『食卓塩飴』かわいくてレトロなパッケージがインスタ映えすると、じわじわ人気上昇中!

その昔、塩は専売公社しか売っちゃいけなかった時代がありました

 

昭和の時代には、どこの家庭にも常備されていた「食卓塩」。そんなレトロ感あふれる小瓶を模したパッケージのキャンディ『食卓塩飴』が、そのかわいさからじわじわと人気となっているという。これは気になる! ということで、さっそく入手して、試食してみることにした。

「塩感」満載のパッケージにいい意味で裏切られる甘さ

「食卓塩」といえば、かつては日本専売公社が製造・販売していた塩であり、現在では公益社団法人塩事業センターが事業を継続している。ちなみに、塩の専売制は1997年に廃止されたことで、それまで独占事業として日本たばこ産業(JT)が販売していた塩の新規参入が可能となった。それによって、どこの家庭にも置かれていた「食卓塩」のシェアが減少していったという経緯がある。

 

ただ、現在でも「食卓塩」は販売されており、しかも昔から変わらない赤いキャップの小瓶のまま。そんなレトロ感あふれる「食卓塩」の小瓶をイメージしたキャンディが、名糖産業(名古屋市)の『食卓塩飴』(10粒56g・参考価格 税抜150円前後・発売中)だ。実は発売が今年の5月と、すでに半年ほど経過しているのだが、じわじわと人気を呼んで話題になっている。そのレトロ感あふれるパッケージが「かわいい」と女性に人気なのだそうだ。

パッケージ前面には「食卓塩入りました。」の文言。そう。このキャンディは、名糖産業と塩事業センターのコラボ商品なのだ。ここ数年、「塩キャラメル」や「塩サイダー」など、甘いのに塩辛いという相反する商品が人気を集めており、この「食卓塩飴」も、そういったジャンルの商品だということが想像できる。

 

食卓塩(左)を模したパッケージが印象的。

 

ということで、実際の「食卓塩」と並べて比較してみた。実に忠実な再現度で、思わず笑みが漏れてしまった。「食卓塩」のフォントなどは、まったく同じものが使われている。やや、文字等の色が朱色っぽいかなと思わなくもないが、そこまで再現率にこだわる必要はないかもしれない。

 

原材料は砂糖、水あめ、食塩のみ。無香料で無着色とシンプル。ただし、「食卓塩」のほうには炭酸マグネシウムが使用されている。

 

それでは、実際に食べてチェックしてみよう。

 

 

使用されている原材料を考えれば、想像どおり淡いホワイトのキャンディ。小分けの袋が透明なので、このような白い地の上に並べると埋もれてしまう。

 

 

見た目は特に大きな特徴があるようにも見えない。さて、口にひとつ放り込んでみる。「食卓塩」のイメージがパッケージから強く伝わってくるので、しょっぱい味を予想していたが、実際は甘さのほうが最初に口に広がる。塩気は、少し遅れて遠い位置に感じるといった味わいだ。

 

まとめ:夏場の熱射病対策に定番の塩キャンディだが、寒い季節は郷愁とともに味わおう!

 

今夏の関東以北は幸いにして「やませ」の影響で、肌寒いくらいの冷夏だったが、地球温暖化が進み、日本列島の夏は非常に暑くなっている。もちろん熱射病などの対策は欠かせないため、適切な塩分と水分の補給は常識となっている。夏場に「食卓塩飴」と水は必需品となることだろう。くれぐれもスポーツドリンクとの併用は避けたいところ。ナトリウムの過剰摂取となってしまうからだ。

 

 

オススメ度:(面白い)
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記者

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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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photo by 高山尚樹

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