エスプレッソの美味しさを飛躍的に高める「クレマの発明」。その時『Gaggia(ガジア)』が歴史を変えた!

イタリア・ミラノのエスプレッソマシンの代名詞ブランド

 

イタリア人の魂ともいうべきエスプレッソだが、かつては美味しいものではなかった。その流れを一気に変えたのが、エスプレッソ表面に泡立つ”クレマ”の発明。そしてそれを生み出したのが、イタリアのエスプレッソマシンの代名詞として知られる『Gaggia』。そこで今回はガジアの歴史に迫ってみたい。

 

クレマ発明以前のエスプレッソは焦げた苦い味がした!?

イタリア紳士の魂ともいうべきエスプレッソ。抽出の際に圧力をかけるところが通常のコーヒーとは異なるが、ことイタリアでコーヒー(カフェ)といえばエスプレッソを指す。その登場は1900年代。

巨大だった時代のエスプレッソマシン

「ネバーランド・ガジア」。もはやアート

その名前の由来は鉄道用語で「急行」を指すように、”早い”という意味だというのが通説。しかし当初は今より格段に苦くて雑味があり、焦げた風味をしていたという。その理由は、コーヒー粉に直接圧力のかかった蒸気を通したため、コーヒー本来の味だけでなく雑味も出てしまったため。

当時のエスプレッソマシンは、店のオーナーが自ら作り上げた手作りのオリジナルマシンだったため、圧力や温度の微妙な調整や操作が複雑で、熟練した専門技術が必要となり、そこから、バール(喫茶店)の職人「バリスタ」が誕生した。そんな中、ミラノでバールのオーナーとして活動していたアキーレ・ガジアが発見したのが、蒸気の代わりに圧力をかけた熱湯で抽出を調整する方法だ。

アキーレ・ガジア

従来の蒸気による抽出方法に比べての違いは何といっても「クレマ(クリームの意)」。この方式ではクリーム状の泡がコーヒー表面を覆い、それがふわりとしたコーヒー本来のほのかな甘さを感じさせたのだ。

それまで焦げた苦い味がエスプレッソだと思っていたイタリアのコーヒー愛飲者たちは、そのかつてないクリーミーな味わいに騒然。「生クリームでも入れたのか!?」という声も殺到したが、それは正真正銘のコーヒー本来の天然クリーム(油分)だったのである。これがその後の世界への普及を促す大発明だったことは確実だろう。

これがエスプレッソの歴史を変えた。「crema caffe naturale」と名付けたのが近代エスプレッソの誕生だ。瞬く間に世界のバールに浸透していった。


実際に飲んでみるとわかるが、クレマがしっかりとヘーゼルナッツ色のようなブラウンになっているエスプレッソの味わいは格別。コーヒー豆が果実であるということもわかるし、その実から旨味を全て弾き出していることもわかる。クレマの弾力も砂糖を上にのせても10秒以上保つことができるのが、極上の証。日本ではエスプレッソに砂糖を入れる人は少ないが、本来は砂糖を入れてエスプレッソが完成するというのが世界標準なので、ぜひ試してみてほしい。

 

クレマをまとって進化したエスプレッソマシンは小型化に成功、家庭へと進出していく

業務用マシンとして確固とした地位を得る中で、「家でもバールの味を楽しめないか?」との声に応えて、1954年に発表されたのが、独創的なデザインから通称”うさぎの耳”と呼ばれた家庭用セミオートエスプレッソマシン「Gilda(ギルダ)54」。これが一躍イタリアだけでなく、世界的な大ヒットとなる。

その使用している様子も何とも楽しそうな”うさぎの耳”=「Gilda(ギルダ)54」

 

ただセミオートマシンの場合、豆を挽いたり、コーヒー粉を平らにならすタンピング技術などが必要で、バリスタでない限り安定して美味しいエスプレッソを作るのは多少難しい部分がある。常に一定水準をクリアすることを求められる店舗などではなおさらだ。そこでガジアは業務用全自動マシンの小型化を目指した。

 

小型全自動マシンの誕生。「カプチナトーレ」機能でカプチーノも自宅で美味しく作れるように!

セルジオ・ザッペラ:ガジアブランドのもう一人のパイオニア

33年前のセルジオ・ザッペラにより、業務用にしかなかった全自動のエスプレッソマシンの小型化に成功。豆を挽くところから面倒を見てくれるこのタイプのマシンは、作り手の技術に左右されない。家庭でもやっとこの様な便利なマシンが導入可能になった。

 

そしてさらに進化を遂げるマシンは、「カプチナトーレ」(ミルクを自動で泡立てる装置)を搭載するようになる。これにより家庭でも簡単にカフェレベルのミルクフォームでカプチーノが作れるようになったのだ。

 

セミオートマシンでも改革

扱いにちょっとした技術が必要なセミオートマシンで、もっと簡単にクレマを出せる様、『Gaggia』は「パーフェクトクレマホルダー」を開発。このデバイスは圧力弁内蔵のフィルターで、誰でも失敗がなく購入初日からすぐにクレマ入りのエスプレッソが淹れられるようになった。その他にもプロ仕様のフィルターホルダーがあり、腕を磨きたい人にも対応可能でさまざまに楽しむことができる。

 

クレマ誕生から80年、ついに『Gaggia』の家庭用エスプレッソマシンが日本上陸。

日本で展開するラインナップは全自動マシン5機種とセミオートマシン1機種。9月28日よりビックカメラにて店舗先行で取り扱われる全自動マシン、ビックカメラ限定モデル「ブレラ」のほか、「アカデミア」、「バビラ」、「アニマ BX」、「アニマ DX」が登場。また、80年の伝統を引き継ぐバリスタ気分を味わえるセミオートマシン「クラシック」も発表。

全自動の最上位機種「アカデミア」

ビックカメラ限定モデルの全自動マシン「ブレラ」

 

中でも「アニマ」シリーズはイタリアで一家に一台の定番マシン。

セミオートでバリスタ気分を味わえる「クラシック」

輸入総代理店はフジ産業株式会社。

公式サイトはこちら

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記者

清水 りょういち

清水 りょういち

40代男性。得意ジャンルは雑貨、文具、カップ麺。日常生活をちょっと豊かにしてくれるグッズを愛する。東京都杉並区在住。

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