素人でも本格カフェの味実現と評判のイタリアの老舗ブランド「Gaggia/ガジア」の全自動エスプレッソマシン『Babila(バビラ)』を使ってみた!

優秀なマシンにお任せして、最上の味わいを!

 

記者会見で聞いた話では、「Gaggia」はイタリアでエスプレッソマシンの代名詞として知られており、近代エスプレッソを世に出した老舗らしい。また、小型全自動マシンも初めて世に出したことで、エスプレッソ業界ではそこそこ有名なメーカーだ。

その80年の歴史を元に作り上げられた全自動エスプレッソマシンが『Babila(バビラ)』だ。機能はもちろん、誰もが気軽に、本格的な専門店レベルの味わいのエスプレッソカフェラテカプチーノを作ることができる。今回は実際にその実力を体験してみたい。

 

ONLY GAGGIAの機能のすごさとは?

 

機能 その1:セラミックグラインダー

全Gaggiaモデル同様、フラット式セラミックグラインダー仕様。コニカルステンレスグラインダーと違い、挽きムラが少なく、音は静かで、熱がこもらず、刃先が摩耗しにくい優れもの。

機能 その2:抽出圧調整

上位2モデルにしか無い圧力調整ダイヤル付き。一般のマシンの場合、味を調節する方法は豆量・お湯量・挽き粗さの3つで調整するのだが、『バビラ』は抽出圧力の調整が可能だ。

これは結構便利な機能で、同じ豆量やお湯量でも、圧力を上げることで味をより濃くでき、また、圧力を下げることでマイルドにすることができるから、より自分好みにカスタマイズができる。味を追求したいという人にぴったりのマシンだ。

圧力調整ダイヤル:時計回りに回すと抽出圧をより高くできる

機能 その3:自動ミルクライン洗浄

 

ラテ系のメニューを作る際、抽出が終わるごとに、お店にあるような大型マシン同様、自動洗浄してくれる機能が!

つい洗浄を忘れがちな大事な作業を自動で行ってくれるのはありがたい。

機能 その4:最適な豆量を自動調整

「GAS(ガジア適応システム)」が実現するのは、コーヒーの知識があまりない人が使用したとしても、マシンが最適なコーヒー豆量を自動的に調整してくれる。それでいて「GBS(ガジア・ブルーイング・システム)」ダイヤルを使用して、クレマやフレーバーの調整も自由に可能なのがうれしい。

機能 その5:ミラノデザイン

インダストリアルデザインとミラノデザインのコラボ

第一印象は見た目が非常にシンプル。だけれど、細部にまでこだわったインダストリアル感覚のミラノデザインが『バビラ』の佇まい。コーヒーを挽くところから、抽出、ミルクの泡立てまで全てを面倒見てくれるというのに、ボタンやレバー類は最小限の数というところがとても魅力的だ。

 

マルチメニューマシン:クラス最多の4種類+ラテ5種類をワンタッチで!

マニュアルとにらめっこしなくても感覚的にわかりやすいインターフェイス

それでいて作ることができるのは、コーヒー4種類+ラテ5種類という合計9種類の多彩さ。もちろんイタリア基準の15気圧をクリアしており、245×360×420mmと/13.4kgと専門店では小型でも、家庭では程よい存在感があるのが特徴だ。

スペシャルドリンクとして、自分なりのレシピも登録が可能

 

実際に『バビラ』を使って、エスプレッソを楽しんでみた!

『バビラ』でエスプレッソを淹れるのは、拍子抜けするほど簡単。

まずガルウイングのようなトップカバーを開ける。右側が内蓋のついたコーヒー豆を入れるところ(最大300g)。左側が取り外し可能な水タンク(最大1.5L)だ。それぞれに豆、水を入れたら準備完了。裏面にスイッチがあるのでONに切り替える。

 

するとモニターには「ジュンビチュウ」というカタカナが表示される。その後、初めての使用の際には水タンク内の水を使って内部を洗浄してくれるので、ピッチャーなどを抽出口に置いて、汚れた水を受けるようにする。さらにマニュアルに従って手動すすぎも実行すると、内部はピカピカの清潔状態に。

 

そしてカップをセット。抽出口は上下に可動するのでカップに合わせて調整しよう。さらにファミリーレストランのドリンクバー感覚で左上のボタンを押してみよう。画面表示が「ESPRESSO」に変わり、程なく香ばしいエスプレッソが抽出されてくる。そう、すでに理想的なレシピは組み込まれているので、調整の必要はない。

極上のクレマにうっとり

飲んでみると、もうお店の味。専門のカフェと判別のつかない極上のエスプレッソを、さして苦労することなく味わうことができた。これはすごい。

 

コーヒー豆を入れるフタの部分に、挽き方の細かさを選べるダイヤルが付いているので少し粗めで飲みやすくしたい…というニーズにも対応している。

さらにディスプレイ右上のコーヒー豆マークでベリーマイルド〜ベリーストロングまでを5段階切り替えできる。さらにお湯の量も変更可能なので、この組み合わせだけでもかなり楽しめる。いろいろ味を変えることができるのが楽しくて、すっかりお腹がカプカプになってしまった。

 

ミルクメニューも自由自在! カフェラテ・カプチーノが好みの味に調整できる!

