『キットカット キャロット仕立てのアップルパイ味』は復活祭をテーマにしたオレンジカラーのあま〜い誘惑!

だ日本では定着しているとまでは言えないが、注目を集めているイースター(復活祭)を題材にした遊び心満点の『キットカット キャロット仕立てのアップルパイ味』(12枚入・希望小売価格 税抜540円・2015年3月16日発売)がネスレ日本から発売になった。

 

受験シーズンに拡販キャンペーンを大胆に展開して名を馳せた「キットカット」、その次なるターゲットはイースター。
正直日本人でピンと来る人はかなり少ないと思われるイースター(復活祭)だが、キリスト教圏の欧米では非常に重要なお祭りで、そもそもは十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目に復活したことを記念・記憶するための祭典。日付が特に決まっているわけでもなく、春分の日のあとの最初の満月の次の日曜日という、ややこしい移動祝日だ。2015年は教会によって4月5日、もしくは12日に祝われるという。

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近年はすっかりハロウィンさえ定着させてしまった日本なので、このイースターもそれなりに受け入れられるものなのかもしれない。そしてこのお祭りを代表するアイテムが様々な模様で彩られたイースター・エッグであり、これを庭などに隠して子どもたちに探させるという遊びがある。この呼称はパソコンソフトなどで、隠しコマンドを探り当てるとちょっとしたプログラマーのお遊びが出るという仕組みの呼び方として、パソコン・ファンにはお馴染みかもしれない。

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さらに復活祭につきものなのが、イースター・バニーと呼ばれるウサギ・キャラの存在。とくに英語圏及びドイツではウサギをかたどったチョコレートが作られるので、今回の『キットカット キャロット仕立てのアップルパイ味』はその風習を受けて生まれたものなのだろう。

パッケージにはそうしたイースター・エッグであり、イースター・バニーでもある卵のボディーをしたオリジナルのキャラクターが登場。個別包装パッケージそれぞれにもイラストが描かれている上に、中身のキットカット本体表面にもそのウサギが刻印されているという念の入りよう。さらに30枚に1枚の割合で「ラッキー・イースター」と書かれたものが入っているという、イースター遊びそのものまで疑似体験できるというからすごい。

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そうした仕掛けの数々はともかくとして、中身を味わってみよう。
パッケージを開けると何とも言えない欧米チックなアップルパイの香りに圧倒される。出てきた本体も鮮やかなオレンジ。さながらおもちゃのような見た目が楽しい。

なるほど、きちんとウサギの姿が刻印されていると確認したところでかじってみると、焼かれたアップルの甘い香りが弾け、強力な甘さが広がる。そしてその奥の方に感じる中のビスケットに練りこまれたニンジンの風味。見た目ともども人工的な感覚のカラフルな味わいなのだが、これがなぜか後を引く。

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極彩色のゼリービーンズを食べた時のような、決してカラダに良いわけではないのだけれど……、という罪悪感のこみ上げる美味しさ。かなりクセがあるので万人に受け入れられるかどうかは微妙だが、色といい強い甘みといい、ジャンクな方面のうまさを記者は感じてしまった。

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一個あたり68kcalということを考えると食べ過ぎは良くない。その点はパッケージ裏面にも1日2個が目安と明記していることでもわかる。だがしかし、ついつい2個が3個、3個が4個と手を出してしまいたくなる魔力的な美味しさもあるので、自制心がない人は充分注意したほうが良いだろう。ただキットカット・ファンなら話の種にも一度はチャレンジしておきたい冒険作であることは確かだ。

 

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:キットカット キャロット仕立てのアップルパイ味

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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