『日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ』は
どれくらい激にぼなのか?
どれくらい激にぼなのか?
昨年発売されてから、各地で売り切れが続出した、東洋水産株式会社(マルちゃん)の『日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ』(内容量110g/希望小売価格240円税別/2014年4月14日発売)。最近になってようやくコンビニでもよく見かけるようになったのでさっそく試食してみた。
煮干しにこだわったご当地ラーメン
津軽ラーメンは醤油ベースの「王道系」と煮干しをふんだんに使った「濃厚煮干し系」の二種類が存在する。今回のカップ麺は後者の「濃厚煮干し系」に分類されるご当地ラーメンの再現。パッケージにひときわ大きく書かれた文字は「激にぼ」。相当煮干しにこだわっているのが窺える。
監修は「津軽ラーメン煮干し会」。煮干しラーメンと青森の魅力を伝えるという目的で、2012年に結成され、青森県内の有名店8店舗が参加している。東京ラーメンショーへの参加や、期間限定で池袋に出張店舗を出したりと活発に活動している。そんな「津軽ラーメン煮干し会」が監修のこのカップ麺、期待が高まる。
麺はやや細めのノンフライ麺。ついてくる袋はかやく、粉末スープ、後入れ液体スープの三つ。
粉末スープの封を開けた時点で煮干しの香りが広がる。お湯を注ぐとさらに香りが強くなる。5分後、ふたの上で温めた濃厚な液体スープを入れて混ぜれば完成だ。
上品なまとまり
香りに期待を膨らませ、スープを一口飲む。意外、思ったより煮干しの味はしない。濃厚系というわりに、肩透かしを食らった気分だ。「長尾中華そば」のごくにぼみたいなものを期待していたのだが……。
ラーメンとしてそつなく完成された一杯であり、誰にでも愛されるバランスの一杯である。他のカップ麺と比べれば当然、非常に強い煮干しの味と香りだが、上品にまとめられている印象。
麺は歯ごたえが良く、このスープと合っている。すすると煮干しの香りがふくらみ、もう一口と続きたくなる味だ。やみつきになるというフレーズも納得できる。
癖になる味だが「激にぼ」というほどでは…
煮干しの香りは強く感じるが、味としては「激にぼ」というほどではなかった。これはこれで癖になる味であり、煮干し系カップ麺の中でかなり美味い部類に入る完成度だが、ネーミングとのギャップで損をしているように思う。このあたりを理解して購入すれば、間違いの無い一杯である。店頭で見かけたら、ぜひお試しあれ。