『神田まつや 鶏南ばんそば』3分あれば一気に老舗そば店の味が楽しめる忙しい大晦日の秘密兵器!

年越しそばとしてだけでなく、通年で味わいたい!

 

誰もが忙しいのが年末、そのピークは大晦日という人も多いのでは? 慣れない大掃除を始めてしまい、終わりが見えないまま紅白歌合戦が始まってしまった人にとっては、もはやそばを茹でる時間も惜しいはず。そんな時でも本格派の年越しそばの味を楽しめるのが『神田まつや 鶏南ばんそば』だ。

年越しそばは手軽で美味しければ言うことなし! でも名店の味をこんなに手軽に楽しめていいんだろうか…

東京・神田といえば神田明神。そのお膝元の神田エリアには、そば店の名店がもちろんある。代表的なのが、神田淡路町なら「かんだやぶそば」であり、神田須田町なら「神田まつや」だ。そして神田まつやといえば創業130年の老舗で、「鬼平犯科帳」作者で食通で知られた池波正太郎が足しげく通った名店である。

もちろん神田明神に初詣に行く前にふらりと立ち寄って、年越しそばをズズッと、というのは風流極まりない理想像だが、有名人気店なので、現在は行列に並ばなければ入れないことがほとんど。なのでその味わいがカップ麺として食べられるのは、非常に贅沢である。ちなみに2012年末から、定番化している商品でもある。もちろん監修は神田まつや。

では年末年越し気分で、日清食品『神田まつや 鶏南ばんそば』(92gうち麺72g・希望小売価格 税抜205円・2017年12月11日発売)を食べてみよう。カップそばといえば丼タイプの平型が主流だが、これはタテ型。面倒臭がりの人にも安心の、つゆなどの小袋なし設計。フタをめくったらいきなりお湯を注げる。

蒸らし時間も3分と短く、そば粉の色を軽くまとった油揚げめんが使用されている。かやくは甘みのある下仁田系ネギと、炭焼鶏肉。小さいながら焼き目が付いているのが凝っている。3分経ってフタをめくると、そば好きにはたまらないかつおダシとかえし醤油のふんわりとした香り。いや、もうこれはそば屋の香りそのもの。インスタント感がほとんどない。

そのつゆを粋にすすってみると、広がる味わいも甘辛濃い口の神田まつやスタイル。味の方も妥協せず、かなり突き詰められているようだ。これは美味しい。そして問題のそばである。よくよく見ると日清食品が誇る「カップヌードル」にそっくり。でも縮れはしないでストレート。すっと箸をあげると裾部分がばらけ、細身の更科系手打ちそばのような本格的な見た目に。

食べてみても、本格的な細打ちの日本そば。油揚げめんということであまり期待していなかったのだが、鶏南蛮の味なので、むしろ本格派へ引っ張る。いや、ブラインドテストだと、普通にそば店のそばと答えてしまいそうなレベル。素晴らしい。

小さい焼き目の入った鶏肉やネギは大きさが違うのでわかってしまうが、純粋にそばとそばつゆだけならむしろお店でもなかなか味わえないレベルの美味しさだと思った。どんなに忙しくても、3分くらいなら余裕があるなら、ぜひこの『神田まつや 鶏南ばんそば』を試してみてほしい。入手はコンビニ、スーパーなどで。

 

 

オススメ度:(絶対におすすめ)
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記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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