『GripPon(グリッポン)』つり革に付着する菌を素手で触らなくて済む抗菌特殊樹脂製の衛生カバーが誕生!

すっかり定着した除菌ブーム。過度な除菌はどうかという議論もあるが、やはり強力な感染性の菌も多い世の中なので、それなりに身を守りたい。そんな中、一旦気になるとたまらなく不衛生な気がしてしまうのが電車やバスのつり革。だがこの『GripPon(グリッポン)』さえあれば何の心配もいらなくなるのだ。

バイキンだらけのつり革を直接触らなくて済むから安心感は絶大!

一体どれだけの人がこのつり革をつかんだのだろうか、そしてそのうちの何割がトイレの後に手を洗わなかったのだろうか、さらに鼻をほじった後に掴んでいないか、風邪を引いた人がウィルスまみれの手でつかんでいないか…。一度気になったら、もう止まらない。あなたももはや想像してしまい、つかめなくなっているのでは?

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テレビ番組でもKinKi Kidsの二人が「電車のつり革掴まるのを躊躇する」という旨の発言をしていたが、同じような感覚の人間が相当多いのではないだろうか。

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そんな時に役立つのがこの株式会社創考テクノ(神奈川県座間市)による『GripPon(グリッポン)』(20g/幅7×厚み2.3×丈6.8cm・実勢価格 税抜500円・発売中)。この製品のために開発された特殊樹脂で、Agイオンを練りこんでいる持ち運び可能な衛生的つり革カバーだ。

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使用方法は簡単。つり革の輪に通して装着。その上から握るだけ。マットでソフトな触り心地の特殊樹脂はゴム製のような嫌な匂いもせず、軽量で持ち運びもラクラク。しかし、こんなニッチ中のニッチな製品はどうして生まれたのだろうか。開発者の株式会社創考テクノ・照山廣之氏に聞いてみた。

 

「汚いから触りたくない」と電車内で転倒した女子学生の姿を見て、作ってやろうじゃないかと思い立ち…

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たまたま電車に乗っていた時のこと、立っていた女子学生が揺れに耐えられずに倒れていました。
「どうしてつり革を掴まないのですか?」
と聞くと、
「だって汚ないから触りたくない」
というのです。なるほど、それならと私は言いました。
「では良いグッズがあったら使いますか?」
「そんなグッズなんて、無いじゃないですか!」
その時、無いなら作ってやろうと思って開発を始めたのが『GripPon(グリッポン)』なのです。

以上が、照山廣之氏の『GripPon(グリッポン)』開発の経緯。何とも興味深いエピソードである。

 

 

しかし実際の開発にあたっては、安っぽいポリプロピレンなどの樹脂を使用せず、素材から研究。つり革の研究にも余念がなく、ノギス片手に様々な電車のつり革を測っていたそう。その結果、首都圏でいうと、
「丸型」……京浜急行全線、小田急線各駅停車
「三角型」……都内電車のほとんど
「二等辺三角形」……中央線、地下鉄の一部、埼京線など
の3種類に対応した。

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そうして開発した『GripPon(グリッポン)』、プレスリリースを発行したところ、一週間で約6,000アクセスを超える大反響。各所で実物デモを行うと、ほぼ7割の人が購入するという実績を誇る。
「関心が無いのは65歳以上の男性でしょうか」
という照山氏。現在はAmazonでの販売もスタートさせている。それでは実際に使ってみることにしよう。