【カカオ72%】3つの産地のチョコを食べ比べ!『ハイカカオセレクション』の味の違いを徹底食レポ!

 

創業70周年のメリーチョコレートカムパニーから発売された『ハイカカオセレクション』は、ガーナ・エクアドル・ベネズエラ産のカカオマスを使ったアソートチョコレート。ロースト感やフローラルな香り、しっかりとした苦味などそれぞれの産地のカカオマスを堪能できる新商品。記者おすすめの味はこれだ!

 

カカオベルトに位置する3つの産地。個性をむき出しにした純粋な味わいが楽しめる!

近年、カカオ分の高いチョコレートが静かなブームとなっている。カカオの味や香りをしっかりと感じ取れることやカカオに含まれるポリフェノールが健康や美容に良いなど、甘さ以外の面での楽しみ方がそのブームの背景にあるようだ。

高級ギフトチョコレートをはじめとした洋菓子・スイーツを製造・販売する株式会社メリーチョコレートカムパニー(東京大田区)から発売された『ハイカカオセレクション』(18 / 30枚入り・小売価格 税抜900円 / 1,500円・2020年10月1日発売)は、そんなチョコレート好きのために作られたカカオの食べ比べができるアソートチョコレート。

カカオベルトに位置するガーナ・エクアドル・ベネズエラ産のカカオマスを厳選し、ウイスキーのシングルモルトのようにその地ならではの個性をそのまま味わえるのだ。

カカオ分はすべて72%。あえてカカオ分を統一したことでその違いをさらに比べやすくなっている。

箱は黒をベースに箔押し文字が輝く高級感のあるデザイン。手土産や差し入れなどにもぴったりだ。

中には産地ごとに個包装で10枚(6枚)ずつ。それでは早速それぞれの味を確かめてみよう。

 

【ガーナ】ガーナ産カカオマス使用(GHANA)

ガーナ産のカカオマスの特徴は、酸味、苦みのバランスが良く豊かなコク。風味には余韻の残る香ばしさが感じられる。日本人にとって最も馴染みのあるカカオマスだ。

サイズは約40×40×3mm。かなり薄め

茶色の個包装を開けると、濃厚なカカオの香りが鼻孔を刺激する。厚みがあり鼻の奥まで届きそうな力強さだ。ツヤのある光沢で見た目の美味しさも文句なし。

カカオ72%だけあって口に入れるとすぐ苦味が目立つ味わい。

だが、すぐに酸味やコクなどがバランスをとってくれるから苦すぎずなめらかな舌触りを堪能できる。

溶け切る直前、ツンデレのように甘さが顔を出してくるのが面白い。苦かったはずなのに、ほんのりと甘くておいしいと言ってしまうような味わいだ。

風味は特徴通り。ローストしたような香ばしい香りが余韻として残り、ひと口ずつゆったりと食べられる。少し甘めのコーヒーや紅茶と一緒に味わいたい。

 

【エクアドル】エクアドル産カカオマス使用(ECUADOR)

エクアドル産のカカオマスは花のようなフローラルな香りとそこからくる果実感があり、苦みや酸味は控えめなのが特徴だ。赤道直下の国で作られたことで全く違う味や香りが楽しめる。

個包装は深みのある水色の袋を破るとまるで香水のような華やかな香り。スーッと清涼感がありそれでいて心落ち着くようなそんな感じ。

味わいもまさにフローラルのような印象で、苦みと酸味を少しずつ感じつつもカカオ72%とは思えない食べやすさ。

噛むほどに香りが味へと変わっていくような不思議な感覚は普段口にするチョコでは味わえないだろう。

そういう意味ではチョコらしくないといってもいい。

途中、甘味がグッと出てくるのだが、終始渋みが側にいるのも面白いポイント。チョコレート界のワインのような大人の面を持ち合わせた味わいだ。ビールやワインと相性が良さそう。

 

【ベネズエラ】ベネズエラ産カカオマス使用(VENEZUELA)

最後はベネズエラ産カカオマス。雑味が少なくバランスの良い味わい、ローストしたナッツを思わせるまろやかさが特徴だ。

その特徴通り、深い青色の袋からはローストしたような香ばしい香りがふわり。ガーナ産と似たような印象だが、こちらの方がロースト感が強く苦みや酸味を持った複雑な香りになっている。

パキっとひと欠片口に入れると、グッと重たい苦味が口中に広がっていく。だが、決して嫌な味ではない。甘味や酸味が苦味の角を削ぎ落して良いところだけを残したようなそんな味。

そこにナッツを思わせるまろやかな旨味が感じられるから苦味より美味しいと思わせてくれるのだ。

酸味もガーナ産より控えめで、苦味の魅力を存分に楽しみたい人にぴったりな味わい。

 

香りも香ばしく魅力的なのだが、味わいの美味しさがずば抜けているせいで感じにくいのがもったいない。口の中でしっかり溶かしながら風味も楽しんでみてほしい。ホットの紅茶がおすすめだ。

 

三者三様甲乙つけ難し! でもあえて好みを選ぶなら…

ガーナ・エクアドル・ベネズエラ産、3つの異なるチョコレートが入った『ハイカカオセレクション』の味を確かめてみた。

ガーナ産は馴染みのある安心する味で一番バランスが良く、エクアドル産はフローラルな香りと渋みがもたらす大人な味わい、ベネズエラ産はカカオ分の高い人におすすめのしっかりとした苦味を楽しめた。

 

気分や飲み物に合わせてそれぞれの味をセレクトするのが一番だが、一切の前提を省いた記者の好みだけで選ぶならエクアドル産がおすすめだ。

普段口にしないフローラルな香りはそれだけで特別感があり、仕事疲れの身体や脳をリラックスさせてくれる。

どことなくひんやりとした清涼感もあって気持ちいい。ぜひ購入の際の参考にしてもらえれば幸いだ。

 

全国の百貨店、量販店(一部店舗のみ)、メリーチョコレートオンラインショップにて販売中。

公式サイトはこちら

記者

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎

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