【混ぜるな危険って何?】アルカリ性洗剤『お風呂場の滅カビ ウルトラホイップ・スプレー』を使って考えた!

自然にかえる成分

 

真っ赤な字で洗剤のパッケージに書いてある「混ぜるな危険」。今ひとつその真相がわからないまま、おびえながら使っている人は多いのではないだろうか。今回は強アルカリタイプ『お風呂場の滅カビ ウルトラホイップ・スプレー』を使いながら、混ぜてはいけないの真実に迫りたい。

 

洗剤に「混ぜるな危険」と書かれていても、いまいちよくわからない!

塩酸は酸性だけれど、塩素系はアルカリ性。これだけでこんがらがってしまうのではないだろうか。そして「混ぜるな危険」と書いてある洗剤にしても、具体的にどの商品がダメかは書いていないからわかりにくい。

今回紹介するBlessing(兵庫県)による『クリーンプラネット お風呂場の滅カビ ウルトラホイップ・スプレー』(400mLプラ・希望小売価格 税込877円・2022年5月15日発売)はアルカリ性タイプ。なので逆の酸性の洗剤とは一緒に使わないようにと、危険表示がなされている。

となりに「塩素系」と書いてあるが、それがサッと「アルカリ性」だとわかる人ってどのくらいいるのだろう。これらの危険表示をまとめると、「自分はアルカリ性洗剤なので酸性洗剤と一緒に使うと有毒ガスが発生して危険だよ」ということになるのだが。

ただいたずらに怖がる必要はない。時間をあけて交互に使う分には問題ないし、浴室に限定すれば、酸性が多い水アカ除去用の洗剤(鏡や蛇口回りに使う)と一緒に使うことを避ければ、ほとんど問題ないはずだ。

念のために洗剤を使用する前に、パッケージ裏を見て「酸性」「アルカリ性」をチェックする習慣ができれば万全だ。

 

むしろ同時使用の危険があるのはトイレだろう。カビも生えるし、便器自体の汚れもある。カビには通常アルカリ性洗剤(主に次亜塩素酸ナトリウム)が使われるが、便器の汚れを強力に除去するために「サンポール」に代表される強力アルカリ洗浄剤を使うこともあるからだ。

 

【主なアルカリ性洗剤】「カビキラー」「キッチンハイター」「ブリーチ」「パイプマン」※漂白剤はほぼアルカリ性/重曹、セスキ

 

【主な酸性洗剤】 「サンポール」「ティンクル お酢のチカラ」(酢酸由来)など水アカ・水回りの汚れ用洗剤全般/クエン酸、フルーツ酸

 

 

なぜ洗剤をアルカリ性や酸性で統一できないの?

「混ぜるな危険」と書くくらいなら、いっそのことこの世の洗剤をアルカリ性、もしくは酸性に統一できないのかと考える人もいるだろう。そこまで考えなくても、浴室やトイレなど場所で区分けしてくれても良さそうなものだと思うかも知れない。

 

それができないのは汚れ自体に酸性・アルカリ性があり、その逆の性質を持つアルカリ性洗剤・酸性洗剤でなければ、通常は汚れが落ちにくいからだ。例外はキッチン洗剤に多い中性洗剤。アルカリ性でも酸性でもないけれども、界面活性剤で汚れを浮かすことで洗浄できるタイプなので、混ぜる際の危険はほぼない(ただ近年人気の除菌もできるキッチン洗剤で酸性のものがあるのに注意)。

 

【アルカリ性汚れ】(酸性洗剤で落ちやすい)
水滴あと・水アカ/石けんかす/尿石/電気ポットにこびりつく白い汚れなど、固いものが多い

 

【酸性汚れ】(アルカリ性洗剤で落ちやすい)
カビ/油汚れ/皮脂・手あかなどベタベタしているのが特徴

 

 

プロフェッショナルの技術を取り入れた「滅カビ」シリーズ

『お風呂場の滅カビ ウルトラホイップ・スプレー』は、近年人気のプロのクリーニング・クオリティを実現するタイプの製品だ。”滅カビ(めつかび)”という特異なシリーズ名称でも注目度が高い。

 

特徴は、国内数百カ所の食品工場で磨かれた至極のカビ処理技術。有効成分を高濃度で持続して安定化させる処方技術や、カビの根の最深部までアプローチできる浸透特許技術で再発を抑制し、手強い酸性汚れ・カビの滅亡を目指しているところだ。

 

しかも成分自体は自然にかえるというサステナブルな製品でもある。カビ取り成分は、次亜塩素酸塩を使用したアルカリ性(塩素系)タイプ。酸素×浸透×発泡の独自配合トリプルアタックを採用、密着ウルトラホイップ泡でラップ無しに滞留時間を長くできる製品だという。

 

アルカリ性タイプ『お風呂場の滅カビ ウルトラホイップ・スプレー』を使ってみた

 

ちょっと油断すると、バスルームのあちこちで黒やオレンジに色づいてくる、にっくきカビ。これは酸性の汚れ。ただ通常のアルカリ性液体カビスプレーでは、滞留時間が少ないので化学反応が置きにくく、乾燥しやすいことで効果を発揮しにくかった。

近年のお風呂のカビ掃除は、高粘度ジェルタイプや、液体カビ取りスプレーを吹き付けたあと感想を防ぐためにラップで押さえるというのがトレンドだ。ただ高粘度では洗い流しにくいし、ラップは後片付けが面倒という課題があった。

その問題を密着ウルトラホイップ泡で解決したというのが『クリーンプラネット お風呂場の滅カビ ウルトラホイップ・スプレー』。実際にためしてみたい。

実際に浴室で使ってみると、壁などに付着した泡は確かにホイップクリームのような濃密泡だ。ただパッケージに「低臭」と書いてあるが、けっこう強力な漂白剤臭だったので窓開け、マスクは必須。さらに大事をとるならメガネも装備したい。入浴中にささっと使うタイプではないようだ。

泡は確かに垂れにくい。何とかとどまってカビ退治を使用とする根性を感じる。使用量は1平方メートルで10〜15プッシュなので、多め。たっぷりの泡を密着させたら5〜30分放置する。最初に5分で終わらせたら効果が弱かったので30分放置で再チャレンジ。

水で流して確認すると、落ちている部分もあるが、落ちていない部分もある。ブラシ無しで全部カビ除去とはいかないようだ。ただぬめり汚れなどはしっかり落ちており、カビに関しても一発では無理だったが複数回使えばいける気がした。

 

入手はドラッグストア、オンラインストアなどで可能だ。

 

 

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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