『KOIKEYA PRIDE POTATO うす塩味』うま味調味料を使わずにじゃがいも本来の旨味を出した意欲作!

これぞ基本のポテトチップスの美味しさ!

 

カルビーと人気を二分する老舗ポテトチップメーカーの湖池屋が今年2月に開始した大好評の新シリーズ「KOIKEYA PRIDE POTATO」。様々な高級食材をポテチとして提供してきたが、ここに来て原点回帰の『KOIKEYA PRIDE POTATO うす塩味』が登場だ。

ラーメン店の無化調スタイルのように、職人気質で生み出したうま味調味料に頼らないストイックさ極まるポテチ!

日本のお菓子シーンに今年の2月に投入された「KOIKEYA PRIDE POTATO」シリーズ。全国のポテトチップス・ファンのハートを鷲掴みにした、いわゆる高級ポテチ路線(というほど価格は高くないけれど)。当初は売り切れ続出でなかなか入手できなかったものだ。

松茸であったり、和牛だったり、国産青のりのみを使用したりと国産グルメにインスパイアされた数々の味は、贅沢の極致。それでいて価格は抑えめ(輸入ポテトチップスに比べると)という良心的な職人技で唸らせてくれたものだ。

そんなシリーズが次に挑んだのは、ジャガイモの味。そう、うす塩の主役は何と言っても国産ジャガイモそのものだ。まさに原点回帰。しかもうま味調味料は一切使わずに美味しくするという決断で、そのハードルはひときわに高い。一体どこまで湖池屋は理想を実現しているのか、話題の湖池屋『KOIKEYA PRIDE POTATO うす塩味』(63g・実勢価格 税込138円・2017年12月11日一般発売)を食べてみた。

太らないんだったら永遠に食べ続けたい。

 

真のポテトチップス・ファンが求める究極の味わい、それはやはりジャガイモの美味しさではないだろうか。スライスしたポテトに塩、脇役に徹した隠し味程度で、たっぷりポテトの旨味を味わいたいという人は少なくないはずだ。

その職人技にスタンディングオベーションを送りたい。

『KOIKEYA PRIDE POTATO うす塩味』はシリーズの特徴である、素材、皮の剥き方、洗い方、揚げ方、厚さ、油の種類、仕上げまでこだわり抜いた製法を受け継ぐ。素材はもちろん日本産ジャガイモを100%使用。うま味調味料、香料は一切使わずに、三種の塩(焼塩、藻塩、平釜炊きの塩)と隠し味の日高産昆布、国産まぐろ節のみで作り上げた、その潔さに感心しながら食べてみたい。最終的に「やっぱりうま味調味料だよな」とならないといいのだけれど。

バッと景気良くパーティー開けしてみると、香ばしさがふんわり。優しいフライドポテトの香りによだれがノンストップ。見た目も湖池屋ならではの少し焦げ目をつけたきつねカラー。

一枚とってパリッといく。うまい。旨味がすごい。これはジャガイモの美味しさそのものである。ジャガイモ+塩の存在感が見事にうまい。もちろん隠し味の効果もあるのだろうけれど、半端ない旨味。今まで感じていたうま味調味料の旨味は一体何だったのかと思うくらい、普通にすごく美味しいポテトチップスである。

これは止まらない。永遠に食べてられるような絶妙な塩加減も湖池屋ならでは。確かに変わり味もいいけれど、ポテチの基本はやっぱり塩味だよなということを痛感させられた。スライスして揚げたいもは美味しいのだ。

 

 

ポテトチップス・ファンなら原点回帰のこの美味しさを認めないはずはないと思う。素材そのまま、無垢の味わいこそが最高の贅沢という貴重な体験をぜひ味わって欲しい。

 

 

オススメ度:(絶対におすすめ)
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記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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