キャンプやDIYに! 周りに迷惑をかけない『静音ペグハンマー』は本当に静かに使えるのかためしてみた!

 

キャンプやDIYの悩みといえば騒音問題。ハンマーを使うペグ打ちや釘打ちは、やさしく叩いても音が響く代表アイテムだ。昼は良くても夜に使うのは申し訳ない……。そんなときに便利なのが『静音ペグハンマー』。音を話し声以下に抑える静音性と、手にかかる反動を抑えたこだわりハンマーだ。その使い心地、さっそくたしかめてみた!

 

静音の秘密は、交換可能な色付き樹脂にあり!

角利産業(新潟県三条市は金属加工の町「燕三条」にある老舗大工道具メーカー。本格的な職人用道具をはじめ、DIYなどに使いやすいハンドツールを開発・製造している。職人御用達メーカーと聞くと少々固いイメージを持つかもしれないが、実は全くの逆。アニメ「エヴァンゲリオン」や「ガンダム」とのコラボグッズを販売したり、流行のアウトドアグッズを販売したりと、いつの時代もユーザーに寄り添った提案をし続けている。

今回紹介する『静音ペグハンマー』(サイズ:約縦240mm×幅88mm×奥行37mm・希望小売価格 税込5,780円・発売中)も、今人気を集めるキャンプをもっと快適に楽しめるように考えられた便利グッズ。クラウドファンディングで目標額を大幅に達成した注目商品だ。

青と赤の2色展開

最大の特徴は、その静音性。テントのペグ打ちは金属同士がぶつかり、どうしても大きな音が出てしまうもの。周りに人がいなければいいが、夜間や人が密集した場所、あるいはお家キャンプをするには少しうるさすぎる。

樹脂ヘッドなので打撃する対象物も傷つけにくい

しかし、『静音ペグハンマー』を使えば、日常生活でも静かと言われる45db以下に消音(普通の会話が約60db)。音が響かないから、周りを気にせず使えるというわけだ。

交換可能な樹脂ヘッド。マイナスドライバーを使って交換

なぜここまで抑えられるのか。その秘密は、ゴルフボールの表面と同じ素材を使った樹脂ヘッドにある(写真の青または赤の部品)。これは「アイオノマー樹脂」と呼ばれ、硬さと柔軟性をもち、さらに衝撃も軽減する性質を持っているのだ。

グリップ

しかも、『静音ペグハンマー』はこれをハンマー全体ではなく先端のみに使うことで、交換できるようになっている。つまり、傷んでしまったら先端だけ替えればいいからお財布にもやさしいし、長く使えるというわけ。道具を愛用したい人、年に何十回も使う人にはぴったりだ。

それでは本当に静かに使えるのか、手への衝撃は少ないのか、その使い心地を確かめてみよう。

 

ペグ打ちと釘打ちをためしてみた

大きさは縦約240mm。柄全体に凹凸のあるグリップが巻かれているから、滑りにくく持ちやすい。ただし、見た目以上に重量がずっしりとしているのでそれなりに握力は必要だ。その分、振り下ろす力は小さくて済むのでここは一長一短。ハードなテント設営でも頼りになりそうな重量と存在感だ。

いざ、ペグ打ち。勢いよく色のついた方のヘッドで叩くと、コンッという低い音。たしかに話し声程度の気にならない大きさだ。金属音特有のキンキンと響く音ではないので、耳障りにもならない。これなら夜の遅い時間でも気にせず使えそう。

 

衝撃は、ゴムハンマーでたたいているような感覚。跳ね返りがほとんどなくブレないから、安定して振り下ろしやすいのもうれしいポイント。手に伝わる振動もかなり抑えられており、疲労感もかなり軽減されそうだ。記者がためしたのは比較的やわらかい地面だったが、硬い地面でも使えそうなポテンシャルを感じた。

ペグ抜き用に、柄の下にフックが付いているので後片付けもかんたん。太めに作られているから、力をこめやすく、ひねるなどの小技もしやすい。

ちなみに、ペグハンマーではあるが通常のハンマーとしても使用可能。せっかくなので、木材にくぎを打ち込んでみた。こちらもハンマーと釘の衝撃音は小さい。床との音はどうしても若干響くが、それ以外の衝撃や跳ね返りなど、普通の金属ハンマーと比べるとはるかに扱いやすく感じた。面も広く、打ち損じにくいから安心して使えるのも魅力的だ。

 

日ごろからキャンプに行く人はもちろん、おうちキャンプやDIYを楽しみたい人にもおすすめ。

購入は角利産業公式販売サイトにて。

記者

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎/Official images 

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