効いているので、まるで担々麺を食べているかのように感じる。この旨味があるからこそさらに心を奪われてしまいそうになるのだ。

 

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ポテトチップス極旨辛 四川麻婆豆腐味

エントリーNo.2は、カルビー『ポテトチップス極旨辛 四川麻婆豆腐味』(60g・実勢価格 税込159円・2019年4月29日発売・コンビニエンスストア限定)。「極旨辛」シリーズは、昨今の激辛ブームが辛シビだけでなく旨味も味わえることに注目して作られた商品だ。※2019年6月上旬終売予定

パッケージは中華料理をイメージした龍のイラスト。写真も美味しそう

『ポテトチップス極旨辛 四川麻婆豆腐味』はその第1弾商品。WEBアンケートアンケート調査で、最も購入意欲の高い味名に選ばれた四川麻婆豆腐を採用した。お酒のおつまみが欲しいというニーズにも合わせて作られており、山椒、唐辛子、豆板醤の辛さと肉や野菜の旨味、ガーリックの香ばしさが広がる味わいに仕上げられている。※第2弾商品は「ポテトチップス極旨辛 スンドゥブチゲ味」

1袋あたりのエネルギーは332kcal、糖質は約32.4g

ほんのりと赤みがかっているものの、大きさや色合いは普通のポテトチップスとさほど変わりはない。香りは、山椒らしいゆずのような香りでニンニク臭さはない。

サクッと軽い食感で噛んでみてびっくり。確かに辛さはあるのだが、それ以上に旨味がしっかりと効いていて一口で美味しいと思わせてくれる。肉の旨味が最も主張しており、狙い通りお酒のおつまみにぴったりの濃厚さが感じられる。

辛いだけではお酒は進まない。口をさっぱりとさせたくなるような強い味わい

唐辛子と山椒が使われているものの、辛さレベルはかなり控えめ。花椒と山椒は似た名前だが味わいや香りは幾分違っており、山椒はマイルドな辛味と軽い痺れが特徴だ。山椒が主張するわけではなく、旨味を際立たせているのがよく分かる。

例えるなら、麻婆豆腐の肉の味を再現したような商品

花椒を使っていないのは、最後まで食べ続けられるようなバランスを狙っているからだろう。美味しさという点では心を奪われそうになったが、万人向けといったところ。

 

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ヤマザキビスケット チップスターS四川風麻辣味

最後のエントリーNo.3は、ファミリーマート×YBC『ヤマザキビスケット チップスターS四川風麻辣味』(50g・希望小売価格 税込145円・2019年6月18日発売)。チップスターは、1976年に生まれた日本初の成型ポテトチップスだ。

パッケージはお馴染みの円筒形。麻婆豆腐の写真がちらりと写るデザイン

チップスターの一番の特徴は、フレーバーをチップの中に練りこんでいること。ポテトをスライスしたポテトチップスでは出来ない成型ならではの強みで、ムラなくしっかりと味わいを楽しめるというわけ。

1パックあたりのエネルギーは261kcal、糖質は約30g

今回発売された『ヤマザキビスケット チップスターS四川風麻辣味』も、花椒を生地に練りこんでおり、最後まで痺れを味わえるようになっている。先の2商品と違い、花椒、唐辛子、山椒の3つが使われているところにも注目しておきたい。

少し硬めの蓋をあけ、内袋をオープン。ひと手間かかるのが少々ネックだが、こうすることでチップが割れないようにしているのだろう。1枚も割れていないのには驚き。

香りは醤油やポークがベース。思ったより花椒の香りはない。そのままひょいと1枚をとり口の中へ。成型ポテトチップスらしい軽いサクサク感が心地良い。初めは比較的甘味と旨味を感じていたのだが、終盤になるにつれて奴らが顔を出し始める。

花椒の風味がふわっと鼻にかかったかと思うと、舌が痺れ辛さを感じはじめる。比較的軽めではあるが、刺激的な味わいを楽しむことができる。山椒のおかげか、さっぱりとした後味なので食べ続けられるのも嬉しい。

 

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痺れNo.1は『暴君ハバネロハバ麺・汁なし担々麺味』

同じ辛シビ系スナックだったが、いずれも十人十色の味わいで美味しく食べられた。その中でも一番痺れを感じられたのは文句なしの『暴君ハバネロハバ麺・汁なし担々麺味』。流石は激辛ブームの牽引者だ。

 

爽やかな香りと旨味を楽しみたい人は『ポテトチップス極旨辛 四川麻婆豆腐味』、サクサク食感と花椒の軽い痺れを楽しみたい人は『ヤマザキビスケット チップスターS四川風麻辣味』がおすすめ。あなたとひと夏を過ごす辛シビ系スナックとの出会いの参考にしてほしい。

 

 

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記者

森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎

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