『FIND NOTE SOFT』片手に丸めて持てる、書き味最高のフールス紙ノートで手書きの快感を再認識!

手書きって、書いてること自体が楽しいんだよなと、思い出す。

 

いまどき100円ショップでもそこそこの品質のものが手に入るノート。ただ一旦高級ノートを手にしてしまうとその抜群の書き味という魅力にとらわれてしまう人も少なくない。『FIND NOTE SOFT』はそんな手書きの魅力を再発見できるフールス紙を使用した高級ノートだ。

紙を捉えて微妙な抵抗とともに書く快感・心地いい音を生み出す手書き派のための持ち歩きたいノート

世の中はデジタルが支配を強めているので、ちょっとしたメモなどもスマホなどで入力してしまう人も多い。ただそこで問題になるのは、発想力の問題だ。パソコンにしてもスマホにしても、どうしてもインスピレーションは阻害されがち。人間の脳は、やはり手書きの時の方が自由な発想ができるように作られているらしい。

したがってアイデアマンやクリエイティブ系の人でも、発想の段階では手書きでノートなどに自由に書きつけている人が多いのが現状だ。時にイラストに変わったり、強め・弱めに書く、大きく・小さく書くというのは、PCやスマホに文字として入力する場合はやりにくい。もちろんタブレットなどに画像としてフリーハンドとして書くこともできるが、その快感はやはり高級ノートには到底及ばない。

自分が高級な人間になったような気になれる高級ノート

 

そう考えてしまったのは、株式会社河内屋(東京都港区)の展開する文房具ブランド「KUNISAWA」『FIND NOTE SOFT』(120×210mm/192P・希望小売価格 税抜2,500円・発売中)を使用したからだ。確かにノートとして考えれば100円ショップのノート25冊分の価格は高い。とてもじゃないが使い捨て用途に向いている価格設定ではない。

それでも一度使うとこの使い心地に感動してしまうのがこの『FIND NOTE SOFT』。株式会社河内屋は同名の酒販店もあるが、特殊印刷・活版印刷などが得意なことで知られる1971年創業の印刷会社の方の河内屋だ。そこが立ち上げた文房具ブランド「KUNISAWA」のノートは、まさに贅を尽くした高級ノートの理想像だ。

その高級感から、ビリっと破るのは気がひける

 

使用しているのは万年筆ユーザーが泣いて喜ぶうっすらと透かし模様の入った方眼タイプのフールス紙。エレガントなコッパーの天金加工でよれにくい。

シリーズでは硬質タイプの表紙のものもあるが、この『FIND NOTE SOFT』は表紙も柔らかく、丸めて持っても反ったりしないのが特徴。面長のフォルムをくるりと丸めて片手に持つと、非常に手に馴染んで心地いい。しっくりくる。それでいて机の上にポンと置くと、いつの間にかもとの形状に戻ってくれる。

表紙も嫌味のないワンポイント箔押しロゴのみのシンプルなデザイン。濃いグレーのマットな質感は滑りにくく、汚れにくい。中をめくると、穏やかの極まる上品なクリーム色で、方眼のラインも筆記を邪魔しない抑えたグレー。

実際に書いてみると、ボールペンなら先のボールがしっかりと紙面を捉えつつ、快調に滑るのがよくわかる。いろいろなボールペンで試してみたが、安いボールペンでも高級な書き味になるから驚く。今となってはなかなか使う機会のない万年筆で書けば、にじまず手を汚さない吸収力が、書く喜びを思い出させてくれる。静かな部屋で書くと、心地よい音がする。書く音。そんなこと、普段は意識しないがこのノートを使うと改めて書く音というものは良いものだなと感じた。

鉛筆書きでは文字も書けるが、ちょっとしたイラストを描き込みたくなる心地よい抵抗感。絵心のある人ならデッサンに使いたくなるのではないだろうか。記者も今となってはほぼほぼデジタルなので、手書きをする機会もめっきり減った。でもこの『FIND NOTE SOFT』を使うと、今一度どうにかして手書きを活用したくなるから不思議だ。

このざらつきがホールド感を高める

 

企画立案系の仕事をする人なら、この方眼の目に自在に書き込んで、発想を練ればパソコン相手よりもはるかにインスピレーションが刺激されるはず。それほどまでにこのノートは書く快感を教えてくれる。まあ実際に書いてみると、自分が漢字をかなり忘れていることに度肝を抜かれるのだが。嗚呼、手書きで原稿用紙に文字を埋めていた時代が懐かしい。

何を書くかが問題だ

 

とっておきのアイデアをしたためるためにビジネスアスリートなら『FIND NOTE SOFT』を奮発してみよう。より良い何かを生み出せるかもしれない。もちろんスタディアスリートにもおすすめだ。文房具マニアでなくとも、この贅沢は一度味わってみた方がいいと思う。

KUNISAWAブランドのノートの数々。どれも捨てがたい魅力がある。全部揃えたくなる(かなりの金額になるが)

 

入手はKUNISAWA公式オンラインショップや文房具店で可能だ。

オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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