『MoMA スナップイットアップ ジャーナル』インスタグラムのように自分なりの美を見つけるアートなノート!

MoMA(モマ)と聞いてピンときた人はモダンアートに造詣が深い人。MoMAとはモダンアートの金字塔・ニューヨーク近代美術館のことで、そこが展開するミュージアムショップがMoMA DESIGN STOREだ。日本にも東京・表参道に店舗がある。そこから5色のカラフルなバンドが付いたノート『MoMA スナップイットアップ ジャーナル』(A5サイズ/144ページ・希望小売価格 税込2052円・発売中)が登場した。

 

こうしたデザイン文具を選ぶにはコツがある。通常文房具は目的があり、その実用性でセレクトしていくものだが、こうしたアート文具はまずそのデザインが気に入るかどうかで選ぶのだ。そして気に入ってしまったが最後、多少不便だろうが自分から合わせていく気合いが必要。

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それを無駄と感じるかどうかで、これらの価値は決まる。あなたは色合いや質感に重きを置く人だろうか。良いデザインを目にした時、手にした時に心がざわつき呼吸が深くなるタイプだろうか。こうしたノートなどは日々使うものなので、そうした刺激が日常的に手元にあるというのは実はすごく機能的なのである、精神的に。

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ということでこの『MoMA スナップイットアップ ジャーナル』はハードカバーの黒いノートである。中身は大きめの方眼と小さめの方眼、ノート罫線、無地、ドットの5種類。紙自体は普通の白地の紙。紙製の表紙は程よい厚みで、全体的に革製のものよりその分軽い。

そしてこのノート最大の特徴がレッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルーのゴム製バンド。ここにいろいろなものを挟んで使う。意外と緩めのゴムなので、落っこちて破損するようなものや何が何でも無くしては困るものは挟まないほうがいい。

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内側に挟めばそれなりに落ちにくいのでその手も有り。

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そう、これこそがMoMAの仕掛けるクリエイティビティの問題なのだ。つまりここにどんなものを挟み込むかであなたのセンスが問われるということ。クリエイティビティをアピールしたい人ならば、ここに自由な発想で自分なりのものを挟むことによって、見る人に発信することが出来る。これぞモダンアート。

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記者は芸術学部出身なので、この感覚は非常によくわかる。デザイン性を優先させるあまり使いにくい文具に一体どれだけの額をつぎ込んだろうか。ゾッとする。でも、やはりいまだにそうしたデザイン系のアイテムに惹かれ続けている。持っているだけで精神が高揚するグッズは決して無駄遣いではないと信じたがっている。

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インスタグラムなどでちょっと不思議な構図の写真を使って自分をアピールしている人ならこの感覚は身近なんじゃないかとも思う。お気に入りのものをコラージュして世界で一つだけの自分なりのノートを作り上げていく作業はアートの楽しさそのものだ。またケータイなどをデコる感覚にも近いかもしれない。

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黒い表紙をめくるとその裏側が鮮やかなイエロー。このチラリズムもまた意味ありげで非常にそそられる。クリエイティビティを刺激する心のビタミンとして考えられるなら、この『MoMA スナップイットアップ ジャーナル』は価値がある。

オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイト:MoMA スナップイットアップ ジャーナル

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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