『キッチンドローン』様々な大きさの鍋に乗せれば自動でかき混ぜてくれるお鍋の上の飛ばないドローン!

『キッチンドローン』はイタリア製の調理器具。様々な鍋のサイズに対応する自動かき混ぜ機で、ソース、リゾット、スープ、ジャムなどを作る時に鍋底の焦げ付きを防いでくれるキッチンで活躍するドローンだ。

つまりは小型な家庭用の自動かき混ぜ機

Praxi株式会社の『キッチンドローン』(税込4,990円・発売中)は、電源を入れるだけでブレードが回転し、鍋の底をかき混ぜるキッチンツール。確かに鍋の上にドローンのように乗せて使うが、飛べるわけではない。

家庭でよく使われている深さ7cm~13cmまで、直径16cm~24cmまでの鍋に対応。

モーターキャップ、メインカバー、シャフト(軸)、ブレード、飛び跳ねネット、取扱説明書。本体の重量は約180g(電池を除く)。大きさは直径50mm×高さ100mm。アルカリ単三電池(別売)は4本使用。

まずは本体のセッティング。電池を4本セットする。


メインカバーを取り付けて、シャフト、ブレードを取り付ける。これでキッチンドローンを使う準備が完了。

モーターキャップを左に回す事で、アームが伸びる。


アームの先端のフックを鍋のフチに引っ掛けて固定する。


シャフト(軸)は約11㎝まで対応。伸縮可能なブレードは約13㎝まで対応。

空の鍋にセットしてから、調理したものを入れること!

今回は直径約20cmの鍋に使用。シチューを作ってみる。ここで最も重要なのが、キッチンドローンは空の鍋に予め設置しておくこと。そして、設置した鍋に調理したものを入れることである。


シチューの場合は、煮込むまでに素材を炒める工程がある。この部分は別鍋ですましておこう。炒めた素材をキッチンドローン付きの鍋に入れる。水を加え、灰汁を取り、シチュールゥを加える。ここまできたら、本体上部にある電源をON。

安定したスピードでゆっくり回る。回転するモーター音が多少するが、響き渡るような音ではないのでうるさくはない。キッチンドローンに約10分ほどかき混ぜを任せれば、その間に他の作業が出来る。

出来上がったシチューはじゃがいもの形も崩れることなく、ふっくらと美味しく仕上がった。もちろん、鍋底も焦げ付いたりもしていない。

お手入れ方法

洗浄出来るのは、メインカバー、シャフト、ブレードの部分。モーターキャップは防水ではないので、水や液体に浸けないようにと記載がある。

ブレードは反対方向にずらすことで、抜き取ることが出来、分解できる。 溝の部分に調理したものが入り込むので、細かなブラシなどでしっかりと洗いたい。

アームの部分にも汚れは付着するので、キッチンペーパなどでアルコール拭きをすると良い。

火加減には注意していたが、アームの先端のフック部分が少し熱で溶けてしまっていた。鍋底だけに火が当たるように注意したい。使用時間は約15~20時間。電池の消耗によりさらに減少することもある。

飛跳ね防止ネット


ネットは直径約18~20㎝の鍋に対応。モーターキャップにはめて使用する。


付属のネットを使うことで調理中にスープなどのはねを防ぐことが出来る。洗浄可能。

じっくり。ことこと。弱火で煮込む作業に使おう!

かき混ぜだけに特化しているので、一からの調理で使うのはやはり難しい。煮込み料理などは、事前に食材を炒めたり、灰汁を取ったり、強火で作業する工程もある。そういった時に、シャフトのゆっくりな回転では対応出来ないので、別のフライパンや鍋で調理しておくことになる。

すべてこれで調理するのではなく、部分的に使用するのがやはりおススメ。煮込みの場合、はじめは強火で炒めたのちに弱火で煮込むという工程が多い。強火の段階でキッチンドローンを使ってしまうとパパっと調理出来なくなる。

「弱火でじっくりコトコト煮込む」

この作業に適しているので、他の調理でもそのように覚えておくと良い。

安定したスピードでかき混ぜるからふっくら仕上がる!お菓子作りをする人にも

リゾット、カスタードクリーム、マッシュポテト、スープ、ジャム、ソースなどの調理に最適。お菓子作りを楽しむ人にとっては、カスタードクリームやジャム作りに重宝しそう。自家製餡を作る時にもおススメ。

安定したスピードで均等にかき混ぜることが出来るというのは、やはり仕上がりにも影響する。手で時々かき混ぜるよりも素材の型崩れが少なかったり、ふっくらとした仕上がりになる。家庭にある一般的なサイズの鍋には対応するし、小型なので大きなキッチン家電を取り入れるよりは収納場所などの悩みも少ない。もちろん火元の管理は大切だが、ボタンひとつでかき混ぜをお任せ出来るのは、思っている以上に楽であった。

 

オススメ度:(良い商品です)
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記者

蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

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