良質なミルクメニューは絶対条件になっている。カプチーノは意外に難しいメニューで、良質の泡出しエスプレッソと良質の泡出しミルクが同時に必要だ。正式なカプチーノ比率、カフェラテ比率があることは、前回記事でも説明した:「カプチーノ」の黄金の比率はミルクフォーム1に対してスチームミルクもエスプレッソも1。透明カップに淹れて横から見ると、3層は3分の1ずつキレイに分離されている。

 

一番難しいフォーム量がそれ以下になれば、「カフェラテ」になってしまう。『バビラ』はそうした理想的なカプチーノを簡単に作ってくれる優れモノなのだ。

この時使うのが、付属品のミルクカラフェ。ミルクフォーマーは瞬時にミルクを温めて泡だてをする精密機器だ。ミルク量のみ自分で調整ができて、泡の量とスチームミルクの比率はマシンにお任せ。直後にエスプレッソが抽出されるので、失敗は許されない。『バビラ』はそうした理想的なカプチーノを簡単に、失敗なく作ってくれる。ちなみに、カラフェには最大600mL入れることが可能。

 

また、より美味しく味わうためには、低脂肪乳でなく通常の牛乳を使うのがポイントだ。

ラテアートを試みたい場合は、ミルクフォームを一旦ピッチャーに入れ、ピッチャーを使って、エスプレッソに注いでアートに腕を競う。

ミルクカラフェを本体前面右側に装着し、ディスプレイ右側の「CAPPUCCINO」ボタンを押す。すると蒸気とともに泡立ちミルクとスチームミルクが生成され、それが終わると同時にエスプレッソが抽出される。この二つがほぼ同時にできることで、より出来立てのカプチーノを味わえるダブルボイラー方式。

フォーミング直後には自動洗浄機能が働き、ミルクラインを清潔に、故障なく守る。

 

上のフォーム、真中のコーヒー、下のスチームミルクが1:1:1の3層になっているのが本来の理想のカプチーノ!ふわふわでマイルドなきめ細かいミルクの泡とエスプレッソの香ばしい香りで、気分はもうおしゃれな街角のカフェ。味は、びっくりするほど本格的だ。

さらにミルク感を味わいたくなり、今度はカフェラテを作ってみる。

これもボタンを押すだけなので、牛乳の残量さえしっかりあれば、簡単に抽出できる。なんとまあ、優秀なマシン。それほどコーヒーに詳しくない人間でも、問題なくお店レベルの味が実現できるのだから驚き。ちなみにコーヒー感を濃くしたり、泡立ちミルクの比率を変更したりも簡単にできるので、遊んでいるとキリがない! GAS&GBS、おそるべし!

左上はカプチーノ、右上はカフェラテ。ワンボタンで出来る。

 

散々楽しんだ後の憂鬱な後始末も、『バビラ』なら自動化してくれる!

エスプレッソはもちろん、ミルクメニューも使用するとなると、憂鬱になるのが後片付け。さすがに飲んだカップをキッチンシンクまで持って行ってはくれないが、内部洗浄を自動でやってくれるのが『バビラ』のすごいところ。

 

ミルク部分も高温蒸気でしっかり汚れを洗い落としてくれるので、衛生面の心配はない。

さらに前面はドア状に開くのだが、その中にある抽出部は取り出して普通に洗えるというのが実に便利。

ほぼ勉強せずに、自宅でカフェレベルの味わいを実現できるのが、この『バビラ』。キッチンで作って、リビングに集まった友人たちに振る舞えば、その日からあなたのあだ名は「バリスタ」になるかもしれない。

この感動は、ぜひ一度味わってみてもらいたい。

 

【スペック】
型番:SUP 046DG
電圧:100V
消費電力:1000W
電源:50/60Hz
本体材料:熱可塑性プラスチック
サイズ(幅×高さ×奥行):245×360×420mm
重量:13.4kg
水タンク容量:1.5L
コーヒー豆容器容量:300g
ポンプ圧力:15気圧
ボイラー:ステンレス
コーヒーグラインダー:セラミック
1杯当たりのコーヒー豆量:約7~10.5g
コーヒーカス受け容量:11杯
ミルクカラフェ容量:600ML
安全装置:ボイラー圧力安全弁/2重安全サーモスタッド

あわせて読みたい:
カフェの一角を再現できる!? イタリアの老舗「Gaggia/ガジア」の80年の伝統を受け継ぐセミオートエスプレッソマシン『CLASSIC(クラシック)』を使ってみた!

公式サイトはこちら

記者

アバター画像

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

この記者の記事一覧

photo by 尹 哲郎

トラックバック