冷蔵庫2015年モデル検証シリーズ①〜日立『R-X7300F(ZT)』に漂う王者の風格編!

減圧することで食品の酸化を防いで、鮮度が長持ち。さらに密閉されていることで乾燥も防ぐ。とくに乾燥については一目瞭然。スポンジケーキは買ってきたばかりの弾力を維持してしまう。

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さらにこの「真空チルド」に入れておいたハム、チーズ、スポンジケーキは、ラップしなくてもツヤツヤ・しっとりを見事にキープ。まるでSFだ! (↓右側が真空チルド。変色もない。)

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ちなみに減圧を行うことにより、漬物や肉の下味付けなど、この部屋に入れておけば食材への染み込みが良くなるというオマケ効果も。「真空チルド」はフタを閉めれば自動的に減圧が始まって、2〜3分で0.8気圧に到達する。

 

③これまた未来感あふれる優雅な電動オープン扉を採用!

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この機能は「プレミアムXシリーズ」のみに限られるが、扉には、手で触れるだけで(※正確にはタッチして指をスライドする)スムーズに動き出す電動オープン機能を搭載している。電動扉は日立と東芝だけが採用する機能だ。

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たかが冷蔵庫に電動なんて…と思いつつ、腰から下の野菜室と冷凍室は、モノが詰め込まれていると案外重く感じるもの。それをチョンと触れるだけでオープンするのだから、慣れたら戻れない魅力なのではないか。

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一方で腰から上のドアについては、賛否が分かれそう。というのも、電動オープンのタイミングがスローなのだ。左の扉が開き…ちょっと間をおいて…右の扉が開く。日立は体感的な優雅さ・リッチさを表現するためにあえてこのテンポにしたというが、人によってはイラッとするかもしれない。特にキッチンを戦場と考えている人なら…。もちろん手動でも普通に開けられるので、使わなくてもいいし、停電の時にも安心なのだが。

 

この電動オープン、小さな工夫で感心したのは、どこか扉が開いている時は、別の扉が開かないようになっているセーフティ構造。手を”ギロチン”してしまわないための仕組みだが、小さな子供がいる家庭などでは安心だろう。

日立はどれを購入してもフル装備〜しかも細かい工夫がそこここに

①野菜室 ②肉・魚のチルド ③電動扉 という3つの大きな特徴を見てきたが、ここからは細かい工夫をチェックしていこう。

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冷凍室は3段収納になっており、食材が奥に隠れなく視認できるのが地味に便利。また冷蔵室全体の棚が低い。これは主婦身長をベースにした10年以上前からのこだわりだという。さらに他にも棚に関する工夫がある。