低糖質カップ麺の鬼門・”味噌味”に果敢に挑み勝利した 『RIZAP 濃厚味噌ラーメン』に、拍手を送りたい!

ほんと、この麺、低糖質なのによくがんばった!

 

最近ではコンビニ食でもカロリー・ダイエットだけではなく糖質制限ダイエット/ロカボ食に対応するメニューが増えてきた。中でもファミリーマート限定ではあるけれど、ライザップとのコラボ商品はクオリティが高く、味の面でも進化し続けている。そして待望の低糖質ながらみそラーメンという鬼門に挑んだ。それはなぜか、そして『RIZAP 濃厚味噌ラーメン』はどこまで美味いのか?

つるつる麺、極まる。生姜突き抜ける濃ミソスープとともに食べればもやしを大量に載せたくなるほど絶大なみそラーメン感がっ!

 

ブームもすっかり定着した感のある糖質制限ダイエット/ロカボ食。三大コンビニでシリーズとして手を出していないのは、もはやセブンーイレブンのみという状況だ。中でもファミリーマートは、あの松村邦洋をついに痩せさせた実績を誇るライザップとのコラボ商品。開始当初は貧弱なラインナップだったが、今はもう百花繚乱。低糖質シュークリームにグミ、ゼロ糖質のサラダチキンなど話題作を次々生み出す、ファイティングポーズ丸出しの期待のブランドである。

低糖質カップ麺は、限定品が多いものの、今や数多い。日清食品の「カップヌードル ナイス」で一つの回答が出た感もあるが、あれはやはりカップヌードルの味わい。それよりもリアルラーメンに近いカップ麺で、低糖質で入手しやすいのはこのファミマ×RIZAPが一番だ。

 

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製造を担当したのは、入手が難しいもののある意味低糖質カップ麺を極めた「はじめ屋」ブランドを生み出した技術派集団・明星食品。そこがリリースのたびに完成度を高めるファミマ×RIZAPブランドで繰り出す攻撃なので、もはや期待しかない。

ということで明星食品『RIZAP 濃厚味噌ラーメン』(86gうち麺57g・希望小売価格 税抜249円・2017年10月3日発売※ファミリーマート、サークルK、サンクス限定・数量限定)を入手、食べてみた。

 

スーパー糖質制限食レベルではないが、ロカボ基準はクリアする糖質量。それは味の完成度を上げるため!?

もともとラーメンというもののスープは比較的たやすく低糖質にすることが可能。問題は麺で、こんにゃくや大豆などの別素材を使うという手と、小麦粉のまま食物繊維を練り込むことによって低糖質を実現する2パターンが主流。前者は風味の違和感の問題があり、後者も食感が変わってしまったりすることが多い。

 

 

糖質は50%オフ。「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」の中華スタイル即席カップめん(非油揚げ麺)と比較してのオフ値。22.3gという糖質量は微妙で、糖質制限ダイエットの生みの親、江部康二医師提唱の「スーパー糖質制限食」では1食20g以内なので少々アウト。ロカボという緩やかな糖質オフを標榜する山田悟医師の方式なら1食40gまでOKなので余裕のクリアというレベル。

 

 

しかしどんなに糖質オフでもまずいものは食べたくないという人が大半だろう。特にラーメン好きの人なら、余計にストレスが溜まってしまうもの。なので味は大切。そんな背景からのこの糖質量ではないか。一概には言えないが、基本は糖質と美味しさはトレードオフの関係である。

 

 

味の演出という面では、低糖質カップ麺で味噌味というだけで冒険に感じる。一時期流行した低糖質大豆麺では、風味を消すために味噌味は大豆感を高めてしまうので基本的にはタブー。こんにゃくも中華感から和食館へと橋渡ししてしまうのでこれもまたタブー。食物繊維も一般には無味無臭的な扱いだが、食感がざらついてしまったり風味を変えてしまう効果があるので、味噌味導入はかなりの冒険だ。

フタをめくると低糖質のノンフライ麺。平打ち・手打ちフィーリングの麺だ。湯戻し時間は5分。しっかり蒸らした後の麺はノンフライ麺でありながら、実にほぐれやすい。ノンフライ麺ファンなら、湯入れ後のスープを入れる前のほぐし作業が明暗を決めることを知っていると思うが(スープを入れるとほぐれなくなる)、これはあっさりほぐれたので、すぐにスープを投入できる。

粉末スープを先に、液体スープを後に、がおすすめ。

しかし念のため粉末スープを先に入れてから、液体スープの順序をオススメする。逆だと粉末スープにダマができやすい。完成するとふんわりとしたみそラーメン臭の癒される香り。そこにズバッと切り込んでくる生姜風味。なるほど、クセを感じにくくするための対策か。スープをすすると確かに濃厚だが、塩味は控えめ。まったりとした油感があるので期待する。そう、低糖質麺はざらつく場合が多いので、油感高めは必須なのだ。

ついニヤニヤしてしまう美味麺!

 

問題の麺を食べてみて驚いた。小麦粉由来の普通の麺よりもつるつるしている。その分縮れ感は少ないが、手打ち麺に近い美味しさがある。少々柔らかめの仕上がりなのが弱点だが、糖質50%オフならかなりの健闘。普通に美味しい味噌ラーメンとして楽しむことができる。さすが!

なのでコンビニ・ダイエッターの諸兄で味噌ラーメン好きならば、試さない手はない。低糖質カップ麺で、ここまでの完成度の味噌ラーメンには滅多にお目にかかれないからだ。

 

 

入手は全国のファミリーマート、サークルK、サンクスにて可能だ。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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