『ソニッケアー プラークディフェンス』は電動歯ブラシ入門者にやさしい単機能モデルだが歯垢除去の実力は本物

フィスや学校でも気軽に使える小型の電動歯ブラシ、パナソニック「ポケットドルツ」がヒットしたことで、電動愛用者も増えていると思いきや、まだまだ電動歯ブラシユーザーは全体の約2割に留まっているんだとか。
そんな中、フィリップスの名門ブランド「ソニッケアー」から新製品『ソニッケアー プラークディフェンス』(実勢価格 税抜約7000円・2015年3月発売)が出たので試してみた。

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『ソニックケアー プラークディフェンス』は電動歯ブラシ入門用モデル!

長年電動歯ブラシを愛用している記者としては、2割しか使っている人がいないというのは意外。一度使うと手を使ってブラッシングなど面倒で仕方ないと思うのだが、どうだろう。1分間に万単位のブラッシングなど人間の手では到底不可能なわけで、もはや生活必需品だ。

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ただ安すぎる価格帯の電動歯ブラシは確かに不快な部分があることは否定しない。一番の苦痛は振動で鼻が痒くなることか。また荒っぽい刺激にデリケートな粘膜が傷つきそうなところから、すでに口内に問題を抱えている人ならそれだけで怯むものでもあるだろう。しかしそれなりの製品を正しく使えば歯医者に行く機会もグンと減るのも確か。そう考えればこの製品のように約7000円、中級の価格帯でそれなりの出費になるとしても、決してコストパフォーマンスは悪くないと思うが、どうか。何より歯医者で痛くされずに済むというのは、プライスレスな最高のメリットだ。

 

初心者・入門者向けに数々の工夫が

電動歯ブラシの有名ブランドといえば、パナソニックの「ドルツ」とブラウンの「オーラルB」、そしてこのフィリップスの「ソニッケアー」が三強。中でも「ソニッケアー」は価格帯がちょっと上がる高級ブランドとして知られる(実際は安価なモデルも存在する)。しかし今回の『ソニッケアー プラークディフェンス』は初心者・入門者向けということもあって価格も抑えられているのが特徴。

それでいて機能はかなりの本格派だ。至上の課題として歯垢(プラーク)除去を掲げ、特許技術「ソニックテクノロジー」で口内に唾液を活用した音波水流を発生させて歯の隙間や奥歯の歯垢までしっかり除去するという。

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そして何より操作がボタンひとつというのが、iPod初登場の時のような衝撃。これなら初心者でもお年寄りでも何も悩む必要がない。実際振動の切り替えボタンがついていても意外と使わず、好みの振動で使い続けることも多いものなので、このシンプルさは良いと思う。

 

さらに初心者向けの工夫はこれだけではない。最初の14回(朝晩使うとして一週間)の間はあえてブラッシングパワーを抑え目で駆動するようになっているのだ。つまりその間で電動歯ブラシの振動に慣れて、一週間後に本当の実力を体感できるというわけだ。その名を「イージースタート機能」という。

 

充電して、実際に使ってみる

満充電までまる2日かかってしまう仕様だが、満充電しなくても使いはじめることはできるので、その点は安心を。普段使いでは専用の充電スタンドに乗せっぱなしで、使用時のみ外すという使い方になると思うので問題はないだろう。

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本体を充電したらブラシヘッドを装着するのだが、その装着部に凹んだ溝が無いところを評価したい。ここに凹部があると汚れが溜まりやすく、手入れが面倒なのだ。記者としてはかなり高ポイントなデザインである。

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