新生『ザ・プレミアム・モルツ』を旧製品と飲み比べ! 華やかな香りと余韻の持続ぶりを、徹底検証

2017年2月末から実施されたプレミアムフライデーに合わせて、全国5万店舗の料飲店で先行提供された新生『ザ・プレミアム・モルツ』。それがついに3月14日に全国発売されることになった。今回は旧製品と飲み比べすることによって、どれほどうまくなったのかを検証してみた。

プレミアム・フライデーに合わせて料飲店で先行提供された話題作。見分けはThe PREMIUMの文字の大きさで判別しよう

数あるビール製品の中でも、品質の高さを追求したプレミアムビール、そのシーンを牽引してきたのが、”プレモル”の愛称で親しまれる「ザ・プレミアム・モルツ」。源流である「モルツ・スーパープレミアム」が誕生したのが1989年、「ザ・プレミアム・モルツ」の名称となったのが2003年、2012年にダイヤモンド麦芽を加えたリニューアルを行い、今回5年の歳月を経て、新生することとなった。


すでにこの新生『ザ・プレミアム・モルツ』は、プレミアムフライデー開始に合わせ、全国5万店舗の料飲店で先行提供されていることもあり、飲んだことがある人もいるかも。今回はそんなサントリー新生『ザ・プレミアム・モルツ』(350ml・実勢価格 税込208円・2017年3月14日発売)と、前製品・旧「ザ・プレミアム・モルツ」を飲み比べて検証してみたいと思う。ちなみにパッと見では判別しにくいが、The PREMIUMの文字が大きくなっているのが新商品だ。さらにロゴの下部、「ザ・プレミアムモルツ」とカタカナで書いてあるのが旧製品で、「SUNTORY ザ・プレミアムモルツ」と書いてあるのが新製品。


ただ天然水醸造及びダイヤモンド麦芽の使用もすでに採用されていたもの。煮沸回数を通常一度のところを、二度にして濃厚な麦汁を生み出すダブルデコクション製法、2〜3度に分けてホップを追い足し投入するアロマリッチホッピング製法なども既存の製法。


今回は3月14日から「香り、コク、香り実感キャンペーン」を実施。シールを集めれば、サントリー認定プレミアム達人店の樽生ビール注ぎのプロが監修した、缶専用サーバーもしくはグラスが絶対もらえるとのことで、そのサーバーとともに検証する。

華やかな香りと余韻。その持続性が高まっているというのでストップウォッチで計測!


まずはプレモルの愛称で人気を博した旧製品「ザ・プレミアム・モルツ」から。デザイン的に単独だと見分けがつかないが、比べるとわかる。グラスに入れると黄金色が濃い方が新作。


ふわりとしたソフトな滋味溢れる豊かな味わいは、さすが。ビールらしさも強く、本格派の味わいはやはりプレモル。上質ぶりは間違いない。条件を共通にするために缶専用サーバーも使用してみたが、泡がマイルドになるぶん、さらに美味しくなる。これをどう変化させるのか、すごく気になってきた。


さて問題の新生『ザ・プレミアム・モルツ』。グラスに注ぐとすでに色が濃くなっているのがわかる。輝くような黄金カラーが美しい。そしてすでに広がる爽やかな香りに驚き。普通に注いでも豊かに泡立つが、缶専用サーバーを使用するとさらにマイルドな泡をたっぷりと作ることができる。


グイッと飲む。爽やかで口いっぱいにホップの香りが広がる。まさに芳醇。マスカットのようなフレッシュなフルーティーさまで感じるのに驚いた。これに比べると美味しいと思っていた旧製品が、一気に色褪せる。


旧製品が独特の芳醇さがある意味、本格派を演出していたのだが、新作を飲むと、少々ぼやけた味わいだったのかなと思い始める。飲み比べてみると、明らかに旧製品の方が苦味が尖っている印象もある。

 

新作はシャープさを高めており、キレがあるのが特徴。それでいて飲み干す時にコクがある。そして何よりの売りである香りの持続性は、ストップウォッチで実際に測ってみた。

 

旧製品が約20〜30秒程度でその香りを失うのに比べて、新生『ザ・プレミアム・モルツ』は倍の40秒を超えても香りの余韻がしっかり口と喉に残っているのに驚いた。ほとんど1分近くの間、新生プレモルが存在感を残していたのは、相当な工夫があったに違いないと思う。


ちなみに缶専用サーバーは、缶上部に取り付けて自分で缶を傾けて注ぐ簡易タイプ。それでも単三乾電池を2本使用して、ボタンを押すと勢いよくマイルドな泡をたっぷり噴出してくれる。普通に注ぐとそのまま液体は素通り、ボタンを押すと泡生成という仕様。ただ強力なので、断続的に押すようにしないと、あっという間にグラスが泡だけになってしまうので注意。

 

新旧2つの製品が並んでいたとしても、やはり新しい方を選びたい!

まさに新世代のプレミアムビールの誕生。缶サーバーとともに、ビール好きなら一度は味わいたい華やかなプロフィールの高品質ビールである。余韻が長続きするぶん、相性の良いつまみを選んで、グイグイ味わおう。


バリエーションは、レギュラー缶・350mlの他、ロング缶・500ml、ミニ缶・250ml、中瓶・500ml、小瓶・334mlが有。

記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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