レンジでグツグツ、茹でたてツルツル生麺! 『レンジカップ 行列のできる店のラーメン 厚切り叉焼麺 背脂豚骨醤油 / 濃厚豚骨味噌』がすごい

実店舗のライバルかも!?

 

今まで生麺を再現するために、カップ麺シーンでは様々な試行錯誤が行われていた。しかしその大半は、すでに茹でられた麺をいかに復元するかにポイントが置かれていたのが実情だ。そこでチルド(冷蔵)で電子レンジ使用とちょっとルールが違う気もするが、抜群の本物感を持ったカップ麺製品が誕生した。『レンジカップ 行列のできる店のラーメン 厚切り叉焼麺 背脂豚骨醤油 / 濃厚豚骨味噌』である。

 

レンジでグツグツ茹でるから茹でたて生麺の美味しさを完全再現。極厚チャーシュー、メンマとともに味わえばもうのれんをくぐる必要はない!?

熱湯のみでどれだけ生麺ラーメンを再現できるかという勝負もあるが、これはその仲間ではない。加熱工程にレンジを使用しているし、冷蔵必要なチルド食品ということで同じラインで語るべきではないだろう。

ただ近年ではコンビニ売りの冷凍食品ラーメンが人気を高めている。つまり必ずしも湯戻し限定で勝負する必要は無くなってきているようだ。

そこでこのチルド・ラーメン界からの刺客。もちろんこれまでもカップに入っていてレンジで温めて即食べられるラーメン商品は存在したが、この日清食品チルド『レンジカップ 行列のできる店のラーメン 厚切り叉焼麺 背脂豚骨醤油』(191gうち麺110g・希望小売価格 税抜398円・2018年11月19日関東地区限定発売)『同 濃厚豚骨味噌』(195gうち麺110g・希望小売価格 税抜398円・2018年11月19日関東地区限定発売)が一味違うのは、茹でた麺を復元するのではなく、レンジ工程で茹でるという、まさに本物の茹でたて麺を食べられるということ。

開けにくいパッケージを開けると、実測8mm極厚チャーシューに驚く。メンマとともに小袋に入っており、液体スープもまた後入れ。パックされた麺とかやく(ネギ)を入れて、水を入れて、レンジ(500W=8分/600W=7分)で温める。

完全に生麺

入れるのは水

麺が本当にラーメン店で見かける生麺そのもの。香りも活気溢れるラーメン店店内に漂う香り。太麺タイプで、湯戻し系では確かに実現しにくいレベル。レンジを観察していると、次第にガラスが湯気で曇っていき、その先でグツグツしているのが垣間見られる。茹でてる!

仕上がりは透明な湯の中に、キラキラの茹でたて麺が輝く。そこに後入れスープをドロドロと投入。さらに具材の直火で炙り極厚チャーシューとシャキシャキのメンマを投入。この時、環境が許すならそれらをぬるま湯ででも温めておけば、スープ温度が下がらないのでさらに美味しくなる。

 

 

『レンジカップ 行列のできる店のラーメン 厚切り叉焼麺 背脂豚骨醤油』

濃厚なスープはしっかり溶かさないと味が薄くなるのに注意。しかしレンジ加熱は相当熱いようで、冷えたまま具材やスープを投入してもスープ温度はそんなに低くならない。スープはとろみと旨味がスパークするタイプの背脂豚骨。醤油の味がしっかりとして、香りもまたお店。濃厚さもギリギリ普通のラーメン好きでも美味しく感じるドロドロすぎないラインで寸止め。

麺をひと口食べて驚いた。本当に生麺。ツルツルとした多加水タイプのみずみずしい味に感激する。これは問答無用に美味しい。夜中に突然ラーメンが食べたくなっても近所にあまり美味しいラーメン屋や深夜営業の店がない場合、そもそも雨が降っていたりして外に出るのが面倒な時など、まさに”これでいいじゃん”の美味しさである。

 

唯一違いを認識できるのは、電子レンジ対応のこのスチロールのカップ。多分ラーメン店でそーっと普通の丼に入れられて提供されたら、わからないと思う。

 

『レンジカップ 行列のできる店のラーメン 厚切り叉焼麺 濃厚豚骨味噌』

こちらはライトな味噌感で誰にでも食べやすい、くせが強すぎない味噌ラーメン。こちらも麺やチャーシューには言うことなし。スープはさらに溶けにくいので、かなり底の方を中心にしっかり混ぜるのが美味しく食べるために必須だ。

素朴感のある香りだけかぐと味噌汁のようなシンプルさが好きな人におすすめ。ただ豚骨の濃厚旨味はしっかりある。

 

 

夜中のラーメン発作のために冷蔵庫に常備したい!

カップに入っているがゆえに、通常カップ麺と比較したくなるが、正確には生ラーメンの進化系と考えるのが適切だろう。麺を別茹でしなくていいし、どんぶりも用意する必要がない。具材もきっちり付いている。

それでいてあらかじめ茹でられているのではないので、店レベルの味が実質”水を入れるだけで”楽しめる。しかもそのコストはおよそ400円。近年の本格ラーメン店は7〜800円も珍しくないのでコスパも最高だ。

 

 

ただ惜しいのは現在のところ関東地区のみの発売ということだ。なので関東の人はこのラッキーをありがたく思い、夜中のラーメン発作に備えて冷蔵庫に常備しておきたいものである。

公式サイトはこちら

記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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