旨味があるからこそ辛くても我慢できる、青唐辛子入り『来来亭 旨辛麺』の鮮烈な激辛ぶりに脱帽!

胃腸の調子が悪い時はぜひ避けよう!

 

京都風醤油ラーメンとして1997年に生まれたラーメンチェーン「来来亭」。愛知県で特に人気の高いその味は、あっさり鶏ガラスープに背脂を入れてコクを出すタイプ。そしてそんな来来亭の中でも人気の高いメニューが『来来亭 旨辛麺』としてカップ麺化された。

いわばシシトウで当たりが出た時のような強烈な辛さで汗を噴きださせる激辛タイプなので要注意。むせるな、危険!

むやみに辛いものが食べたいわけではない。辛さと同時にうまさがあるから我慢できる。じゃなきゃ単なるMである。記者も辛いものは好きだが、単純に唐辛子パウダーを増量するタイプの限界チャレンジは罰ゲームにしか感じない。


それでも辛いからこそ美味しいというものがある。ラーメンもまた辛さがあるレベルまで到達しないと、その美味しさを味わえないものが多い。ではこの、エースコック『来来亭 旨辛麺』(98gうち麺70g・希望小売価格 税抜200円・2017年10月31日発売)はどうなのか。


その特徴は、ただ赤唐辛子的な辛さで突っ走るだけではない、青唐辛子も含めて生み出した旨味たっぷりの辛さにある。伏見とうがらしという青唐辛子ブランドが根付いている京都文化のせいか、その辛さは相乗効果を生んで、実に辛い。赤唐辛子の辛さはもちろんご存知だろうが、青唐辛子の辛さはメキシコ料理のハラペーニョに代表される旨味のある辛さであることが多い。


どんな辛さかというと、シシトウで当たりが出た時のような辛さ。ピーマンの延長線上にある青臭さを含んだ鮮烈な辛み。ただその独特の旨味は癖になるもので、記者はピザにふりかけるタバスコも、赤よりも緑のハラペーニョタイプの方が好みなくらい。


『来来亭 旨辛麺』は縦型カップとしては珍しく、液体スープと調味油の小袋が中に入っているので、それを取り出してから、太めで大量の油揚げ麺に熱湯を注ぐ。ノンフライ麺でもないのに、湯戻し時間が5分。太めの麺だという証明だ。


具材は味付け肉そぼろ、唐辛子、メンマ、もやし、ニラと結構豪華。5分経ってフタをめくるとすでに結構赤い。そこに入れるのは、青唐辛子のパンチの効いた風味の背脂入り液体スープと、ラー油入りの調味油。入れれば入れるほど、辛くなってくるのが匂いでわかる。それも青唐辛子の存在感が半端ない。

そーっとすすろう。勢いよく吸い込むと大変なことになるかも。

 

先にスープを飲もうとしたら、熱いし辛いし、難しい。下手に吸い込むと確実にむせそうな気配が濃厚なので、それは後回しにして麺にいく。ゾゾっと吸い上げると、太めの麺がインパクト大。そして猛烈な赤と青の辛さが炸裂して、視界が紫になりそうになる。


なかなか攻めている。通常辛いと書いてあって本当に辛いのは、まるか食品の「ペヤング」以外では珍しいのだが、これはかなり辛い。むせて気管に入ったら終わりなレベルの強烈さ。でも続けて食べてしまう。そう、実に旨味たっぷりで美味しいのだ。肉そぼろも豊富だし、飽きずに麺量70gが胃袋へそそくさと消えていく。

 

麺を食べ終わる頃にはスープ温度も下がっており、少しは飲みやすくなる。味わうと実にまたこれが旨味の嵐。ニラやメンマの共演も素敵だ。ただやはり辛いので、味覚性発汗は避けられない。暑いわけでもないのに汗をかくというのは、激辛ファンにはお馴染みだろう。すっかり汗びっしょりになってしまった。


刺激たっぷり、さらに青唐辛子の鮮烈な辛さが食べたいというのなら、『来来亭 旨辛麺』はおすすめ。辛さが苦手な人は絶対やめた方がいい。購入はファミリーマート、サークルK、サンクスにて数量限定で可能だ。

 

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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