謎肉の歴史がついに終焉!『カップヌードル ビッグ 帰ってきた謎肉祭W』でついに魔法が解けてしまった…

うれしいことはうれしいのだけれど、複雑。

 

昨年9月にリリースされ、謎肉大盛りで話題を呼んだ「カップヌードルビッグ “謎肉祭” 肉盛りペッパーしょうゆ」が今年も登場、『カップヌードル ビッグ 帰ってきた謎肉祭W』となって復活。今度はいつもの謎肉に白い謎肉をプラスしての登場。それより何より残念なのは、謎肉の歴史に終止符が打たれたことだ。

名探偵コナンの手によって明かされてしまった、46年間封印されていた謎肉の謎

 

薄々感づいていたとしても、子どもにとっては親がサンタクロースとはっきり告げられるのは厳しい。ミッキーマウスの中に人が入っているのも、なんとなくうっすら気づいても、もうしばらくはそっとしておきたい気持ち。

日清食品『カップヌードル ビッグ 帰ってきた謎肉祭W』(106gうち麺85g・希望小売価格 税抜205円・2017年9月18日発売)はカップヌードル生誕46年目の今年、ついに公式にその原料が豚肉、または鶏肉と大豆由来の原料に野菜を混ぜて味付けしたものだと、キャンペーンの中で発表。この「謎肉の正体は大豆」という事実に世間はどよめいた。

知らない方が幸せ、秘すれば花、日本文化的には正直隠しておいて欲しかったな、というのが正直なところ。そもそも一般的に食されていない肉を使用すること自体、かえってコストがかかることを考えれば、自ずとその正体は大したものではないと感づいていたものの、人々はその謎っぷりを楽しみながら、カップヌードルを食べてきた。

ハイブリッドミートと言うけれど、結局大豆かと思うとありがたみは確実に減る!

 

気を取り直して食べてみよう。フタをめくるとおなじみの黒っぽい謎肉と、白い謎肉が半々で入っている。黒っぽい元祖謎肉は豚肉由来で、白い方は鶏肉由来。どちらも大豆で作られたフェイクミートと合体して作られた肉状のフェイクフード。いきなり色褪せて見えてしまうのだから、人間の意識というのは重要だ。

スープはBIG系でおなじみのコショウの効いたペッパーしょうゆタイプで、麺はいつものつるみのある油揚げ麺。かやくは味付ミンチ、味付豚ミンチ、味付豚肉、ねぎ、レッドベルペパーということだが、どれがどの役割を果たしているのかは不明。

大豆…。

 

たくさん謎肉がのっててうれしいな、と思うし、味もまたいつもの味なのだけど、魔法が解けてしまったのであまりテンションが上がらない。そういえば先日おたナビで「日清 日本めし スキヤキ牛めし」をレビューした時に、一切牛肉が入っていないのに”牛めし”と謳う日清の姿勢に疑問を呈したが、同じ流れを汲むのが謎肉だったわけだ。

 

あわせて読みたい:牛肉不在の驚きのフェイクグルメ『日清 日本めし スキヤキ牛めし』。創作雑炊とはいえ注意が必要な理由とは

 

まあ『カップヌードル ビッグ 帰ってきた謎肉祭W』は原材料に一応豚肉、鶏肉が存在するだけでもマシなのかもしれないが。それでもどうしても、今まで大豆をありがたがっていた昔の自分が可哀想になってしまうのだ。

 

 

オススメ度:(ピンときたら、どうぞ)
公式サイトはこちら

記者

アバター画像

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

この記者の記事一覧

photo by 尹 哲郎

トラックバック