アイコスから電子タバコで禁煙!? 従来の面倒くささを排除したフレンバー『CLOUD17』ならものぐさでもOK!
電子タバコ化を妨げる面倒くささという壁
「iQOS」を吸いなれている人なら面倒くささに関してはなれているということもあるかもしれないが、日頃のメンテナンスが必要で故障も多い「iQOS」の面倒さにほとほと嫌気がさして、紙巻きタバコに戻った人も多い。それでいて「iQOS」馴れした体では、紙巻きタバコが煙くて辛いという。
そんな時オススメしたいのが、電子タバコへの切り替えだ。最近は使用が楽な機種も増えており、中でもこの信頼の国内産電子タバコ・フレンバー初のメンズライン『CLOUD17』は画期的である。面倒さは極限までさばかれている。
具体的にこれまでの基本的な電子タバコの構造をフレンバーの定番ヒットモデル「Frienbr シャンパンゴールド/650mAh」(81×14mm/30g・希望小売価格 税抜4,980円・発売中)と比べてみよう。上段が『CLOUD17』で下段が「Frienbr シャンパンゴールド/650mAh」だ。
●『CLOUD17』の構造は2分割
ドリップチップ(吸い口)とリキッド入りアトマイザーとコイルが一体化。右がバッテリー。
●「Frienbr シャンパンゴールド/650mAh」の構造は4分割
左からドリップチップ(吸い口)、アトマイザー(蒸気発生器+タンク)、コイル(加熱部)、バッテリー。
スタンダードな電子タバコは「Frienbr シャンパンゴールド/650mAh」のように4分割される。これの利点は、カスタマイズがしやすいところ。コイルも消耗品なので、蒸気が出なくなったら交換の必要があり、アトマイザーも洗浄しないと故障の原因となる。ドリップチップも好きな形状に交換可能。
アトマイザータンクにリキッドを注入して使用する。基本的に世界各国のどんなリキッドも使用可能だ。
ただこれ、こうしたカスタマイズ性の豊かさが、一方で面倒と感じられることもある。中でもプロピレングリコールなどが主体のリキッドの注入は手がベタベタになったり、アトマイザーの洗浄はその後に完全乾燥が必要だったり、気を使うことが多い。リキッドも選択肢が無数にあるのも厄介といえば厄介だし、空になれば吸えなくなるので残量を気にしておく必要がある。
自分好みのリキッドにこだわりたいなら「Frienbr シャンパンゴールド/650mAh」タイプを選ぶ必要がある。少しだけメンソールを足してアレンジなど、その自由度は絶大だ。
さらにバッテリー上部のエアフロー(空気孔)を開け閉めしてドロー(吸う時の力の必要度)も調整できるし、電源ボタンをトリプルクリックすることによって、緑(2.2V)赤(2.7V)青(3.6V)と電圧を切り替え、蒸気量を調整することもできる。
もっと深みにハマる方法も各種あるのだが、基本的にはそれだけでもかなりの自由度。凝り性の人なら楽しいと思う。フル充電で約600〜800回の吸引が可能。これで1日持たない人はあまりいないだろう。ただ述べた通りに、自由度が高いということは面倒も多いということになる。
バッテリー以外は全部交換できるから、メンテナンス不要で面倒さ極小となった『CLOUD17』
そんな中、バッテリー以外をざっくり交換するというコンセプトを持っているのが『CLOUD17』である。メーカー初の男性用ということで精悍なルックスとズシッとした重みが印象的な電子タバコ。喫煙者の中心といえば、面倒なことが苦手な人というのは偏見かもしれないが、タバコが面倒臭いというのに釈然としない人は多いはずだ。
だから『CLOUD17』の需要はあるはず。Micro USB経由で充電は必要なものの(フル充電約3時間)、専用カートリッジをズボッと装着すれば、電源ボタンを5クリックで、すぐに吸い始めることができる。吸入する時はボタンを押して蒸気を発生させるタイプ。注入済みリキッドの容量は10ml。約800回の吸引が可能だ。1日につき1箱程度の人で、8吸引×20回で5日程度持つ計算。460円のタバコ5箱=2,300円が、少々割高の2,780円+税となる。
しかし実際には一本のタバコを美味しく最後までしっかり吸う人は少ないのではないだろうか。途中で中断したり、灰皿の上でただ燃やしているだけであったり。そもそも一回につき、3〜4回吸えば、普通は満足するはず。もったいないので最後まで吸うということが大半ではないだろうか。
使用には専用のアトマイザー・カートリッジ(10ml・希望小売価格 税抜2,780円・発売中)が必要。現状(2017年3月現在)では「ストロングメンソール」と「マスカット」の2種しかないのが少々寂しい。ただ国内生産リキッドというのは安心感が高く、うれしいところだが。
思ったよりも大量の蒸気が発生して度肝を抜かれる!
紙巻タバコにしてもアイコス・プルームテック)などにしても、初めて『CLOUD17』を吸うと驚くこと。それは蒸気の量だ。普通のタバコやアイコスの感覚で吸い込むと確実にむせる。いわゆるVAPEを嗜む人なら意外ではないのだが、蒸気量が圧倒的に強力なのだ。
しかもたまにパチッという破裂音がするのにもびっくりするかも。これは構造上、うまく蒸気化できなかったものが爆発音として炸裂するのだが、別に唇に痛みを感じるようなものではないので、慣れるべき。
いわゆる爆煙タイプと呼ばれるレベルの蒸気発生量を誇るのが『CLOUD17』。吸うというよりも蒸気が自ら口の中に入ってくるような感覚は不思議に感じると思う。ただその分、煙を吸ったり吐いたりしている感覚はノンニコチンながら大きい。フレーバーでいうと人気の「マスカット」は女性が喜びそうなフルーティーな香り。「ストロングメンソール」はタバコ切り替え組に適したスロートキックを少し感じるタイプ。
メーカーに聞くと、髪や服に匂いがつかないことから、フレンバー全体ではユーザーの半分が女性なのだとか。ただこの『CLOUD17』は男性向け商品ということで、フォルムも硬派ならずしっとした重みもクールな印象。
日々嫌煙ムードが高まる中、喫煙者はどんどん肩身が狭くなってきている。紙巻タバコは2020年に向けて吸える場所自体が激減することも考えられる。「iQOS」などの加熱式タバコにするという手も有効だが、健康意識の高い人ならば、こうした電子タバコで禁煙(ニコチン・タールゼロ)に挑戦してみるのも良いのではないだろうか。