『マルちゃん 本気盛 ラー油肉そば』スタミナ感満載の肉入り日本蕎麦にラー油を入れて旨いという奇跡の一杯!

盛で濃い系スープにがっつり具材という食いしん坊の喜ぶ三要素がそろった東洋水産「本気盛」シリーズから肉感満点の『マルちゃん 本気盛(マジモリ) ラー油肉そば』(103gうち麺80g・希望小売価格 税抜205円・2015年8月17日発売)が登場。ラー油が入っていて幻惑されるが、これは立派な日本蕎麦メニューだということに注意したい。

 

今年のはじめに「和風ぺペロンチーノ仕立ての塩ラーメン」という日伊越境メニューを発売して物議を醸しだしていた「本気盛」シリーズなので驚きに相当しないのかもしれないが、気づかない人もいると思うので念を押しておくとこれは日本蕎麦がベース。肉そばまでは非常にポピュラーなものだけれど、さすがにラー油入りはレア。まさに日中の垣根を超えた問題作といえるだろう。

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フタをめくって中を覗くと、確かに黒っぽい日本蕎麦然とした麺が目に入る。香りもほんのり蕎麦の香り。そこにフリーズドライのチャーシューブロックが乗せてあるのだが、湯入れはそのブロックを溶かすように注ぎこむ。この段階ではまだまだ日本蕎麦感が満ち溢れている。

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ダシはカツオと昆布としいたけという和の三羽烏。かやくのネギはラーメンでも日本蕎麦でも入ってくるものだが、肉をチャーシューと表記している時点でもうラーメン方向にグンと舵を切っているのがわかる。

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3分間待機の後、後入れ特製油を投入。オレンジ色のラー油をこの日本蕎麦にぶち込んでしまうのだから勇気がいる。襲いかかるラー油、迎え撃つ和風だしと蕎麦。絶対合わないだろうと高をくくっていたが、ラー油の香ばしさと肉そばの濃厚な香りは得も言われぬハーモニーを醸しだしてきて驚かされる。香りの段階では驚くほど違和感がない。むしろ蕎麦粉のフレイバーがラー油と調和している。

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とりあえずスープを一口。醤油のガツンとした味わいと和風だしに回りこむラー油の風味。全然悪くない。そして蕎麦をすする。見た目が黒っぽい本格的な太めの和蕎麦は歯ごたえよく硬め。それが何とラー油混じりの和風だしに抜群の調和を生み出す。

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顔を出してくるチャーシューもパッケージ写真ほどではないが、肉の味がきっちりして旨味がたっぷり。日本蕎麦特有の香り立ちがラー油のしつこい油感をシャープにまとめ上げて、旨みたっぷりのおいしい肉そばとなる。

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辛みは控えめ。味わうべきは肉そばにラー油を投入したというそのダイナミズム。量的にも多めなので、部活動帰りの体育会的メニューとしてはかなり理想に近いのでは?

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恐らくこの絶妙なハーモニーはこのために新規で開発したという太めで硬めのワイルドな蕎麦に負うところが大きいと思う。日本蕎麦にラー油というチャレンジはそのおかげでこうして大成功を収めた。ラーメンでも日本蕎麦でも旨ければいい、和風でも中華でも気にしないというボーダーなセンスの持ち主なら、必ずや感動すること間違い無しの新しい美味しさである。

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オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:マルちゃん 本気盛(マジモリ) ラー油肉そば

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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