お酒の多様化もここまでやるか?! まるで、かき氷のシロップ!サントリー『ほろよい 練乳いちごサワー』1月7日発売開始

日に引き続き、サントリーの『ほろよい』である。

この手の、「缶を開けて、そのまますぐに飲める低アルコール飲料」をRTDと呼ぶこと、そしてRTD市場は、ここ数年好調を維持していること、その要因として、若い人のお酒の楽しみ方が多様化し、TPOに応じて、アルコール飲料を上手に使い分けて飲む、お酒のスマートな楽しみ方が定着し始めたのではないかということは、昨日の記事で書いたとおりだ。

楽しみ方が多様化している以上、メーカーは、その多様化ニーズに応えるだけの商品のバリエーションを提供しなければならない。というわけで、今日は、『ほろよい 練乳いちごサワー』の登場となるわけである。

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サントリー『ほろよい』のブランドサイトを見ると、確かに商品バリエーションが多いことがわかる。期間限定商品ではない、いわゆる定番商品だけで、11種類ものフレーバーがある。

それに加えて、昨日紹介した「メロンサワー」と、今日紹介する「練乳いちごサワー」という2つの期間限定商品があるので、今現在『ほろよい』には13種類のフレーバーが存在することになる。こうして期間限定商品を出すことで、メーカーとしては新たな顧客層の獲得と同時に、フレーバーの人気テストもできる。

CMに人気タレントを起用して、WEBサイトにビューを高め、そこで人気投票などをやれば、有効なマーケティングにもなるわけだ。

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それはともかく、昨日の「メロンサワー」にも増して、今日の「練乳いちごサワー」は“凄い”お酒だ。およそ、お酒という感じがしないのだから。

とにかく、まるでかき氷のシロップを飲んでいるようである。いくら嗜好性の多様化とはいえ、「ここまでやるか?」というのが、旧来の酒好きの記者の感覚なのだ。せめて、アルコール度数をもう少し高くして、フローズン・カクテルにでもすれば、まだイケるかもという感想である。

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果たして、これをRTD派の現代の若者は、支持するのだろうか?とはいえ、このお酒は、昨年好評だったものを、パッケージをリニューアルしたものらしいので、すでに支持されることはわかった上での販売なのだろう。

先週、1月7日に発売されたばかりの限定販売。350ml入り、税別141円となっている。一体、この先、『ほろよい』から、どんなフレーバーが登場するのだろう。興味がある。

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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