麦茶は麦の殻をむいてどうなるのか!?『キリン 麦茶』は意識高く進化したノンカフェインドリンク

意識高い系麦茶として進化

苦味・甘味・香りが特徴の麦茶は、メーカーごとに配合バランスを工夫した独自の味を作りだしている。しかし、麦茶を飲んでいる人は一体どの要素を重要視しているのだろうか? キリンはこの謎を独自の調査を行って突き止め、その答えとして雑味を抑えた甘味のある『キリン 麦茶』を開発した。

 

麦茶のイメージを一新!持ち歩きやすいモダンスタイルのフォルムが可愛い

麦茶は二条大麦と六条大麦を使って配合バランスを調整しているのが一般的。しかし、調査によって判明した甘味を求める声に応えるべく、キリンは麦の選定を一から見直した。

実は『キリン 麦茶』には、先ほどの麦の他にさらに2種類の麦が使われている。その1つが「はだか麦」だ。通常は殻が付いたまま焙煎されることで苦味の成分が現れるが、このはだか麦は殻がついていないので苦み成分を抑えた味を抽出できる。

もう1つの麦は、キリンがこのお茶のために精麦機で殻を剥いたオリジナルの「むき麦」だ。殻を綺麗に取り除いているので、甘味成分をより抽出できる特注品となっている。こうして生まれたのが『キリン 麦茶』(600mlPET・希望小売価格 税抜130円・2018年5月15日発売)。殻の付いていない2つの麦のことを知るとラベルに書かれた「麦をむいて、引き出されたあま香ばしさ」の意味するところがよく分かる。


キリンによれば、近年麦茶は暑い季節にゴクゴクと飲むために大容量化が進んでいたが、主に女性ユーザーから持ち運びのしやすい小さいものや手軽なサイズを要望されていると判明。他社では650mlや670mlが発売される中、あえて600mlの容量を発売したのにはこういった背景がある。

パッケージデザインもボトル形状も、これまでのイメージとはガラリと変わったモダンスタイル。容量同様、女性が「持ち歩きたい・かばんに入れておきたい」と思えるように意識したスリムな形状となっている。

 

甘味を作るのは新しい2つの麦、苦味も雑味も感じない

麦茶の秘密が分かったところで飲んでみると、雑味がなく苦味もほとんど感じない味わい。甘味は思ったよりは感じないが、他の味が抑えられているのでこれまでの麦茶より分かりやすい。

香りはこれまでの麦茶同様、キャップを開けると麦の香ばしさに包まれたのだが、口に含むとあまり感じられなかったのが少し残念だ。

カフェインゼロと謳っているが、基本的に麦茶のカフェインはゼロ。赤ちゃんでも飲むことができるお茶として有名だ。しかし、お茶にはカフェインが含まれているという情報しか知らない人にとっては安心して手に取れるので、わざわざ書いてくれているのは嬉しい。記者もときどき麦茶はカフェイン入ってなかったはず……と不安になる。

ちなみに6月1日は麦茶の日。衣替えの始まる季節であり、麦茶の季節にふさわしいという理由から全国麦茶工業協同組合によって制定された。折角なので普段は緑茶を飲んでいる人も、麦茶を飲んでみるのはどうだろうか。

全国の量販店、コンビニエンスストアなどで発売中。

 

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記者

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎

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