真っ黒ジョニ黒、真っ赤なジョニ赤! 特別な『ジョニーウォーカー 2020年 限定デザイン レッドラベル/ブラックラベル12年』を味わった

世界最強ブレンデッドともいうべき存在

 

「ジョニーウォーカー」といえば世界でもっとも普及しているとも言われるブレンデッド・スコッチ・ウイスキー・ブランドだ。日本でも「ジョニ黒」「ジョニ赤」と呼ばれ、庶民の憧れとして昭和の時代から親しまれてきた。今回はそのスペシャル版『ジョニーウォーカー 2020年 限定デザイン レッドラベル/ブラックラベル12年』を飲んでみたい。

 

昭和庶民の憧れの的・ジョニ黒/ジョニ赤が200周年! 我が道を歩き続けた本格ブレンデッドの奥深い味わい

「ジョニーウォーカー」は1820年にスコットランド南部のキルマーノックで誕生した老舗銘柄。特徴的な四角いボトルは、船の輸送で割れにくいように考案された元祖角ボトルである。

もともとは食料雑貨店を営んでいた創業者のジョン。取り扱っていた紅茶やスパイスのブレンドにヒントを得て、ウイスキーもブレンドしたのが全ての始まりだった

昭和の高度成長期を迎えた日本で憧れの的となったのは、当時の大卒初任給の2ヶ月分の価格だったから。映画などでも社長や重役の飲むブランドとして描かれていたことからも、成功の証というべき存在だったのだ。斜めのラベルはおしゃれの象徴でもあった。

印象的な「Striding Man(ストライディングマン/歩く男)」

そして今年、「ジョニーウォーカー」は200周年を迎えた。有名なロゴイラストの、シルクハットにテイルコート、ステッキ片手にブーツで颯爽と歩く人物は創業者ジョン・ウォーカー。常にマイペースで味を守り続けてきたその歩みを、200周年の特別ボトルで楽しんでみよう。

 

『ジョニーウォーカー レッドラベル 2020年 限定デザイン』を飲んでみた


まずは赤。キリンビール『ジョニーウォーカー レッドラベル 2020年 限定デザイン』(700ml瓶・アルコール分40%・想定価格 税込1,560円・2020年11月10日発売※数量限定)は、「200年」とブランド・メッセージの「KEEP WALKING」をあしらった真っ赤なデザインだ。そこにゴールド×白の配色を散らしており、飾りたくなるデザインに仕上げている。


まずストレートで飲んでみると、ほどよくスモーキーな芳しい香りと、口いっぱいに広がるバニラ感とフルーティが共存する華やかな味わいに魅了される。まさにスコッチの王道。飲みやすさと本格さを両方たたえたバランスの良い味仕立てだ。スコッチ入門者にも適したわかりやすいおいしさがある。

 

『ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年 2020年 限定デザイン』


それではジョニ黒。かつての昭和の憧れ。赤との違いは熟成期間で、12年以上寝かせたものが黒だ。それでは『ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年 2020年 限定デザイン』(700ml瓶・アルコール分40%・想定価格 税込2,680円・2020年11月10日発売※数量限定)の方を味わってみよう。


2020年限定デザインのボトルは全身黒づくめのシルエット。そこにゴールド&ホワイトを配して仕上げた高級感に、思わず見とれてしまう。マットな質感もいい。

 

グラスに注ぐと、水色は輝く褐色。スモーキーさが赤よりも際立って、英国紳士的なキリリ感のあるジェントルな香りがする。

 

そうしたスモーク感をたたえつつも、さらっとしたテクスチャー。ストレートで飲むと樽の香りとともに、奥ゆきのある豊潤な味わいが口いっぱいに広がっていく。アルコール感は熟成の結果、おとなしく抑制され、ピーティーなスモーク感とともに、バニラやシトラスとともに、シェリー樽由来の熟した洋梨のような甘みが立ち上がる複雑な華やかさ。幾層にもなったおいしさがある。


しかも余韻が長い。ハイボールでも飲んでみたが、キリッとした香りはそのままなのでかなり贅沢なハイボールとなる。少しもったいないかな。

いろいろあった2020年と迎える希望の2021年に思いを馳せつつ、ゆっくりと流れる時間に身を任せたいならこの2種類のスペシャルボトルが良いお供となるだろう。


入手は酒類取扱店やスーパーなどで可能だ。また、2020年12月31日までのキャンペーンも実施している。

 

 

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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